風をたくさん挟んで
送り出す
君への便り

いつまでも止まらない翼は
想い出を回し続け
空に漣を描いていく

今日あった小さなぶつかりは
すぐに修理できるから安心して欲しい

 ....
大きな風車がゆっくりと
ゆっくり ゆっくり 回って
大空の舞台の主役
晴れ男と雨女に観客になって欲しいと

今日も羽根を広げているよ
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう

だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ

わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない

えさをはこん ....
牛飼いが一人佇む天の河 パソコンに向って
キーボードを打っていたら
ブ~~~ン
という音が聴こえてきた
蚊か?
気づいた時にはもう遅い
手と足と三ヶ所 刺された後だった
痒い 痒いと掻きむしりながら
蚊の気配 ....
何もない一日 雲を泡立てて貝殻模様のカップを洗う


花の雨 眠るわたしのこめかみにふれているのはくちびるですか


モノクロのアネモネきっとあなたならうすむらさきを選んで写した

 ....
毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう

水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさ ....
五段の醤油団子と七段のあんこの団子の
櫛が五本並んであって
隠れた山葵入り団子を探してみる
こころにもないものは
不味いものだと教えてくれた先生は
いまはいない
和紙に乗っかって
上 ....
雨だれになりたい

樋を伝って膨らんで落ちて

敷石の上で仄かに爆ぜる

細い雨だれになりたい



せせらぎになりたい

闇とも光ともつかぬ暗がりを抜けて

この世界の遥 ....
いつもある 気にもかけない 星ボシが もの思う夜は なぜかまたたく 五感に塩漬けされた記憶の味が
酸っぱくなってゆくようだ
母は既に亡くなり
カビの生えた世間知らずの正義と理想を
空は紐で繋いで晒し者にする

生温い風に扇がれて
都会のビルの間で尾鰭を振 ....
 
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
わたしたち、ちいさな山のちいさなおうちで、朝食のお皿を並べて二枚、三枚、並べているうちに足りなくなって、並べても並べても足りなくなって、テーブル継ぎ足しても足りなくて壁つきやぶって外に伸ばして、それで .... 私たち親子の手を見比べると

娘の手は白くて 細くて
張りがあって美しい
私の手は皮膚が薄くなって
血管が浮いて見える

やはり手には年齢がでるね

真面目なだけが取り柄で
洒落っ ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる

小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
おはよう



僕のベットの隣に君がいる
肉と皮を蒸発させた君がいる
地上に置いていった骨だけの君がいる

ろうそくの炎が揺らめいている
数本の線香のか細い煙が揺らめいている
僕の ....
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
にゃあんばらやんや
まみゅうまみれんぼやあんあ
しゃしゅうしょすはらみんみん
にょうにょううううう


だめだ、早まってはいけない
落ち着いてそして振 ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ


百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
 ....
夜の静寂に歌のような言葉
耳たぶに引っ掛かって時を揺らす
此処にはいないはずの
あなたが聴こえてくるのです


  朝の雑踏に歌のような言葉
  靴紐を解いて時を忘れさせる ....
桜の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
桜の樹の下で一日中探している
薄桃色のかくれんぼ


向日葵の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
背丈より高い向日葵畑で探している
黄金色 ....
庭に遊び場があったころ
雨の後には水たまりが出来
蒼空を写していた
青空には雲が流れ
雲の中にぼくの顔があった

けれども
水たまりが有ると
ハンドテニスや長縄跳びが出来ない

早 ....
あなたの声が聴こえてきます
空は美しいと知ったのは
それから間もなくのことでした

あなたの声が見えるようです
雲に隠れていても
太陽の輝きはわたしを慰めます

あなたとどうして出 ....
死にたい って
やっぱ
逃げたい ってことなんよな

何から って
せめないで ってことなんよな

みかたがいるよ
ひとりじゃないってことに
すがらないと
生きられないよ

桜 ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
一滴の言葉が零れて戯れる水面
幾つもの円が現れて小刻みに揺れている
小さな痛み
やがて拡がっていく苦しみ
透明な水も湖底の泥に掻き混ぜられ
無邪気に太陽を愛したあどけなかった言葉も
汚 ....
余白のたっぷりある
読み物は心が和む

白い部分は
単なる余りではなく

空想だったり
誰かの想いだったり
空(そら)だったり

色んなものを
入れ替えられるから

あくせく ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
もっぷさんのおすすめリスト(1763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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七夕- ……とあ ...俳句5*15-7-8
【_蚊を殺す_】- 泡沫恋歌自由詩16+*15-7-8
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ねむりにつくまえのじかん- 朧月自由詩315-7-3
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夜空- 星野つば ...短歌215-6-27
六月- 乱太郎自由詩11*15-6-22
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
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【_娘の手_私の手_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-6-9
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平成27年5月13日早朝- ……とあ ...自由詩16*15-5-25
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コミュニケーション2115_(四行連詩)- 乱太郎自由詩8*15-5-23
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
無垢な聖域で_(四行連詩)- 乱太郎自由詩13*15-4-23
夜想曲_(四行連詩)- 乱太郎自由詩16*15-4-18
かくれんぼ_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-4-17
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出会い- 乱太郎自由詩12*15-4-7
ひとりごとをいう花- 朧月自由詩215-4-6
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
アラベスク- 乱太郎自由詩12*15-3-8
余白- 森の猫自由詩13*15-2-23
東の国の終わり方_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-1-12

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