内容は二の次だ

ただ書けること、その素晴らしさを超える詩なんてあるだろうか
ドラッグストアの駐車場で渋みのつよい緑茶を飲む
苦みが全身に滲みわたっていくのが分かる、まるで赦しの誘い水だ

兄にも、父にも、父性なるものたち皆にも
なぜだろう
謝罪したくてたまら ....
朝の光を浴びて出ていく
人のふりをして席につくと
まずは新聞を読むふりをする
他の人のふりをしている生き物と
すこし談笑をする
今日もまた
3色ボールペンのインクがすこし減り
週番記録が ....
「あなた」

あなたと書くと、あなたとしか言えない見知らぬあなたを手招いてしまう。けれどもあなたがあなたをそういう風に読まなければ、あなたは自分が呼ばれたことに気づくこともない。あなたにそれを判断 ....
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
 ....
弁当を開けると
見たことも無い空が入っていた
妙に縁どりのギラつく雲と
エメラルド・グリーンの空が一つだけ
箸で一口くちに運ぶと
ジャリっと歯に何かが当たった
たまらず吐き出すと
プテラ ....
小さなものたちを紹介をしよう

かれらはずっと昔からそこにいたようにも見えるし、つい今しがた、現出したようにも見える
目が触った瞬間に彼らは魂を宿すことだろう
目を逸らしたとたん跡形もなくなる ....
この世には弱い理性と、強い理性とがあるように思うことがふんだんにあるけれど、じつは理性に優劣はないと思う。というか、ない。あるのは人間の判断だけだ。判断というものに理性はなんら関係を持たない。理性はそ .... 冬が来る
風がなる
じゅうぶんだ

この生では
の菊

ほんのりと
クリスマスプレゼント
ひじりめく
木の葉、貝殻、木炭、シダの雫…
私は、見失われ、見出される

元素も、哀しみも、泣訴も、オーガスムも
宇宙池から泳ぎ逃れぬ、魚


小夜啼鳥よ、羽をとじ、琥珀に斜めに浮べ、
今日もどこ ....
星の残骸を
ひろってきて
テーブルに載せ

みしょー
と書く

みしょーの絵

ってどんな絵か
よく知らないけど
なんにもなくて
おひさまがある
そんなのが
みしょーな ....
少し静かにしてくれないか
四角い箱に入っているんだから
この箱でしばらく外界をシャットアウトをする
まずは自分を守る
頼む
静かにしてくれ
なにもかもよく分かっている
よく分かってるから
誰にともなく
プレゼントを贈りたい

できればシロツメクサの首飾りと
夏の朝の匂いを添えて

箱の中には
あなたの希望に一番近い
停車駅を入れておく

中が空っぽなら
それもまた ....
重力
塵埃へのやさしさ

文節の捻挫
ベルヌーイの包帯

飛躍とは
極性
S極でもN極でも

痛点
必要の居候

風景は無芯だと
水彩の目

風下は風上でもあり
 ....
やっと星影のような人は
なずなを摘んで束にして河にながします
この詩はいいですか
いいえ、泣き腫らした目です
来ない夜明けにはあなたは不在
安心なさい
おねむりなさい
どうしようもないので
頑張ります
死ぬしかないので
頑張ります
首をくくりたいので
頑張ります
服毒自殺をしたいので
頑張ります
破滅の夢ばかりなので
頑張ります
そうやって考えな ....
飛行魚があった。

駆動するエンジンを鼻先にたらし、くしゃみをしそうなプロペラに変換率を宛てがったそんな一尾の飛行魚があった。

よく計算されたその尾翼にはインドネシア人技師の指紋が刻まれてい ....
それをそういうふうに言ってしまうのかい
そうだよそれはそう言ってしまう
それはその通り起こったのかい
そうだよそれはたしかに起こった
思うままにしか書けないと言うのかい
そうだよ思うままその ....
それは
あずき色の革張りで
しっかりと綴じられており
少し重い

一ページ目の
なめらかな白い砂浜には
控えめな海藻が
いくつか打ち上げられている

完璧な塩のフォントと
滲まな ....
何もできないので
何かをやっていたら
何かでいられた
ような気がしていた
でも本当は
ほっとかれただけ
いてもいなくても
どちらでもいい
そういうふうなものとして

満足にヒモも結 ....
メモ

毎日が出発である。そのことが単純に宝石である。そのことの裏にある暗い河の流れすら光っている。誰かがいる。ぼくは近付く。その人は死んでしまう。僕が近づいたからではなく、その人はその人自身によ ....
動き始めた電車
そうやって
キッチンへ起き出してくる
隕石がぶつかる
事でしか
できない約束もある

どこからか
鳥の声が聞こえる
詩人がよそる白飯に
川辺りをながすと
ナズナが ....
「また銀河ポットを買う」

町外れの
ディスカウントショップで
銀河ポットを買った
星や生命で
また遊んだみたくなったのだ
少し萎れてたので
肥料をやって水もくれた
新しい生命が芽吹 ....
この惑星の衛生は月と呼ばれている。
『ムーン・ライト・セレナーデ』、この惑星の種族が開拓したJAZZという聴覚振動情動喚起音波の一ジャンルのオールタイム・ベストのナンバーだ。

月明かりに照らさ ....
冬菊のぽんぽんのよな陽の{ルビ屯=たむろ} 🌼

湯豆腐や小窓一箇所開けている ♨💭

冬麗にすすれば{ルビ洟=はな}も空の筈 ( >д<)、;'.・ハクション!

書きかけで ....
空に、
光るもの。
心がわなわなする。
詩がキラキラしている。まるで星砂のよう。
河原で拾った石は持ち帰ったらおにぎりだった。段々露骨にオゾンの匂いになっていく。
とても慎重に生きていてしま ....
娘が白いゴリラの縫いぐるみを大好きと笑う夢を見た

心臓に問題があると医者に告げられる夢を見た

森鴎外になって『高瀬舟』を書いてひどく憔悴する夢を見た

ずっとメールがくるのを待っていて ....
色付いたリンゴの葉っぱに朝日が差していて、とても綺麗だった。収穫されたリンゴの実は軽トラックの荷台に載せられ、ちょうど農協の選果場へ運ばれて行くところだったらしい。勝手口に出て車の掃除をしていると、向 .... 20アールほどある畑に散らばった
枯草やら枯れ木やらを一輪車で集めて焚いた
すごい勢いで燃え上がり気付くと眉毛が焦げていた
全身の水分がみんな抜けてしまい
時々期外収縮をおぼえすごくくたびれた ....
{引用=空の治療}

空に絆創膏をはりました。そしたら雲が来てもくもくもくと絆創膏を剥がしてしまいました。もう一度はると、また雲が来て同じことがおこりました。

{引用=クリーニング屋}

 ....
道草次郎(650)
タイトル カテゴリ Point 日付
無題自由詩120/12/4 19:23
渋みの誘い水自由詩220/12/4 11:54
週番自由詩0*20/12/3 12:22
12.3 朝のメモ自由詩020/12/3 7:21
はるかな記憶自由詩320/12/2 8:43
白亜紀の弁当[group]自由詩7*20/12/1 20:34
小さなものたち自由詩220/12/1 12:37
11.30メモ散文(批評 ...120/11/30 23:00
12月自由詩020/11/30 16:58
魚の夢、鳥の夢。自由詩4*20/11/29 22:49
みしょーの残骸自由詩220/11/29 20:11
ときには自由詩120/11/29 15:17
自由詩4*20/11/28 19:17
塵のデッサン自由詩220/11/28 11:52
星影自由詩2*20/11/28 0:30
健康体自由詩1*20/11/27 9:10
幻の飛行魚自由詩0*20/11/26 19:57
シワ自由詩0*20/11/26 8:34
本を、泳ぐ。自由詩7*20/11/25 21:23
実習場自由詩2*20/11/25 12:38
メモ11.24散文(批評 ...2*20/11/24 22:27
境界自由詩2*20/11/24 14:19
また銀河ポットを買う 他[group]自由詩320/11/23 23:35
『終わらない黄昏』掌編自由詩1*20/11/23 22:24
ぽんぽん俳句120/11/23 14:42
一番星・オメガΩ その他自由詩320/11/23 13:33
夢見自由詩020/11/22 23:30
リンゴを貰う散文(批評 ...220/11/22 22:07
ぼろぼろの身体と心の独白自由詩420/11/22 13:20
化石化した堆積物自由詩020/11/21 22:40

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