ある日とても落ち込んでいた私に鼻の長い象が話しかけてきた

君は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったのだね

私は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったの

苦しいの

それはすごく ....
ばったり くまにあいました

くまがあんまり
まっくろいので
ぼくは
なんどもなんども
「めをぎゅっとつぶってあけてみる」
ということをくりかえしました

くまは
どこまでもまっく ....
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
いつものように
午後をあらいながら
うつむき加減に 軽く
雲行きを確かめる
それもまた いつもの事だけれど
その
始まりの日を憶えていない


寒暖の差を道として 風は渡る
よ ....
下る音階
広がる和音
底のほうへ
そして天上へ
突き抜ける
拡散していく
瞳の意識
夕映えの宇宙
通り抜けていく
わたしの体
いきたい
いきたい
いきたい
そこへ
宇宙へ
 ....
風をつかもうとして
草をちぎってしまった
てのひらが

鳥を呼ぼうとして
こんちくしょうと叫ぶ
声が

心のかたちを確かめたくて
君のからだを抱きしめた
腕が

今夜もずれてい ....
やさしさを
ことばにするきみ
何層にも積み重なる波打つ海面を高々と
すべてを飲み込んでしまう津波のように
かなしみは世界を覆う
少なくとも
見て感じとることのできるこの空間を
感情は毛穴 ....
芝生の上に横たわると
青が見えた 鳥が見えた 飛行機が見えた

ふと影が差したと思ったら
白いシャツが落ちてきた

二階の窓から母さんがごめんと言った

ああ 天使かと思ったのに
立ち位置を、探している。
いつまでも見つからない、
足の踏み場を。 

もしくは、
消えてしまった君の幻を
抱きしめる、
世界の中心を。 

人波の川が流れゆく
この街の中で、 
 ....
やさしい ということばを
ほんとうに つかえているひとは
どのくらいいるのだろう

ふるえてる かたを そっと
だきよせる ことの むずかしさ
かすかな おとを たてることさえ
こわれて ....
ひつじ
もこもこ でっかい
け を
かってもらっても
あんま きにして ないぞ

ぼくのことも
あんま かかわりあいに なりたくない ふうだ

こんなにも
いっしょに あそびたい  ....
うまれて
ぼくに のこったものは
びんかんで おくびょうな おと

ひとりのおとを
あいすべきときも

ふたりのおとを
あいすべきときも

みゃくみゃくと
ながれつづけ
と ....
ポケットの中のごみくず

五月の晴れた空

遠い水の匂いと

静かな予感が 僕を眠たくさせる


つま先を打ち付ける仕草

白いシャツの背中に寄った皺

言いかけて止めた言葉 ....
君の歌
聞きたかったのに
おいしいお酒も
もっともっと
一緒に

もうすぐ
夏が来る
青い青い空
見上げるしか

君の歌は
どこ?
たくさん たくさん歩いて
もう一歩も歩け ....
みずうみ、の真ん中にたち、わたしはいっぽんの樹になる。

ふいていく風、わたしの身体をつきぬけ、
 腕をのばすと、せかいのかたむきから、はなたれる。

わたしの枝いっぱいの葉たちをそよがせる ....
「こうふく」
がなんなのか
「ふこう」
がなんなのか
ぼくにはわからない
だけど心は
あったかくなるよ
さむくもなるけど
それでいいよ
さまたげるものだけが
私を
言葉に向かわせる
たとえば 雨
いつだって

あなたも同じだ
突然
ひょい、と現れて
私が
気にしないで生きようと
思っていた矢先にいつも

嫌い ....
私とあなたの間には 
いつも一枚の窓があり 
互いは違う顔でありながら 
窓には不思議と似た人の顔が映る 

私とあなたの間には 
いつも一輪の花の幻があり  * 
互いの間にみつめると ....
深夜の地下道 
両脇に並ぶ店のシャッターは全て閉まっていた 

シャッターに描かれた
シルクハットの紳士は大きい瞳でおどけていた 

胸からはみ出しそうな秘密を隠して 
彼は独り歩いた
 ....
モリアオガエルは
森のカエル。
木に登って
暮らしてる。

遠くを見つめて
風を食べてみたり

僕と出会っても
何も考えてないような顔をして
きょとんとそのまま
そこにいる
 ....
透明金魚カランとなった。

指でつつくとカランとなった。

夏のおわりか、秋の始めか。

セミの抜け殻、稲穂のもみ殻。

透明金魚カランとなった。

また来年ねとカランと ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える

海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる


泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って

そういって ....
今夜 私には 
逢いにゆく人がいない 

孤独な夜の散歩者は
アスファルトに響く雨唄と 
ビニール傘に滴る雨垂れの 
二重奏に身を浸しながら 
果て無い雨の夜道を{ルビ彷徨=さまよ}う  ....
窓を流れる雨は
海へと急かす
私は少しの光と温度で
ふかくこきゅうをして
酸素をたくさんとりこむ
終点に着くと
ゆっくり大きくなってゆく雲
緑の葉っぱに雨がはじけた
君の笑い方を思い出 ....
そこでは ぼく と あなた と だけ だった

ふたり... 手のひらの 傷穴 を 帰って いったのは





日がな 窓の眼の まま いっぱいに

高まり 止んでは ....
雨を見る蝶
草を分ける黒い道
滝の音にふりかえり
光が空を割るのを見る
西の半分がとても暗く
夜風は水のにおいになってゆく



壊れた傘が
春を乗せたまま川を流れ ....
何気ない仕草で
何気ない仕草は

光の粒を集めて
光の粒を集めた

直ぐに溶けて掌から零れた
胸の奥を暖める様に焦がした

君が映っていて
本当は嘘ではなくて

それは深くて
 ....
君の名前はそこにあり
僕はその名を呼んでいる
風邪で寝込んだ病床の
上空遙か20mm

君の名前はそこにあり
僕はその名を呼んでいる
呼んでも呼んでも減らなくて
僕はその名を呼んでいる ....
ほら
徐々に白昼は
朗らかな華やかな他人となり
朗らかに、華やかに
高くなり
遠くなり


ずっと
最適な肌へ
熱を当てそこない続ける私の体の
どうしようもなく密 ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
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