きらる
草野春心

  埃をかぶったブラインド越しに
  夕しずむ風景がちらばって
  きらる



  あちらは
  ひかり、
  骨のようにしずかな
  風のようにとうめいな
  夢のようにふくざつな



  きらる きらる きらる



  こちらは
  瓶づめの暗闇
  なみだがおちるのは音だけ
  きらる



自由詩 きらる Copyright 草野春心 2010-08-18 23:14:56
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