ウワーグワーマジムン
豚の幽霊さん
君は
カンパネルラの隣りを歩くといい

カンパネルラは
気がついて笑うだろう
とことこ歩く
君を見て笑うだろう

君たちは友達になるとい ....
薔薇色の雲なる東の竜たちは入日めがけて風に真向かう

アルカリでとかした葉脈標本の栞のごとき一樹夕焼け

暮れ残る空は僅かに緑色月よりも低くフォーマルハウト
古タオルに黒マジックで
ぞ う き ん と書いた
ぞ う き ん

なので反対側の端っこには
き り ん き ん と書いてみた
き り ん き ん

家人に見せると
きりんきん では ....
ほらあそこが春分点だよ赤道儀
な隠れそ極軸あわせ北極星
シリウスを30センチで覗くバカ
バーナードループ見えたかホントか嘘つくな
アイピースからフラッシュを焚けば波動砲
四分儀と双 ....
紙に書いてください
書けるものならば紙に書いて
紙に書いたそれを見せてください

世界を
モニターの向こうにまで感じるとるためには
第六感まで動員しても
なお追いつかないような想像 ....
年明けの雑煮は夏の尻子玉
君がため汲みし若水 皿に注ぐ

寒施行 狐と分け喰む小豆飯
そっと割る頭氷の鏡開き

水底は青女の朝より温かく
名護岳のキジムナーから花便り
厳密には
中性浮力ではないのだろう
プランクトンたちは
死ぬとゆっくりと落ちていく

海の雪は
深いところで
光合成なんてしたことも見たこともない
生き物たちを養っている ....
冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて

ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山

溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき
白鳥は冬の渡りの鳥
"冬の白鳥"
なんにも不思議なことはない

けれども白鳥は夏の星座
南十字とともに
銀河鉄道のもう一つのステイション
北の十字

冬至間際の日 ....
言葉たち
あちこちで
みしみしと
ひしめきあっていて

言葉たち
時に
きゅうくつだったり

なんとなく
楽しかったり
はやく詩になりたいなぁ
なんて

 ....
夢を食べて生きてはいけない?

この季節、月はとても高いところを通る。
黄色いまだらな生き物は
首を伸ばして
鍋に盛られた青草を食んでいる

青草には黄色い花ものぞいていて
ぎざぎざの葉っぱなど
なかなか新鮮そうだ

黄色いまだらな生き物の故郷 ....
雪虫という虫を知らないが
今日、雪虫を見たような気がする
すうっと目の前の少し高いところ
お尻にちっぽけな綿のようなものをつけていて
体はなんとなく水色だったと思う

風の中、雪の匂 ....
春じゃない小春日和の
雨じゃない木の葉の雨に
木漏れ日がほどけて夜が織りたされる
真昼の空に
小池房枝(224)
タイトル カテゴリ Point 日付
「ウワーグワー、ボクがきみのおはなしをつくってあげる。」自由詩3*04/2/11 23:57
夕日影の空の底にて短歌3*04/1/29 23:58
ぞうきん自由詩1004/1/24 23:58
見えていてもいなくても俳句4*04/1/24 4:45
それがもし詩という何かであるならば自由詩10*04/1/11 16:17
一月の河童たち俳句6*04/1/11 16:13
マリンスノー/光の糧を運ぶもの自由詩504/1/5 0:30
十二月の白木蓮短歌503/12/25 12:55
冬の白鳥自由詩303/12/19 15:17
未詩自由詩603/12/17 20:14
ぼく、ばく。自由詩6*03/12/12 19:07
きりんたんぽぽ自由詩5*03/12/6 21:07
雪虫自由詩3*03/11/22 7:56
木々は光をまた土にゆずる自由詩303/11/16 11:43

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