目の中でゴロゴロしてる

グリーンのコンタクトをつけて

それだけでお姫様になれると思っていた


風に前髪がなびいている

ピンクの髪留めをつけて

それだけで少女になれると思 ....
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
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小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
春が来るたびに
色が褪せて行った
女はテーブルに きいちのぬりえ を開き
サクラクレパスで塗って行く

夏が来るたびに
心が剥がれて行った
何ひとつ帰り来ぬ家の 何ひとつ得られぬ部屋で
 ....
小川のような楽譜を背泳ぎして
フルートを手にする君
瞳を閉じた音色は
君の夢をまさぐって青い湖に案内する
歌詞はそこで一隻のボート
僕は向かう方向に背を向けて
ひたすら歌いながら漕ぐ
 ....
雨の糸
紡いで布を織る

星の子
風邪を引かぬように

七夕
願い事を書いた短冊

白紙の未来
ペン先がじっとみつめている

願い事
人の数だけあるのだろうけど
根っこのと ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
{画像=120624184853.jpg}


突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
壁に吊されて
忘れたいことなどありはしない
色とりどりの画鋲が
それぞれの過去を留める

僕は整理できない
だから
貼っておきたいんだ
伝言板のように
メモみたいな思い出から
 ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
「バナナツリー」

少しでも腐らないように
バナナツリー
立ちっぱなしが
程好く深呼吸

いつも立ち止まり
溜め息混じりで深呼吸
腐らないよう心がけしてみるが
格好悪さは相変わらずの僕

遠く南国か ....
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何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
♪その壱

ぞうは木の上で鳥の卵をかえせるのか?

こたえはホートンが知ってるよ

♪その弐

橋の上から、犬は川面に映る自分の姿に吠えて、くわえた肉を落とすのか?

こたえはとなりのジョンに聞い ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
 
 
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部品があった
毎日空いた時間に少しずつ組みたてた
その間に何通かのダイレクトメールと
公共料金の ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい

友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
ニーラは{ルビ主人=マリック}の為に
四種のカリーを毎日作る
チキンのカリー 豆のカリー
マトンかさかな 野菜カリー
グジャラートは三人の女中に
朝昼晩を割り当てている
そうしてその日一等 ....
 
 
水面、生まれたての木漏れ日
酸化していく時計と
ミズスマシのありふれた死

導火線を握ったまま眠る
わたしたちの湿った容器は
身体と呼ばれることに
すっかり慣れてしまった
 ....
東北はいかにもらしく曇りをり
田舎てふ恒常不変なま欠伸

緑なす山野に怯ゆ吾義眼
青森は遠しJALに乗るがマシ

にのへ駅乗降ゼロのセンセイ臭
あぷぷれが参個ひゃく円マジっすか

海 ....
 
 
カザフスタンから来た
優しい女性看護師が
僕の脚をさすりながら
もう痛くないかと聞く
もう痛くないと言うと
良かったと嬉しそうに言う
カザフスタンはどんなところか聞くと
日本 ....
 
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った

港で生きてないと
いろんなことはないの?
と、僕は聞いた

港以外のところで生きてないから
よくわからない
と、猫 ....
  きみの
  美しく長い舌の上
  一面に広がるれんげ畑



  雪どけの淡い水が
  陽を吸ってさざめいている



  僕は、そこで
  幾つかのたいせつな思い ....
鴨のキス蛇の断腸新幹線
連結部哀し小町と{ルビ疾風=はやて}かな

お行儀のサンド右剃り左爺
ビジネスのおやぢとPC長考中

山襞のプールの中の日本なり
GDP越されて後は沈むかな

 ....
さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから血がめぐるような

はげしさは
はるか向こうでゆれる波でした
ことばは
ばらばらに砕ける音 ....
協議離婚し幼い娘を引き取った母は
幸福追求やまない女であって或る日
男と出会い同居を始める

こうして連れ子という不利は
夜な夜なまぐわう男女の力関係で決まる
小突き回され足蹴にされ
飯 ....
震えるほど
嬉しいのです

あなたと出会って
こうして一緒に生きている事

震えるほど
嬉しいのです

優しい母が見守っていてくれる事

震えるほど
嬉しいので ....
食卓の上に
水の入ったコップ
そのすぐ脇を
ランナーたちが走っていく

誰も水を取らないから
ここは
給水所ではないらしい

台所から夕食の支度をする
包丁の音が聞こえる

や ....
 
 
ウミウシの背丈より 
大きくなった僕の子供が 
草原に立って
外国人になる 

痛みのない蝉が
辞書の中で鳴く
抜け殻でできた橋梁が 
丁寧語で崩落を始める
通訳の人は母 ....
太陽に透かしてみている罪と罰 重たいほうをぼくがもらうよ

海べには 夜の残骸、猫の死体、重なって沈む時間たち

きみのふちをなぞって辿りつく先が知らない男の肩甲骨だ

かわり目のいき ....
新宿でギターをひいている人の声が聞こえたらそれは生きていたくないっていう歌だったから早くそうすればいいと思う。雑踏がごくごく喉ならしながら意思を飲み込んでいくので喧噪が終わらないんだよ。データを集 ....
もっぷさんのおすすめリスト(1763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裸眼で逢おう- 永乃ゆち自由詩9*12-7-8
初夏の雫- 空丸ゆら ...自由詩27+12-7-8
想像の手を伸ばして_/_ _それは繋がって行く- beebee自由詩29*12-7-4
ぬり絵する女- salco自由詩12*12-7-3
- 乱太郎自由詩24*12-7-2
ささやさや- そらの珊 ...自由詩24*12-7-2
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
伝言板- 乱太郎自由詩20*12-6-22
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
バナナツリー- 乱太郎携帯写真+ ...16*12-6-14
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
♪こたえはやってみなくてもわかる動物実験- 阿ト理恵携帯写真+ ...5*12-6-7
夕餉- 梅昆布茶自由詩2512-6-7
部品- たもつ自由詩1312-6-7
友よ- 乱太郎自由詩16*12-6-7
クリニズム- salco自由詩16*12-6-5
湖畔- たもつ自由詩812-6-5
東北- salco川柳2*12-6-3
カザフスタンの看護師- たもつ自由詩912-6-3
港の猫- たもつ自由詩812-6-2
れんげ畑- 草野春心自由詩10+12-6-2
新幹線- salco川柳4*12-6-2
ひたすらに- はるな自由詩512-6-2
お猿の森で- salco自由詩5*12-6-1
震えるほど- マリエ自由詩412-6-1
給水所- たもつ自由詩412-6-1
草刈り- たもつ自由詩712-5-31
重ねる- はるな短歌312-5-31
AM1:16- はるな自由詩312-5-31

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