ねむりにつくまえのじかん
朧月

毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう

水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさんはいう
迷惑をかけたくないんだよ

頭でかんがえることはいつも
なにかにすぐぶつかってしまうから
考えたくないの
おばあさんはいう
迷惑をかけたくないんだよ

歩いているのにすすまない
なのに次の日になっているの
ねえおじいさん
おばあさん

もうなにも言えないで
その手にふれる
そっと そっと
あなたが迷惑という言葉を
いわないですむように


自由詩 ねむりにつくまえのじかん Copyright 朧月 2015-07-03 21:46:00
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