UFOが太陽系にやってきた
へんな容姿のやつらが乗っていた
あたまにお尻があるやつ
水銀の風呂でしか生きれないやつ
目が肘にあるやつ
計算機みたいに正確なやつ
バリエーション豊かだ
第3 ....
{引用=わたしはスリランカです
南伝の経の屋根で眠る苔です

わたしは牛乳屋です
あなたが銀河鉄道の天鵞絨だとしたら

わたしは感じよくありたい
そういう色相にとどまる草です

時に ....
どんなものにも意味があって
どんな道にもたどり着く場所があって
どんな悲しみにも収まる時があって
どんな月にも照らす太陽がある
なにかをきめないで
おこう
トンネルのむこうには
青い湖が ....
月がいいました
うたいなさい

星がいいました
奏でなさい

木々がいいました
走りなさい

魚がいいました
泣きなさい

鳥がいいました
踊りなさい

ミミズがいいまし ....
ぼくはむかし介護士だった
昼食の介助
と言ってもどこにどんなおかずがあるとか
箸はここで飲み物はこっちです
とかの簡単な介助
をたまたま受け持った時のこと
Kさんは朗らかに話をしてくれた
 ....
色々なものを抱えた人らが
集まってきて一同にかいするのが習わしだ
そしてあいさつをする
今日一日の段取りの説明やらがされる
ホイットマンはたしか
詩に、なんで我々は互いにすれ違いざまに交接し ....
低愚脳詩集

1「だろう」

こころがはじまるときは
朝のようだろう
こころがおわるとき
夜のようだろう
昼はいまだ
だから
あかるいんだろう


2「なるようになる」

 ....
{引用=星、片付ける
古詩はポケットでゆらし
{ルビ掌=たなごころ}に於いて
ポインセチア
聖夜の{ルビ閂=かんぬき}おろせば
樅ノ木の
{ルビ馥郁=ふくいく}
いざ
めいもくし
三 ....
而も
沈思の蛍は
きえても何も遺さずに
また
うまれて来ては
舞ってしまう
せせらぎのうえ
エニシダと奥
細部
洩らさず明るめ
ひとりでのようにみえて
尽くすかのごとく
すでに ....
過度な太陽光を浴びた後
くらがりにいくとやけに青くなる

子供の頃のきおくが
ブルーがかっているのは
そのせいか

ついぞ過度になりがちなくらがり
そこに常住すると
ブルーは顕われな ....
さらりときえたら
よろし
雲上に目を細め
すじの
人くず
時々思う
精神が安定していれば
少しはましな文章がかけるだろうと
そしてこうも思う
でも精神が安定したら
書かないだろうと
精神が安定したら
一本映画をみたい
それから
中学3年の数 ....
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かっ ....
さっぱり
書かなくなり
箱庭のような
自己愛を
感じる

ものを考えると
考える米が
かたいから噛むと
歯が抜ける

詩を
書いたことがあった
人に見せると詩は
ミルクセー ....
{引用=原書で書かれた不幸は
砂丘に泳がせ
蜥蜴に
喰わせてしまえ

サボテンに結露した
ベドウィンの視力

一閃
エメラルドが
砂の海を疾っていく

あと幾つかの
適切な隕 ....
ろうそくがあるのだから
悪くは無い

禱り
とかくと
落ち着く
ので
このじぶん
を鉄製にして
書を洗う

革手袋とサシガネをしまい
しばし雲と成り
戻って来
余命の茶を淹 ....
体をつくる一個一個の原子はつねに入れ替わるって、えらい先生がテレビで言ってた。

ぼくは最近よくテレビを視る。

いつもぼやけてるWOWOWプレミアが昨日ちょうど無料放送の日だったから、ペンギ ....
だいぶ昔の話
家族みんなが待ちに待った鍋の時間だった
なんとなく付けたテレビの報道番組で
ボスニア紛争下での性的暴動に関する特集がたまたまやっていた

インタビューに答える女性のただならぬ眼 ....
枯れ枝
かと思った

抜け殻のカマキリ

きえたもの

みあたらない

きえなかったもの

かるいのに
きみがわらう
わらうことを好きになれる

きみがなく
なくことを見つけたとおもう

きみがおこる
それはまるで宝石みたいだ

これから先
どんな気持ちが飛び込んで来るのだい?

 ....
けっきょく
思いようによってみえる雲

雲からすれば
流れようによって思われて
ホメロスでさえ
ホメロスでない者に倣ったろう
ホメロスでない者も
祈祷と計量と記録のなかからミューズを連れてきただろう
最初、必要のなかから詩をほりだし、
それが貝殻の中の海だと知った時、は ....
会ったことも見たこともない人でも
なぜか
幸せであって欲しい
そういう気持ちをそっくり裏返すと
ぼくはとても恥ずかしくなる
誰かが
ぼくのことをやさしく見守ってくれているのが分かり
 ....
ぼくは何をやらせても一番ドベだ
まっすぐ線を引けたこともないし
寸法が合ったことも本当に一度もない
これは実話だ
毎日どうしようもないグズであると
先生からも皆からも自分からも
思われてい ....
俚諺は侮れない。それが紡がれるまでの路程にこそ、その智恵はある。俚諺の相貌をなでるだけなら、コペルニクスは単独飛行を成し遂げたのを無邪気に信じるようなもので、それはプトレマイオスの熟知への浅はかな侮辱 .... 自販機で
ぼーっとできる時間を買って飲んだ
なんだか
すごくぼーっとして来て
久しぶりに
ぼーっとできたなあと
思っていると
Nさんがとなりの自販機で
ぽけーっとできる時間を買っていた ....
110円で
微糖の缶珈琲を買う

雪を眺める

さみしくない
のが
くるしい
手を繋いだ女の子は3歳
後ろ姿のママは西風に帽子を抑えてる。
もたれ合い
ふたり
コトコトと列車に揺られ
ねむりこけ。

行先・ 「未来」

きれいな海岸に着く。
5歳になったその ....
じゃがいもの皮は上手く剥きたい

何かがきっと変わることを実は信じている

だから一回り大きなシクラメンを買う

似つかわしくないクリスマスは

リップ・スティックのようなもの

 ....
一冊のように
それは晴れていた

空は晴れていた
それが空だった

砂浜に突刺した過去形を
波が浚っていく

貝殻をひろうと
つい耳にあててしまう

貝殻のおと
それが貝殻だ ....
道草次郎(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
UFOが来た[group]自由詩2*20/12/28 8:23
彼我の歌自由詩2*20/12/27 22:48
青い湖自由詩2*20/12/27 18:09
無声自由詩120/12/27 5:44
詠人のおもいで自由詩1*20/12/26 7:59
滓図書館自由詩1*20/12/25 8:59
低愚脳詩集自由詩120/12/24 20:58
星に捧ぐ[group]自由詩220/12/24 19:56
スケッチ自由詩320/12/24 8:58
陰陽説自由詩420/12/23 18:03
昇天自由詩020/12/23 8:39
あの人自由詩2*20/12/22 21:51
破断された時間自由詩2*20/12/21 23:49
さっぱり書かなくなり自由詩220/12/21 19:13
砂漠とクレーター自由詩1*20/12/21 8:40
祈とう自由詩020/12/20 20:56
巣立ちと動的平衡散文(批評 ...020/12/20 8:26
団欒自由詩320/12/19 23:01
枯れ枝自由詩220/12/18 12:30
きみがわらうと自由詩5*20/12/18 8:41
二本の線自由詩2*20/12/18 6:31
貝殻の中の海自由詩020/12/17 9:53
会ったことも自由詩120/12/16 22:07
ノータイトル自由詩1*20/12/16 19:53
ふちをなぞる目自由詩020/12/16 7:16
交わりについて自由詩1*20/12/15 21:19
微糖自由詩0*20/12/15 12:35
列車に乗って自由詩3*20/12/14 22:21
もうじきクリスマス自由詩120/12/14 12:35
あの日、冬の直江津海岸で自由詩020/12/13 21:00

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 
0.11sec.