すべてから
解放され
すべてを
開放し
広大な大地に
遊ぶ
*
気分、沈み
気分、盛り上がり
まるで大海原のうねり
(自我 佇みひたすら静観し)
天空に銀河の ....
瞳のなかに
広がる砂漠
お舟は進む
青い水平線
花の無い世界、開けて
貴女は索漠と、泣いて
浮き上がる文字の輪郭、
まるで意味を欠き
ただただ輪郭の羅列
ひたすら哀しみ、
....
白い巨人、大股で
光の天空、過ります
ゆっくり流れ
両手を開き
現の夢、ぽっかりと
この世界は比喩で充ち溢れ
この世の未知なる表れに
次々形象の輪郭、浮き彫りにして
輪舞奔放な言の ....
ただ委ねる
この世界に
わたし、
常に全くの
初心者
よろしく
委ね預ける
この世界
この肉体、
内なる魂と霊の
道具、器
大切にしなければ
お世話し続けなければ
混 ....
ふんわり倒れそうになる
ふわり浮き上がります
わたし、自ら在ること 充溢し
しずか、自ら均衡して 保たれ
夏休みの縁側に居るみたい
深い泉の底に揺蕩うみたい
ふんわり倒れそうに ....
あなたとわたし
分かり合えないまま
会話を続け
紅茶とチーズケーキとコーヒーと
あなた うんうんと
うなずき
わたし ひたすら
ことば紡ぎ
あなた そっかそっか
相槌打つ
....
一番星 見つけた!
あれは金星だよ
なんて綺麗な輝き!
(この陶然と鮮明に
懐かしく憧れる想い
記憶に焼きつけ)
一番星 見つけた
青い屋根に昇る
金色の輝き
....
魔的瞬間、訪れて
溢れ出して来る響きに
旋律に戦慄しながら
純白の砂漠に独り置き去りにされ、
あなたの夢の涙の連弾 掴まえる
割れた瞳で待っていて
闇を突き抜け語りかける
余計な脂肪は要らないから
遊び場に寄って削ぎ落とし
日々の魂の努め果たしながら
流された涙と哀しみ噛みしめ
愛する貴女に逢いにいく
逢い ....
ぽかん、ぽかんと
生きている
白馬の蹄、降り頻る雨に
青い丘、駆け抜ける日々
無常切り裂く、羽ばたく花
思考という普遍の翼に乗り
ぽかん、ぽかんと
続いていく
....
ミルク 溢してしまい
その筋 床に白く伸びていく
時、
ロープに足 引っ掛かり転び
びちゃ 倒れ込む、沸きだす
恥辱の感情 あらわに自ら恥ずかしく
なんで毎晩恥ずかしい悪夢 観るんだろう ....
木々の枝葉が大きく揺れる
熱風が吹いているのだな
濃緑の群れが青空に
美しく浮き出すようになびく
熱いうねり 風景をかき混ぜ
世界が立ち現れる、
引き伸ばされた瞬間の光景と ....
もの在る霊性
感じ取る夜、
荒涼として熱い歌声
響き渡る、
凍結された脳髄に
もの在る陰から
また もの 現れ
夜陰の雲の割れ目から
透明な呪い 振り落ちる、
この白 ....
病み患う少年の
皮膚の裂け目から
沸き溢れる膿、
「うう臭いなあ」と言いながら
自らの口にて吸い取る
白い少女、
想い出す。
あの娘は少女のまま沼に沈んだ
あの娘はその白い ....
人々、生活の人生の速度 生きていく
此処に一つ、秘められた生 在るにもかかわらず
人々、生活の人生の速度に 費やしていく
此処に一つ 秘められた生活 在るのに気付かず
相克の一瞬、葛藤 ....
斜光が
千年(ちとせ)の
斜光が
赤々、
街道沿いの
植木を
染め
やっと夕暮れ、
道端に座り
さっきまでずっと
哭いていた神様、
その陶器の肌のような
豊穣な涙に ....
響きの世界で
すべて直観する
透明な呪いの声、
定着した意味突き破り
生の死の恐怖の向こう岸、
ひたすら哄笑し新たな扉開ける
日々の快楽に安逸に忙しさに溺れる人々
透明な呪いの声、
....
繰り返す日々の中、
一点眼差すおまえの瞳
何処にも属さず全てに属し
新しい街にて新しい仕事 始める
波打つ草原、
白い途 男二人行く
黒々、糸杉 聳え立ち
渦巻く律動の星月夜、
静かさの内に自らを差し出す。
*ゴッホ 『星と糸杉』を見入りなが ....
木々の根元、広がる薄暗がりの光景
浮かび上がり
律動し呼応し合う天と大地に静かさ在りと
言葉、
透明な呪いに充ちる声のヒビキ
意味の向こうに突き抜け静かさ司る。
うっすらと
満遍なく
広がる
絹糸のような
感触、
言祝ぎ斜光の橙に染まり
凝集する眼差し
光の瞬きの瞬間、
一つ思考の生動 感じる。
この漆黒の湾曲する造形の果て、
霊的力動 感じ観る 私は誰?
同じ白い小部屋にて
何度も何度も粉砕していく
光芒欠いた月の下、
躍り律動刻みながら
しずか 過ぎていく時間、横目に
....
白いマスク付け
白い空見上げ
しずしすと
雨、降り続け
白いマスク外し
地に目をやれば、
路傍に咲く花
色とりどりの草花
アスファルトの隙間から
生え育ち花開く
この雨に濡れる ....
かしずく女達の微笑み
中央を目指し
いたるところに花は在り
初夏の雨降りに己を見失う
誰か を 心から求め
結局違う他人の手を握る
かしずく女達の微笑み
真ん中で均衡とりながら
....
独りの魂の
高い壁が
うねっている
青を含み
空は曇天
渦を巻き
唸っている、
叫んでいる、
糸杉は色濃く戦慄き
野性の風 吹き荒れ
灼熱の太陽、消える星
意 ....
あまだれ ぽつぽつ
落ち続け
貴女はいったい何処いった?
白い途、水の空
在るもの造形の力、
浮き上がり
岸辺の貴女 逃れゆく
絶えず絶えず逃れゆき
坂道 夜の暗闇に
落ち ....
あなたが甘やかに眠る夜明け
誰かの肉体破壊され消えゆく
あなたの肉体が破壊され消えゆく夜明け
誰かは熱に満ちた母体から産み落とされる
破壊され創造され
私たちの命、
続いていく
....
地球という巨大な力、
姿を浮き彫りにする瞬間
早朝に、
ドーンというヒビキ
大地、揺れ動き
私の、目醒める
我々の住み着く地球という星に
その星の上に自分は在るという事実に
人の営 ....
漆黒の闇に浮き上がる
開かれた聖書の過剰な静謐、
言葉に意味に犯されていきながら
この資本物質社会の一室、
一つのノイズ異和を発し続ける
それは透明な呪いの声だ。
世の光に照らされ
新緑の濃密、鮮烈照り輝き
意識、呑み込む季節のどよめき
世の光に葉脈浮き立ち
緑の揺らぎ、今や無限の流浪
わたし、この世の一つの眼に成る
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