明日やればいいことは明日やろうよ
などと
あのかたはおっしゃるかもしれないが
私は今夜も働くのである
表通りの恋人たちは
恋がかなってもまだ文句たれる甘ったれだし
裏通りの酔っ払いは
....
レトルト・パウチに封じ込んだ80年代をお皿にあけて
電子レンジであたためた
匙ですくってひとくち
あのひとは顔をしかめた
こりゃだめだ
60年代の焼き直しじゃないか
しょうがないから
....
「カテゴリについて」における「文句こくな耐えろ」という私の言葉が暴言と言える理由は、それがただひとつの基準で対象すべてをぶったぎっているからである。あんな暴言がいいもの正しいものであると、私はおもっち ....
アンチ・テーゼ? 最近はあんま見やせんなあ
外海まで出りゃあちったあ捕れるかも知れんけん
あんた近海もんが欲しいだら?
活きのいいのをくれっても無理なもんは無理だに
ほんじゃテーゼ ....
<サンプルその1>
風に舞う落ち葉がカラッポの心に痛い
あなたが行ってしまったから
あたしはひとりきり
強くなれない自分が哀しい
あなたが残していった夢のカケラを抱いて
言えな ....
どえらい悪夢だった。真剣におっかなかった。
どうも睡眠薬と抗鬱剤がきれると悪夢をみるみたいだ、
てきめんに。
夢の中で私は近所のゴミ捨て場にいて、
なにやらうごめいているゴミ袋をあけた。
....
今、NHK教育で「ハイスクール・ウルフ」を観ながらこいつを書いている。なんであれほどのアホ・ドラマをNHK教育でやるのだろーと前は疑問に思ったこともあったが、今はわかるよーな気がするぞ。あれは、(非常 ....
最近、というよりもここ二年ほどのあいだ、自分の文章を整理整頓しようと日夜必死なのだが、ちっともはかどらない。はかどらないのも当たり前で、数が多すぎるのだ。数えてみたところ詩だけでざっと1000を超えた ....
彼は豪雨が好きでない
彼が好きなのは
ごくごく静かに降る雨で
こぬか雨きりさめ煙る雨
そんな雨の日には
きっと
静かな林の路傍に彼は立つ
水を含む苔の上に足をおく
草鞋履きなので
....
不協和音ではないのだと学んだ。
あれはいくつのときだったろうか?
確かに冬のことだった、
安アパートの小さなオルガンは、
不安げな和音を奏でてきしんだ。
夜。親密な顔した夢が僕の床 ....
青い花を探しているのだと
そのひとは言いました
私も青い花を探していたことがあったのです
ずっとずっと昔 千年のそのまた千年も前のこと
白茶けた山脈を歩いていました
足元には雪があり ....
わたしたちは歌いましょう
ここにはもう
陸地はない浜もない砂もない
貝のひとかけらも落ちてはいない
浪の花とて立ちはしない
そしてわたしたちには翼もない鰭もない
この海原にもうすぐ冷たい雨 ....
はだくると風がきけえま
かみんくる海になせてま
へめろほな丘にゆめめら
あろめてら嘘がはてらま
きら片靴を
てけれくらしま
はろさるい夏はきらとま
[まめ]
こまめにつかめ
たかめをつかめ
まめにかめかめ
わかめにごまめ
[ひめぎみのかぞえうた]
いちのひめぎみ いばらひめ
にいのひめぎみ にんぎょひめ
さ ....
森はくらく 山はしずか
河はふかく 木々はみどり
草はあおく 風はわずか
空はたかく わたしはひとり
雲はおどり 夜はふけて
月はひくく 丘をしたう
鳥はねむり 夢をかけて
星はとお ....
父はつまらぬ魚屋でございましたが、係累は多うございました。
たいそう古くから魚屋を営んでいたと申します。
けれども嫁はどこの馬の骨ともつかぬと祖母は母を貶めました。
わたしは母の係累をひとりも存 ....
今は崩れし前方後円墳
色褪せ剥がれたる胡粉
古への熱狂と興奮
陰鬱に漂へる悲憤
見出されし死者は怒り
水気無き額に雨滴り
明かされし{ルビ咒=じゅ}は空を{ルビ撓=たわ}め ....
少年は旅ゆく広い北海道
耕耘機に乗り地道に移動
のんびり過ぎて地虫がたかる
地虫も喰えばうまいとわかる
なんと美食家この怪童
***
社長さんの実家は青森
故郷の地酒で今 ....
東の空 雲間から矢のように落ちる光
あれはヤコブの梯子というのだと
少年に教えたクリスマスの朝
うすらいは俺の足に踏みにじられ
音も立てずに割れた
少年の茶色っぽいクセっ毛を ....
最初の舞台は私の家の玄関先
(もう三十年も前に植えたという)
ダイダイの木の濃緑の葉に
まんまるな卵が産み付けられたのは
風薫る五月の午後
うるる。るる。うるる。
あったかい。
....
きょうは朝から春の雨
森の仕事もできないし
畑の仕事もできないし
海草拾いもできないから
カイとふたりで赤いカサさして
てくてく出かける
ききみみ図書館
司書のおじいさんは
て ....
海はすっかり赤ワインで
空はすっかり酔っているのに
うみろばはまだやってこない
ところで
したり顔でカイが言うには
うみろばの役目は
海馬のはんたいなんだって
海馬ってなんだか知らな ....
春愁なんていまさら歌えない
だからカカカと明るく笑って
カイの住んでる森に行き
おっきな声で春を告げる
おおい、カイ!
起きてよ!
雪の女王はもう死んじゃったよ!
でかけるよ!
....
私が三流怪奇詩人を名乗ることにはいろーんな理由が多々あって、ひとくちには言えない。「三流」「二流」「一流」といったカテゴライズを、否カテゴライズそのものを嫌う人がいることは承知の上で、また、そもそも「 ....
「私を束ねないで」と書いた詩人・新川和江のことが私は大好きだけれども、あの詩はあんまり好きでない。束ねたければ束ねればよい。名付けたければ名付けてかまわん。カテゴライズしたけりゃ好きにすりゃいいじゃん ....
誰がなんと言おうとも、私は三流怪奇詩人でありたい。インターネット上において、私は、ポエム書きのパキーネだったり、リリック&ことばあそび書きのりりと☆だったり、連作詩書き兼マルクス主義フェミニストのルク ....
[さ]
さあ差し向かいで
鯖煮
里芋
さよりの刺身
薩摩焼酎
差しつ差されつ
さわさわさざめき
早苗さみどり
さかなではさかしら
さかねじはさかうらみ
さしず ....
[へりくつのうた]
へりくつりくつ
かたっぽのくつ
へりくつりくつ
くらいどうくつ
へりくつりくつ
なんてたいくつ
[たらたらのうた]
....
勇猛果敢な、奮立つやうな、そんな詩を書けと言はれた。
だから男は詩を書いた。
勇猛果敢な、奮立つやうな、そんな詩を書いた。
二十年前だつたら書かなかつたやうな詩を書いた。
怠惰に醉ふてスラ ....
日本文学盛衰史
高橋 源一郎著
出版:講談社
ISBN:4-06-210585-3
発行年月:2001.5 本体価格: \2,500
この600ページ近い大冊を書評するのは、個人的に ....
佐々宝砂
(921)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
シスターの嘆き
自由詩
3*
03/12/26 13:30
語り得ないものへの断章
自由詩
1
03/12/26 0:20
私のダブルスタンダード
散文(批評 ...
4
03/12/25 5:30
アンチ・アンチ・テーゼ
自由詩
2
03/12/25 1:41
メタ・メタ・ポエム
自由詩
1
03/12/25 0:09
夢日記抜粋、最近いちばんの悪夢
散文(批評 ...
2
03/12/24 3:35
カテゴリについて(二流詩人7つの条件補遺3)
散文(批評 ...
9*
03/12/23 21:14
誰かどこかにいるあなた、二流詩人7つの条件補遺番外
散文(批評 ...
2*
03/12/23 5:41
豆腐小僧のレーゾンデートル
自由詩
1*
03/12/22 23:44
聖夜のためのディミニッシュ・コード、失敗作ヴァリアント
未詩・独白
1*
03/12/21 1:42
青い花
自由詩
4*
03/12/21 0:36
千鳥ならざる者の歌
自由詩
2*
03/12/20 23:47
きら片靴を
自由詩
2*
03/12/19 17:51
りりと☆のことばあそびうた、また
自由詩
5*
03/12/19 17:29
森のうた
自由詩
3
03/12/19 17:20
ゆうこく
[group]
自由詩
7+*
03/12/17 4:09
土塊に擬す
自由詩
2
03/12/16 20:25
都道府県リメリックス 北海道東北編
自由詩
2*
03/12/16 20:09
ヤコブの梯子
[group]
自由詩
2
03/12/16 0:02
ついの宿りは
自由詩
5
03/12/12 20:35
ききみみ図書館
[group]
自由詩
4
03/12/10 5:05
うみろば風信
[group]
自由詩
5*
03/12/10 5:04
春咲ねこのて
[group]
自由詩
5*
03/12/10 5:03
名付けについて(二流詩人7つの条件補遺2)
散文(批評 ...
3
03/12/10 4:10
名乗りについて(二流詩人7つの条件補遺1)
散文(批評 ...
4
03/12/10 1:41
二流詩人7つの条件
散文(批評 ...
30*
03/12/9 3:18
五十音頭韻ポエムさ〜そ
[group]
自由詩
6*
03/12/7 6:06
りりと☆のことばあそびうた
自由詩
7*
03/12/6 2:10
贅澤品
自由詩
1
03/12/6 2:04
「日本文学盛衰史」書評
散文(批評 ...
4*
03/12/5 17:56
8
9
10
11
12
13
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