おお!惨めな言葉よ
食い千切られた月の破片
ヘロデ王に捧げられたパウロの首
銀の皿の上で
罵られる美徳の使者よ


 ....
紅葉

秋風に頬擦りされて
照れ隠しに
薄化粧

ゆさゆさ
つぶやいて

聞こえるかな
乙女な気持ち
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue


眠れぬ夜ってほら、そうじゃない?
コーヒーついつい飲みすぎちゃって
真っ暗な部屋にテレビの画面に
 ....
僕は何のために
生まれたのでしょうか
僕はここで果たすべき役割は
なんでしょうか
わからないままに
僕はいまあなたの墓の前にやってきました

爽快な空の下

あなたがいたこと
 ....


潮風が運んできた
君の幻
もう振り向かない
そう決めた僕だったが
君も背中しか見せようとしない
熱い砂地は
思い出を焦がし
人魚になろうとしている
君がいる
あなたはいつも
ことば
そのもの
あ・う・んの息が
僕の水晶体を潜り抜け
脳髄でぱっちり点滅する

あなたといつも
ことば
戯れてごろごろ
猫じゃらしであやしたあとで
バケツ ....
1+2=

「たけちゃん。
 おつかいにいってもらえるかな。」
「うん。
 いいよ。」
「みかんひとつとりんご二個買ってきてほしいの。」
「ひとつとふたつ・・・・。」
 ....
 
麦わら帽子の片思いは
たんぽぽの種になって飛んで行った

新調仕立て背広の恋愛は
勿忘草となって枯れていき

覚悟を決めた愛情は
ブーケの花となって咲いていった

白髪交じりの ....
  埃をかぶったブラインド越しに
  夕しずむ風景がちらばって
  きらる



  あちらは
  ひかり、
  骨のようにしずかな
  風のようにとうめいな
  夢のようにふくざ ....
コンセントタップに
ウィルキンソンのジンジャーエールを
注ぎ込む くらい
サイケデリックで素敵な
素敵な素敵な素敵な素敵な
夢を見ていた

コントラストをハイにして
ピンヒールで地軸を ....
わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ

初めて世界に触れたとき
教えてくれたのは無数の音の生まれ変わり
そのときから
僕は独りを知った
 ....
 
横断幕を掲げて狐の団体が行進する
サクラマの山を下って
ミソグスの河を越えて
ブヒタナの街で尻尾を振って立ち上がる

嘖嘖 即即 黙黙

僕はヨシコと昼食の約束があるので
空に向 ....
おはよう
君の声が聞こえただけで
こんなに朝は踊るよ
眩しいのは
陽射しが口笛吹いているから
朝露垂れて木琴を叩く

こんにちは
君の笑顔と弾んだ君の声
僕はおかげで嬉しくなって ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
いまにも蝉の初啼きがするかと思う
前線にさ迷い続ける梅雨の朝
四号公園にひとかげがちらつく
ベビーカーのわだち
飼い犬のあしあとを造って

婦人同士のこえが流れて消える
あるいは買い物の ....
「恋」

七年目の恋に
激しく身悶えするような
情熱を注いで

イケメン男子は
初夏に早々と
もてないブサイク男は
落ち葉を揺らしながらも

たった一人の女しか  ....
「疼き」

わたしは女吸血鬼
逞しくばしっと叩くような男が好き
やるかやられるか
そのスリルがわたしを余計興奮させるのよ
でもね最近
草食系とか言って
わたしを見ただけ ....
灰色の向こうから垂れた糸が
わたしのさらけ出した肉体をなぞってくれる
何千もの指が触れていくように
ひとつひとつわたしの感情に絡まって
蜘蛛に食べられてもいい
今はわたしなんか身動き一つ ....
 
電話が鳴った
君は「暇だから・・・」
と言った
白い雲が
空の端から
反対側の端に流れていったのだけ
覚えている

電話が鳴った
君はいつになく無口で
雨音が聞こえていた
 ....
忘れてしまった
君の声は
天使の羽根になって

触れたはずの
君の髪は
星空をすうと流れて

あの頃の時間は
ガラスの破片となって
静かに波の音だけが聞こ ....
{引用=
この詩を読むと、やっぱり
あんまりいい気持ちにならんひとがおるかもしれん。
・・うーん、デリケートな問題というのもあるし、
考察も足りないし、やっぱヘタだから。

けど、詩として ....
わたしは
あなたの音楽でいたい
あなたのくちびるがそっと開いて
嬉しそうに口ずさむ
空に向かって呼ぶように

わたしは
あなたの水でいたい
奇跡の泉にはなれないが
乾いた心を潤し ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue


大きな空を渡る風
おくちを広げて入道雲
身体にそぐわぬこの感情に
溶けてく沈黙、言霊よ

「 ....
(目覚め

君に融けてしまいそうな
早朝の輝き
池の氷がざわめき出す
ほら
滑ったのはピアノの鍵盤
射し込む光の挨拶

  おはようございます】

窓辺から延びる ....
夢幻(まぼろし)のごとく
無常なるはこの世の業なれど
桃の薫りは確かな証(あかし)
移ろいゆく華の舞に
一筆の恋の文(ふみ)散るなかれ

  *

望月の宴(うたげ)  ....
ヴァージンロードを歩きたい
     ――ある難病の女性の話から


歩いてみたい
この道を
車椅子から立ち上がって

遠い道
遥か彼方にあなたがいて

本当は ....
チョコの形は?
と聞かれて
僕は
恋を想い
デザートな時を飾る

チョコの色は?
と言われても
名も知らない君は
黙ったまま
バナナ一本のその日の食事に
ホワイトな明日が見え ....
せんをかく
まるをつくる

熱気のむこうで
たちすくむ かげ
すべりおちる液体

したくてした
それから
気づかずおちた

わたしのからだを
たべてくれてありがとう

 ....
 覚えている。
 まつげ。くちびる。あごひげの、長いところ、みじかいところ。つむじ、寝ぐせ、大陸みたいな背中。せまいキッチンの、ほこりをかぶったトースター、使われたことが一度もないみたいな炊飯器。ひ ....
もっぷさんのおすすめリスト(1763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ワルキューレの騎行- 乱太郎自由詩8*10-10-1
紅葉- 乱太郎携帯写真+ ...8*10-9-29
おやすみ- にゃんし ...自由詩110-9-20
風になっても- 乱太郎自由詩12+*10-9-16
- 乱太郎携帯写真+ ...12*10-9-13
あ・ん- 乱太郎自由詩12*10-9-11
1+2=- 乱太郎自由詩11+*10-9-9
恋の花- 乱太郎自由詩13*10-9-6
きらる- 草野春心自由詩2*10-8-18
機雷- ピッピ自由詩310-8-11
眠り- 乱太郎自由詩21*10-8-2
聞こえてくるのは- 乱太郎自由詩17*10-7-28
行進- 乱太郎自由詩8*10-7-23
挨拶- 乱太郎自由詩11*10-7-13
僕の手- 乱太郎自由詩15+*10-7-8
血のあがき(六)- 信天翁自由詩1+*10-7-7
- 乱太郎自由詩10*10-7-3
疼き- 乱太郎自由詩12*10-6-28
- 乱太郎自由詩9*10-6-24
電話の向こうで- 乱太郎自由詩14*10-6-18
忘却- 乱太郎自由詩10*10-6-4
ひかり- にゃんし ...自由詩210-6-2
- 乱太郎自由詩15*10-5-24
わすれんぼ- にゃんし ...自由詩210-4-25
- 乱太郎自由詩1010-4-14
春宵夢中- 乱太郎自由詩8*10-4-4
ヴァージンロードを歩きたい- 乱太郎自由詩11*10-3-25
チョコレート- 乱太郎自由詩8*10-3-20
おしょくじ2- はるな自由詩410-3-18
こいびと- はるな自由詩510-3-18

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