洗い桶に沈んだ
果物ナイフで
指を
つうっと切ったような
昨日の サヨナラ
{画像=110726012953.jpg}

はるか大昔に天子が山頂にのぼり
おお我が美味し国よと祝詞を上げた山は
小さいころの遊び場だった

山の中腹には幾つか洞穴のようなものもあって
 ....
犬猫とは違うことぐらい
判っているよ




でもね
薄汚れた服でサンダル引き摺ってた女の子

大切にしてもらっているのかな
パートのお母さんと
いつも家でタバコ吸っている男の ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
  歌よ、
  さようなら。
  みずみずしい言葉の列を
  かつてはわたしに注ぎ込んでくれた
  歌よ、さようなら
  これでおしまい。



  わたしよ、
  さよう ....
{画像=080713215510.jpg}



*


街角に子供が一人


地に染みる影を従え


かくれんぼする



*



吾をまね


地 ....
「きっぱり」
という名前を
つけたい朝
痛いほどの勇気が
背中を押す
  僕が死んだときには
  僕のペニスを切り取っちゃってくれ
  抽斗に
  ナイフを入れておくから



  残りの部分は燃やしちゃってくれ
  僕が死んだときには
  僕 ....
泥が沈むのを待って
上の澄んだ水だけを飲むことができます
時間がないんだと言われたら
濁った水を飲むことくらい
もちろん できますとも

ヒール高7センチの
先のとがった靴を履いて走るこ ....
今日に限って 折傘忘れてスコール
タバコ屋の小さな軒先で身を寄せながら
雨粒を指で拾い 掌で{ルビ弄=もてあそ}んだ

店奥のシャイな婆さんは
アガリっぱなしの{ルビ緞帳=どんちょう}が下り ....
  祖母の家で
  祖母と話す
  昔ながらの広い居間
  たっぷりの朝日が射しこんでいる



  通っている盆栽教室のことを
  嬉々として話す
  新しく入った若い女の ....
{画像=110721225828.jpg}


鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
  君は机に向かう
  ボールペンを握る
  罫線の上に
  言葉を置いてゆく



  それは君の決めた枠
  君の胸の奥で
  何か切実なものが発熱している
  窓の外 ....
  果実
  という言葉を胸に抱いて眠った



  眠りのなかでわたしは一匹の鮭だった
  寡黙に
  川を遡上する
  ほんの小さなものだった



  朝がきて目 ....
俺達のことを誰も知らない
俺達は誰よりも弱い
俺が蹴っているこれよりも弱い

生きているか死んでいるかはどうでもいい
他人なら尚のこと
俺達は過呼吸すぎる
もっとひっそりと静かに佇むべき ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ


朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし


けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの


 ....
青い波間に漂う
コバルト・ブルーのきらめき
画用紙に彩られた海は今でも
烈日を待ち焦がれている

*

雨の日は部屋の中でひとりきり
孤独を思う存分楽しもう
外国の歌手が歌う
レコ ....
カタカタと鳴る

眠れない夜の四脚の貧乏ゆすり
床に喧嘩売って

チクチクと唸る

眠れない夜の二針の歯痛
壁にドリル打ちこんで

ザワザワと嘆く

眠れない夜のこんにゃく ....
ひとりじめする贅沢と
分け合える幸福

ナナ、ぼくたちは、
ひとりでは幸福になりにくいみたいだから

壁の白さに飽きたら
青空のしたに降りといで

ナナ、
世界は用意されて ....
  いつも想っているよ
  きみは可愛いから
  宇宙がきみをつかまえて
  さらってゆくんじゃないかって
  今日も会えたね
  おかえり



  じつは妬んでいるよ
 ....
  なまえをつけようね
  あなたの
  たましいに届くように
  大声で伝えるね
  きっと
  忘れないでね



  なまえをつけようね
  しだいに
  それは漢 ....
幸いによって用意された
名前は
あらかじめ課せられた
役割を帯びて

分厚い殻を割れば
どうどうと押し寄せてくる
風とも波とも知らない力に
離ればなれにされぬよう近付く
術さえ知 ....
  歩きたい
  ひとつひとつ
  言葉を知っていきたい
  赤ん坊はいつか子どもになった



  遊びたい
  唄いながら
  どこまでも駆けていきたい
  子どもはい ....
  ある日の授業で先生が言った
  宇宙を暗唱してください



  興奮したように
  エントロピーやら引力やら
  べらべらと捲くしたてた委員長は
  廊下に立たされた
 ....
  そのとき
  歌うのをやめていた
  いっせいに
  目蓋も
  胸に泡立つ
  つたない血球も
  もう歌うのをやめていた
  きみが
  心をこめて笑ったとき


 ....
  新緑の木々と風が
  奪い合うように睦み合うそばで
  夕暮れの光とあなたが
  隔て合うように惹き合っている



  もしも生まれ変わることができたら
  同じ時に同じ ....
  夏の朝の
  コインランドリー
  放りこんで座る
  わたしと
  あなた



  何だろう
  あなたは笑って話している
  わたしは
  聞いていない

 ....
あなたの詩に抱かれていたい
僕は乾燥し切ったせんべいです

あなたの詩を抱いていたい
僕は受信感度の悪いラジオです

あなたの言葉の調べで眠りに就きたい
僕は炭酸の抜けたコーラ

 ....
1.社会


  職場に社会があり
  学校に社会がある
  家庭に
  託児所に
  公園に社会がある

{引用= 夕餉の時間
 うつろなサイレンとともに
 社会の ....
  夕暮れの教室に
  ぼくたちは産み落とされた
  生きてゆくことは
  いつ終わるとも知れぬ居残り
  帰る家もなく
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