金曜の午後4時15分
学校帰り
アメ横手前のマックでコークのラージを買い
UJは
向かいのMODE OFFに入る
『 いらない服お売り下さい 』
コーラほどの肌色が目を引く
全面ガラスの ....
活きていますか
いつ会えますか
午後6時に何時もの場所で愛を錯覚して帰るだけ
潰れた気持ちを
救った言葉を
不透明なガラスが塞ぐ
信じきらない君を愛おしく想う
....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間
純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで
神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
立派な人になれなくてもいいから嘘をつきたくない
たくさんお金を稼げなくてもいいから嘘をつきたくない
かっこいいスーツが着られなくても
おおきな家に住めなくてもいいから嘘をつきたくない
どうかぼ ....
{引用=――Morrisseyに}
音楽の
無遠慮な激情のあと
きみの足もとで
タンバリンが死んでいる
手のひらの
指紋をみたら
のっぺらぼうだった
鏡をみてたら
右とひだりが
わからなくなった
君と話してたら
とても
悲しくなって
それでも
静かに笑っていた
本当はキ ....
落雷と白煙の雨が降りつづいていた
蛍光灯に照らされただだっ広いフロアで
わたしは暮らしやお金の為に働いていた
セシウムが含まれているかより
帰り道にはやんでいるかを考えていた
出力した資料 ....
平気なことばかりなら
忘れることもできたのだろう
傷つくのがこわいのは?
たいせつ過ぎる人だから
平気でいられないのは?
ずうっと1番だったから
平気なこと ....
さびしいこころがひとつ
道におちていた
拾わなかった
ぼくももっていたから
さびしい命がひとつ
歌をうたっていた
いっしょにうたった
さびしいさかなが
店先に並んでいた
....
わだつみの声よ示せよその教え、遠くに見える鱶を眺めて
弾丸は砕くものだとこそ思へこぶしは何をするものだろう
もの言わぬ虫けらどもの歩み寄るそれを見ながら反抗するは。
オリオン ....
コンビニ前の
喫煙所で
マイルドセブンを吸う
雨がふっている
さっきまで
ついさっきまで
ここには猫がいた
片耳の潰れた
グレーの猫
....
そんなに簡単に
悲しむなんて
駄目だよ
ぼくが許さない
レモネードがはじける
モリッシーが嗤う
あまりに
ぶきような
きょうの日 ....
母さんぼくは
きょう会えなくなった理由を電話で聞いた
景色の一点を見つめるようにしてそれを聞いた
大好きやけど、ずっと一緒にはおられへんやろ、会いたくないのわかるやろ、
ひらが ....
{画像=110824232540.jpg}
人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ
一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの / ....
星空に代わって
夜照らす 街の光
時が来たとばかりに
昼よりも まばゆくさえ
AM 2:04
眠らないこの街の中
いったい何人が
眠りに着き
いったい何人が
闇を知らない夜を謳歌しているのか
小 ....
風船膨らませ
二人で運んで
終点でわる。
そんな事して
遊んだ。
人魚に足が生え
楽しいひと時
泡になる前に
キスをしよう。
メルヘンの世界
現実の世界
違いなんてない。 ....
ホップステップ
ワルツ、タンゴ
激しく優雅に
抱いてやる
ポカポカ
箱を叩いている。
ギロで
ジャカジャカ
この人は
守ってやろう
そんな事思って
踊っている。
午前中 遠くから響くから
苦にはならない掘削機の音
午後になって 近くで聞くから
苦になる草刈機のうなり
距離をおくのは いいもんだ
なにごとも・・・・・
昼めしまえ ....
玉蜀黍
玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる
濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す
黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
絶えないノイズが、右の部屋から、左の部屋から、そう、絶えず、聞こえてくる、スピーカーを通した、ノイズのような、ノイズが、両側から、いまいるここに、ここ、ここはつまり、じぶんのへやだった、このノイズを聞 ....
毎週土曜日
僕がひそかに尊敬していた先輩が
その熊のような
かわいらしい
大きなぬいぐるみのような
からだと
それに
そぐわない
ひとなっこい笑顔で
星の世界の
水先案内人を
....
俺?
俺はぼろぼろになってあの街から追放されたんだ
え、泣いてやしないよ
この泥があるからこそ蓮の花も咲くらしいから、大丈夫だよ
こころの問題じゃない
脳の問題だ
....
ツツジが朝、風をあらっていた
クチナシが夜、轍をこねていた
ヒマワリが昼、空をふかんしていた
季節さん、花ばかり見ていてゴメンね
高架下の茶店でジャズがたゆとうと
知 ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから
黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ
素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている
真空と混ざって
合流す ....
(嘘つき)
と
だれかに言われ
ぼくは
眼を醒ました
八月の
朝、はやく
遠くから
なにか
まぶしいものの流れが
こ ....
この世の終わりに
貴方は何をしますか?
誰かと共に死にますか?
遊びますか?
詩を書きますか?
友達と語らいますか?
喜んで死にたい。
泣いて死にたくない。
笑って死にたい。
人 ....
東京駅でタクシー待ちしていたら
アラーキーが片手で
東京駅と曇り空を撮っていた
あの頭と派手なシャツ、ジャケット
ぼくはじっと見つめていた
アラーキーの写真の枠外にあなたもいた
ぼくもいた ....
約束なら
平気でそむいてきたし
きみの愛も
ぼくは貶めてきた
それは今更、
謝るつもりもない
反省もしないけれど
詩
....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む
いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに
俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
若さには
演繹があるだろうが
老いには
帰納がありはしまいか
神だとか 永劫だ とかを
のどもとに貼りつけたまま
感謝と幸せの二言でまとめあげている
百歳 ....
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