ごめんというがいうだけの曼珠沙華

液体のよう{ルビ月日=げつじつ}無碍ながらも初秋

薔薇の顔は神の刻限にはや棄てた

空をみてそらに対峙できずに

きづいたら何も無く泥だまり。 ....
いままでもこれからもそしてこれらもみんな未詩シッピ


{引用=うそつきは}

ひとりはたのしい
ふたりはうれしい
さんにんはさびしい
よにんはおいしい
うそつきはだれみんな

 ....
もうおわりだと口に出して何度それを言ってそのたびに母の心をキリキリさせたか知らない
不登校だったとき
高校を3日で退学したとき
大学でうつになり死にそうだったとき
引きこもっていたとき
働き ....
自分は考えもせず
よくのうのうと生きてる
薄いレモン水にすら
ならないような
どうでもいいようなものを
せっせと捨てて

夜中目が覚めて眠れないでいると
聞こえる雨

見えないホワ ....
あることがこんなにも白い昼の月

風鈴の音色の中で毒饅頭を食んでいた

みっともなく弛んだし笑う

いつしか朗朗と白髪混じり

誤読も正読もおそれず風のなか

あの葉っぱをにぎりた ....
コスモスと遊ぶ颶風のふきかえし
立ち入れぬまま
往くわたくしは


やらなきゃといかなきゃのばしょとしてくこと
ひらがなにしても
月はぽっかり


鳥の声さがしに出ていく人間が
 ....
詩を差し挟む余地など無いようなぐらぐらした時間がある。

2ヶ月前会社を辞めた時、お世話になった上司に挨拶もせずに去ってしまった。現在に至るまで放置したままで、一番お世話になった先輩には口頭でもL ....
言わなかったことの中にあるものを
あなたは詩の中に忍ばせはしたけれど
それがあなたのほんとうの願いでないことは
こんなぼくでも少しは知っていたと思う

あなたはやさしくない
宇宙がやさしく ....
疲れた時は
ころんと眠ろうよ
それで
いいの

この言葉が届くように
どうか
どうか届くようにと
祈る

いい夢を見て
誰かの子供なんだね
だれもみな

ひとりだね
そ ....
{引用=※多義の豊穣、時々註解、ところにより駄洒落}


{ルビダイモス=※1}夜にのし歩く
電信{ルビバサラ=※2}


{ルビヒジュラ暦1853年=※3}のテレビドラマ
{ルビ『聖 ....
{引用=ひとりでにできあがったものが
またひとりでに壊れていく}


このフレーズが書きたかっただけでその後のことを考えず詩として投稿してしまうというその気分を表す言葉の幾つかが、今、頭にはあ ....
忘れたことの{ルビ仲=なか}に
あるんだよね
詩は

自動記述というのが流行ったのが百年前なら
意識が流行ったのはいつのことやら
なんなら
アウストラロピテクスの頭蓋骨を
電子レンジに ....
あの手この手を駆使し
時間にしてほぼ二時間
ぼくは自分がいかにこれまで我慢してきたかを伝える
君は自分もあなたと同じだけ我慢してきたとさらりという
ぼくはこれでもかというくらいほとんど全身全霊 ....
ため息と
その貧しい倫理の置きどころ

この思いをなんと呼べばいい
詩人のみんな

だって
みんなが
すでにしていることが
ぼくがこれから
しようと願うコトだもの

どこにも
 ....
一日五千円の稼ぎ
ぼくはその五千円によって
スペシャルになる

ぼくはぼくの子供に買う
知育の玩具を探す

ポケットには
くしゃくしゃ笑う樋口一葉

知などじつはどうでもよく
育 ....
Uさんのお宅へは何年も通った。Uさんは地元の新聞の俳壇に俳句を投稿していて、何年か前に期間賞の次席に輝いたことが自慢だった。その時のぼくは百人近くいる職員の中で唯一の男性ホームヘルパーだったこともあり .... ひとりではないと教える月夜でもそれでもひとり、ひとりなんだな それでもなお時計は刻まれる。打ち続く闇にとざされてもなお。

たくさんの詩を読むと目を見張る表現やその人なりの感性や生き様や哲学や苦しみをそこから少しだけ分けてもらえる気がする。ぼくはいつも感心し ....
もうだめだと思って
でもそう思うのは間違っていて
間違いをまちがいとわからないのだ
おかしくなりそうな
きりきりした十六夜の月の腐乱
さくらんできら楽だろうさそりゃ
そう
スピードのエー ....
味噌汁を掻き混ぜていると渦運動のさ中に黒色の欠片が俄に散見された
葱の二又に分節する箇所に身を隠していた微塊な土くれか
或いは湿地の石突きの紛れ込みか
それを判別する有効な手立ては持ち得ないのだ ....
どうしたらいいんか分からない
こんなんじゃいけない
思索をしたいけど
そも向いてない
井筒俊彦や西田幾多郎がなんだか憎くくて
ぜんぶ燃やしたい
生活でいっぱいだ
でも今はその生活さえ半分 ....
眠い 線香花火のさいごボトっと落ちるヤツが
一気に千個落ちるぐらい ねむい
人の海の海面に詩の島が突き出ている。ところで、海はぜんぶで何立方メートル?こんな風に想像してみよう。深海魚が暮らす地下のアパート。テラスで昼寝をする赤鱏。ホオジロザメとダイオウイカは中央廻廊ですれ違う .... 通り掛かったら何となく図書館に寄ってしまった。昼過ぎから曇りだしていた。空は近場の山に近付くにつれどんどんオソロシイ藍色に黒ずむのがわかった。薄桃色のコスモスが幼稚園の庭で生温い風に泳いでいた。ち .... {引用=この先もこれまでもみな猫の{ルビ洞毛=ひげ}※}

望むでも{ルビ希=ねが}うでもなく雲の蝉


尻取りをしたい宇宙の尻尾まで


雲ひとつぽっちゃり浮かんで{ルビ嗤=わら}わ ....
残暑にしては
あまりにも酷暑の
八月二十八日午前
________

見学会では男の目を見れなかった
女とばかり話して女の見せかけのやわさに縋った
PILOTの油性ボールペンを3回落 ....
ミシンを買ってやりたい
でも金がない
2、3万さえ出せないんだ
それが
ぼくだよ

昼、同じ女の人の前で
ペンを3回落とした
それも
ぼくだよ

いま欠伸してる
それも

 ....
心 パッと パ ッと

ドアを開けたらひまわり畑がパッと

ろ  ....
すごく悪いことをしている気がしてならない。一日中ずっと抽象的な考え事をしていた。もうだいぶ以前から気付いているが、自分は抽象的な考えに集中すると罪悪感を感じてしまう。具体的な何かや事務的な何かに集 .... ぼくは自分のもつ暴力に
気付かないふりをする
ぼくの良心はか細いので
気付かないふりをしても
折れない
折れてしまう人のことは本当はしらない
残酷が
ぼくの初期条件だ
それを罪と呼ぶほ ....
道草次郎(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
秋の爆撃(自由律俳句)俳句1*20/9/10 23:46
ゴミ屑箱の中の本懐の澱に棲むミジンコの心臓自由詩2*20/9/10 20:53
自由詩4*20/9/10 14:02
深度測定自由詩2*20/9/10 2:51
白い月 (自由律無季)俳句0*20/9/9 11:02
台風のあとに短歌020/9/9 10:22
詩人散文(批評 ...120/9/8 22:16
おやすみなさい自由詩2*20/9/7 23:50
自愛自由詩2*20/9/7 22:38
註釈祭自由詩020/9/7 19:01
発生学自由詩6*20/9/6 23:44
忘れたことの仲に詩は自由詩4*20/9/6 10:23
鈴虫自由詩6*20/9/6 0:32
ため息と自由詩4*20/9/5 22:51
告解と自由詩1*20/9/4 2:28
残熱散文(批評 ...2*20/9/3 17:47
短歌1*20/9/3 0:56
破綻の只中で散文(批評 ...2*20/9/3 0:19
_自由詩1*20/9/2 23:32
朝食へ至る自由詩1*20/9/2 15:42
やり切れなさ自由詩1*20/9/1 21:25
睡魔自由詩0*20/9/1 15:42
9月1日 曇り時々晴れ散文(批評 ...1*20/9/1 14:45
あかるくなりたい散文(批評 ...1*20/8/30 20:10
猫のひげ川柳3*20/8/30 9:57
成熟期自由詩1*20/8/29 17:43
あくび自由詩020/8/29 0:23
dokodemodoagahosii 自由詩120/8/28 20:07
8月27日 付箋散文(批評 ...2*20/8/27 20:45
吐露とねがい自由詩1*20/8/27 13:14

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