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体が
向かい風にほぐされる
気の遠くなるような 長い
坂道で



すっかり気が抜けた街は
午後の光に洗われて
いつかどこかで見たような色合いに
染められている
道に落ちた影の輪 ....
この夜明け
街は忘れていた形を取り戻していく

影が生まれ
新しい気配が景色を横切る
一番透明な時間に
一番透明な予感が
僕を通り過ぎる
寄りかかった壁のその冷たさだけが
まだ夜に属 ....
向かい風を頬に受け 冬の終わりの匂いにむせながら
静かな午後を歩いていく 
ポケットに手を入れて 青ざめた思い出を抱いて
たまにきょろきょろしたりして

靴を打ちつける仕草も様になってきて
 ....
午後のこんなひとときに
時間のことや宇宙のことや
恐竜のことを考えていると
とたんに瞼が重くなる

今僕がここにいるということ


空気を入れ換えようと窓を開けると
ベランダの柵の間 ....
ポケットの中のごみくず

五月の晴れた空

遠い水の匂いと

静かな予感が 僕を眠たくさせる


つま先を打ち付ける仕草

白いシャツの背中に寄った皺

言いかけて止めた言葉 ....
松本 涼さんの八布さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残暑- 八布自由詩507-9-23
夜明け- 八布自由詩1207-4-9
そぞろ歩き- 八布自由詩307-3-12
空が高すぎる- 八布自由詩106-7-18
多摩川- 八布自由詩406-6-17

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