死にたいとググッたらこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

生きたいとググッてみたところ同じくこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

すこし元気が出た
なんのひかりもありません
しにたいです
けど
ひかりがないことと
しにたいことが
つながるのは
おかしいですね
わたしのこしらえきた
なにかは
たんらくてきに
どこまでも
まちが ....
営農センターの方から多くの桃が北側の倉庫に運ばれて来ていた。
フォークリフトの爪が木製のパレットに引っ掛かかる時に出す苦しげな音が梅雨明けの北信地方に反響し、鉄で出来た{ルビ軌条=レール}のような態 ....
与えてそして奪った
傷だらけだよ
もう
もうだめだよ
でも
あなたの方が
苦しいんだ
そうなんだよ
あなたの張りつめた姿
そのまつ毛
見てられないよ

ぼくは単純で
おまけに ....
ただ一つの言葉を言えないばかりに
君は長い長い詩を書く
ただ一つの言葉
それを君は覚えているかい?
君は君が詩を書く動機を
まだ覚えているかい?
君は詩を書くことで
気を紛らわす苦しみか ....
ぼくががんばればいいだけなら
さみしさをこらえて やる よ
やる といったのだからそのことばでもって
ぼくをしばりつけてくれればいいさ
せんそうやさいがいではないんだ
にちじょうのなか ....
誰かとあって
そのひとも
いつかは死んでしまって
ぼくもしんでしまって
でもぼくがしんだら
もう誰も死ねないね

だからごめん
花の首飾りがしたい

空はぽかんとあいた人間で
世 ....
おだやかな
初夏の朝

気持ちのイイ空気を吸って
ぢめんにコインを並べる人たちが話し合っている

地球のほうはどうですか?
ところで、さざなみ、という言葉はいいですな
もしもし
あ。 ....
その歳若い上司は、ぼくどころか妻よりもずっと若く、なんとその若さで現場のチーフを仰せつかっているとの事だった。
妻はつねづね、その上司が、制服の上から胸や腹のあたりを無造作にガリガリと掻きむしるのが ....
物音と話し声を聞いたとき、ぼくは布団の中いた。

ぼくは、しばらくじっとして、できるだけ注意深く外に耳を済ませることにした。

空耳ではないはずだった。
たしかに、微かな話し声と、横たえられ ....
どうか
この手が
だれかを
たたいたり
せずに
ありますように

どうか
この脚が
届けものを
とどけ
続け
られますように

どうか
この瞳が
まっすぐで
逸らされ ....
法則

{引用=山で
イノシシとリスが
談笑している

団栗と
木の実は
こっそりと交換される}



航海

{引用=海は平面を
船乗りに諭しつづける

地球の丸み ....
ぶっこわれたたなごころ
ぶっこわれたたなごころ

荒くれ者の堕天使と
ふにくをくらうバクの群れ

ぶっこわれたいちじくの
ぶっこわれたがための
処女懐胎

赤く爛れたぐじゅぐじゅの ....
何もかも全然なっていないなと思う
みんな自分よりずっと立派にやっているよ
ぼくが彼らの何を知っているというのか
彼らの生活と考えと家庭事情の何を知っているというのか
ぼくは本当にこのま ....
心奪われる詩、とりわけ自由詩のそれにかんしてはだいたい数行読んだだけでピンと来て、後頭部から頭のてっぺんにかけてスッコーンと何かが抜けるものだ。

しかし、なかには例外もあり、これが不思議なところ ....
夜はいい

家人がめくる新聞紙の音
県道を走るオートバイ
二件むこうの玄関ベル
ナツメ電球のだいだい色

夜はいい

電気の下のアイロン台
扇風機の弱
並んだい草のスリッパ
蚊 ....
けっきょく
弱い人 なんだ

つっく づく
弱い人 なんだ

最後はやっぱり
弱い人 が
すごイんだ

そうなんだ
愛 なんだ


{引用=V6『愛なんだ』か ....
{引用=くたびれはてたやつらが
ざくざくとわきだしてきて
としとったたいようとあくしゅをする
わたくしは
くるい
すべてをだめにしたあとで
えりをただして
あしたにあいさつへいこう}
 ....
20代後半の頃、ボランティアをしていた事があった。

それは人生で唯一、サンタクロースの恰好をしてジングルベルを歌うのを自分に許せた季節であり、一銭にもならない仕事の代わりに、食べきれない量のお菓 ....
{引用=「言葉にならないなら、無理しなくてもいいよ。だって海にならないからって、水は流れるのをやめる?」}


サクラソウという名前の花を買った。帰り道に食材を買いに寄ったホームセンターの見切り ....
「自殺した人、地獄にいくのかな?」

深夜2時13分。サイレントモードにしてあるスマートフォンの画面が前触れなく光を発する。

{引用=ザメハ}

その5秒後に、ぼくは反射的にこう返信して ....
{引用=地球に於ける生命の反転現象について}


そろそろ認めよう、途轍も
なく分からないのを。まず世界の根底が
分からない。そして根底に根底が
あるかも、根底
の構 ....
{引用=ショベルカーをください
埋めたいものがあります

内蔵は透明です
赦しを乞いすぎました

エラ呼吸ができません
陸育ちです

キャベツを切って下さい
忘れて下さい
大人は ....
怒ってくれているうちが華だったのか

萎れたようにすぐ涙ぐんでしまうなら

ぼくらはもう終わりかもしれないのか

君の涙は所詮流れる水

心を殺してそう決めていたのか僕は

事実を ....
{引用=松本へ行く道すがら、ルート19号のダム湖を取り巻く緩やかなカーブに沿って、ぼくは軽自動車を走らせていた。流しっぱなしのYouTubeからは尾崎豊の『15の夜』が流れ出す。なんてこった。またなん .... 口達者で
何をおいても理路整然
しかも
思いやりまである妹に
君は
常々嫉妬してるね

そんなとき
僕は
微笑む
ここぞと
ばかりに

君は口が下手だ
お人好しよく騙される ....
誰が見てなくても
少しだけしっかりやろう

今夜は違うんだ

僕は姿勢をいつもより正して椅子に座ってる
君からの電話はいつくるんだろう

今夜は気持ちが少しだけ落ち着いてる
目もつむ ....
ここに記すことは
僅かばかりの蓄財の子への法的な譲渡に関するいくつかのことがら
そしてその他言い尽くせぬ様々の経緯、背景、心境を集約し遺そうとする意思
その意思はギリギリまでに削ぎ落とされ、真実 ....
{引用=「わたしたち、どうしてこんな話してるんだろうね」}

そう言って君は口を噤んだ
僕も何も言わなかった
言えなかった

沈黙がしばらく続いた

久しぶりに一緒に吸った沈黙
それ ....
ぼくは頭がわるい

悪いなりきにむかし本を少し読んだ

宮沢賢治の永訣の朝という詩が

好きで何度も読んだ

それから

長い小説を読む根気がないから

短編をいくつか読んだ
 ....
道草次郎(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
ググる自由詩2*20/7/31 17:26
さようなら自由詩1*20/7/31 16:13
始業の鐘散文(批評 ...2*20/7/30 21:26
他者への手紙自由詩3*20/7/29 20:25
自由詩3*20/7/29 18:48
やる自由詩220/7/29 12:34
私に見えるものだけが真に見えるもの自由詩4*20/7/28 17:36
虚無の腕自由詩120/7/27 22:35
夜に捧げる何か散文(批評 ...2*20/7/27 20:37
夜に覚める散文(批評 ...3*20/7/27 17:30
どうか自由詩420/7/26 21:37
労働者自由詩3*20/7/26 18:43
清冽な声自由詩220/7/25 23:11
そんなこと言ってないで、さっさとやんなよ自由詩8*20/7/25 11:06
ドジョウの話散文(批評 ...5*20/7/25 0:24
夜はいい自由詩220/7/24 17:36
だめだよ BABY自由詩020/7/23 2:16
混沌ー予備校のことなど散文(批評 ...420/7/23 1:24
ワタナベさん散文(批評 ...2*20/7/22 15:26
花を買う散文(批評 ...3*20/7/21 21:15
3つの呪文自由詩020/7/21 13:51
分からない という欺瞞の詩自由詩3*20/7/21 1:45
heavenと、その回答自由詩1*20/7/20 20:48
惑いのなか自由詩3*20/7/20 9:02
ルート19号の幻想散文(批評 ...6*20/7/20 0:40
自由詩2*20/7/19 3:55
満月の夜自由詩6*20/7/19 1:44
エゴイズムを超えるために書かねばならなかった詩自由詩420/7/17 20:24
夜の底で自由詩120/7/16 11:03
自己紹介のうた自由詩320/7/14 23:45

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