青い花をみつけた
夏、君を撮った
盗った、だろうか
そんな感じ
帰ってモニターで
可愛がってから
サマーブルーと名づけた
プリントアウトして手許に
は、せずに
季節のめぐりのなか
ときおり君を可愛 ....
あの日掬ったひかりは
いつかカタチとなり
カタチとなったからには
失われるのだろうか
案じながら
モニターで監視している
こんな灰紺の夜に
まばゆさを
*
....
あかちゃんの頃から
ひそかやかに息づいている初々しい清水を
ゆっくりと 汲みあげ
丸い透明な器にいれて窓辺に置く
水の中に虹を 見つけた
こどものころから 不幸せな場所にな ....
ききみみは みぎか ひだりか
自分でも わからなくなったので
るるるっと まわして ききみみをたててみる
まさか ほんとうに
つまり これは 透明人間になったということだ
....
奇跡のひと、
とはヘレンのことではない
奇跡のひと、
とはサリバン先生のことだ
私は奇跡のひとではなかった
奇跡を起こすまえに涙ぐむ
私はふるえる者だった
ヘレンは先生に7歳になるまえ ....
失うことを見つめている
悲しい気持ちを確かめている
30年経ってもなにも変わらない
あの頃から泣き場所をなくしていた
私は忘れるのが得意になっただけだ
強烈な自白剤を打たれたところでなにも思 ....
その川は一方通行のアスファルト道に挟まれていた。川面は夕陽が当たると黒く見えた。
高田開彦が逮捕されたのはちょうど夕方の川が黒くなる頃だった。
川の両サイドを七八人の警官が彼を捕まえようとその距離を縮 ....
娘を嫁にやるとき
私はそれを
娘の病気の治療だと思うだろう
治療が済んだら
いつでも戻って来れるのだと
私は涼しく思うのだ
つらい治療もあるだろう
ますますひどくなることもあるだろう
....
ぼくはうたがっているのだ
うたがいを確かめるために電話する
あんなに伝説を残したあのひとのことを
ぼくはうたがっているのだ
うたがうとは傷つく準備をするということ
傷つく準備とは生きようと ....
2013年♪元旦
今年はね彼と
書初め大会をやりました
2人で今年のテーマを考えて
彼の選んだ言葉は
【一本気】
私の選んだ言葉は
【笑心】(ニコ)
今年もニコニコと笑って
過ごせます様に…♪
....
冬のさくらのようにひっそりと
車道のよこでいっぽんきり
幾人かの目を楽しませるように
だれも知らない星のように
届かなくても惨めでも良いから
明るく清く涼やかなさくら
ほんとにそれで悔いは ....
愛するひとの愛するひとを
愛する
てっとりばやい愛だ
そんなに一緒にいたいのか
高速道路に夕日落ち
そんなにそばにいたいのか
手荷物からお荷物に
愛する
愛するひとの愛するひとを
夕暮れの遊園地
もう誰も乗らない遊具
健気に笑っている
無常を知らないで
裏切りも知らないで
幸せになりたくて
健気に笑っている
もう誰も乗らない遊具
夕暮れの遊園地
雲になって
ひとを許したい
雲になって
ひとを見守りたい
雲ぐらいの身勝手さで
堂々と
片隅であなたと暮らしたい
雲になりたい
雲になりたい
ぼくの時計は1500円だ
安いから買ったわけではなくて極端に軽いから買った
まえの時計は5250円だった
これも極端に軽いから買った
でも安い時計はだいたい一年くらいしかもたない
時計をは ....
十年ぶりに会おうが
なんにもかわってないような
そんな気がするのは
たぶん
きっと
お互いのあのときが
まだ消えずにあるからだろう
十年てそんなもんだ
ヒマラヤザクラは冬咲く桜
冬青葉繁れる
そうセットされた時限爆弾
こんなに辛い人生ならば
敵も味方も
せめて必死であってくれ
ヒマラヤザクラは冬咲く桜
冬青葉繁れる
そうセットされ ....
爺ちゃん
本当の爺ちゃんじゃないけど
本当の爺ちゃんみたいな
爺ちゃん
筋の通った生き方を
と
辛抱強く
教えてくれた
わかるまでに何年かかったのか
、だけどさわかったけどもその前に
まずはお ....
君らしくないプレゼントだなぁなんて言ったけど
ほんとはね
すごくうれしくて
指につけては眺めてばっかりいるの
おそろいの指輪をつけた君が
ふとしたときに眺めて微笑むのを想像して
またうれしく ....
ショートカットのお姉さんのように前髪をクリップで留めたり、わたしのカチューシャをしたりしているので、アッキーを美容院に行かせた 「短めに切ってもらってね」「短めってどれくらい?」「大学に入学す ....
ただ見ているしかなかった
こんなに弱い俺なのに
なんでかそれを見つめていた
そんなつもりもなかったのに
しがみついていたのだと
押し流されるのを見つめていた
理不尽?
無常?
離別
....
学校帰り…友達と話ながら歩いてた
気が付けば 暗い夜空
綺麗な 夜空
久し振りにみた夜空は なにより綺麗で 美しい
迎えが来て 友達に手を振り別れて…車に乗った
母から 可愛い仔猫を
渡された ....
すべてのITシステムに信頼を
そんなキャッチコピーを見つめている
すすめセラミックス
そんなキャッチコピーも見つめている
疲れることがおーいーなー
そんなこころを持て余している
ウワサに ....
ポンポン雲が青空に
向かいのビルは墓標です
冬がなんぼか寒空に
墓標は死者の眼差しです
あかるい砂漠が
くらあく湿る
にんげんたちが
くらあく陰る
そうさグッバイ
ポンポン雲が青 ....
こころは雲かそのうえか
まえから弁護士みたいなおっさんが
道をゆずらず歩いて来た
町に光が差していた
雲の段差の隙をぬい
町に光が差していた
こころは雲かそのうえか
まえから弁護士み ....
高台から 見下ろせば
雲が唸りをあげている
雲を突き抜けようとする 音がする
街の灯りは 木々の間からも見える
サイレンが パトカーが 消防車が 甲高い音が
地を這う
まだ ....
夕日を行く
東京の西の町を行く
選挙でまた
ひとはいっとき
応援する先を替えてゆく
その移り気と盲信のお祭りに
70年まえ
アメリカと戦った日本を見る
夕日を行く
つけ麺ジャイア ....
家路へのハンドルを握って息が漏れる
ツジツマを合わせるだけの無意味な仕事が疲労の種
見渡す限りの苦い砂
同じ景色の砂漠を行く
来る日も来る日も歩くのは
一日の終わりに君が待つから
スカイツリーに昇った
天望回廊まで昇った
世界一の高さ
634メートルの
スカイツリー
「ムサシ」と
覚えるのだという
天望デッキの上にある
天望回 ....
海は青く大きくて
波はいい波ま白い飛沫
海は暗く明るくて
分厚い意味も光り輝く
おーい海、海よ、
風化させじと俺は行く
惨事の爪痕
整えられて
風化させじ
と俺は行く
校舎の張替 ....
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