道の途中うずくまってたんだ
横を通り過ぎる雑踏
遠くなる意識のなか助けを求めてたんだ
胸に渦を巻く葛藤
力無く手をのばして…

独り
戦う
怖くて
不安で
手をとって…
アスファ ....
ポケットに
生温い世の中
ねじ込んで

瞳だけ
ナイフのように
鋭く輝かせ

アスファルト
蹴り上げて
人波に犯されて
心が塗り潰される


どれだけ諦めれば
欲 ....
斑鳩の飛ばぬ夕べがあり
甍の高いこの寺は崩れる
僧どもは眼病に侵され
いまだ訪れぬ仏達を信じ得ぬ

在り得ぬ時代の熱い聖地で
禁断は男や女の喜ぶ寝床
夜は過去の阿闍梨を招くのだ
彼の行 ....
所記と能記をはさみでしょきしょき
もしも切り分けられたなら

所記は正体なくすだろうか
能記はのうのうのさばるか

ことばたちの色つやは 
鈍器の鈍色に似ていて
混色の四則とは違う
 ....
砂まみれの虹をわたりながら
つや消しの空間に夢をトレースする
幸せそうな光たちをそういう気分で俯瞰する
本当の意味で読み取る歴史の上の明日の流れ星を数えて
血まみれのキーボードに移植す ....
あのねえ、俺だってね、一応男の子なんだぜ?

オオカミにだってなっちゃうよ?ほんとにさあ。

ケンカになったら負けそうだけど。

いや、お前にゃいつでも勝ち目はねえか。
灰色の廃墟の中で結局僕らは

怖じ気づいてしまった

昔見た夕日今見ている夕日

何も変わらないけど変わってる物は

僕の感情移入だけだった

連続で変わる全てのチャンネ ....
親愛なる六月生まれの 女へ
君の墓碑に 近づいてはならない ように
天使を 置いて 
町を 作り上げ

大きな 絶望を 築き上げよ
それらを 平たく 映しとめる
海があるなら 私は あな ....
外に出るのが億劫だ

そんな気持ちになる朝は

布団を出るのも億劫で

ご飯を炊くのも面倒だ


家の隣のスーパーに

買いに行く気にもならず

ましてや遠くの定食屋

 ....
「風光」はおまえのパトスに
    潤いをあたえるために

「時空」はおまえのロゴスに
    柔らかさをもたらすために

「老残」はおまえの生涯に
    花の装いをほどこすために
 ....
僕の心にはいつもいる
どんなに季節が巡ろうとも忘れないよ
昼と夜が厳然と在る

昼がある
青の空は抒情を誘い
雲の流れに永遠を見た
陽光の人影の寂しさに
一人 枯野に立ち尽くし
呟きを書き留めている

夜はやって来て
黒い大地が街の灯で煌 ....
アンダンテ追いかけて追いかけていても君が見えない陽射しの中で


抱きしめる速度ですれ違う風はセルリアン、君の瞳に映る


炭酸の雨///下弦の月をマドラーで浸しても味なんてないまま
 ....
堅い梢から
白い気泡がぷつぷつと生まれて
二月の空に立ちのぼる

それは
君の唇からもれる
小さな温度に似ていて
僕の尾ひれを
とくん、と春へかたむける

ふらりと現れて
はな先 ....
むら雲の輪郭を
指でなぞれば
切りすぎた爪のあいだにも
入り込む冷気
雪のうえに取り残された
林檎のかおりは
まだ風のなかに漂って
わたしを追い立てる
明らんできた外界の
塀のうえに ....
いつも何も言わずに、静かに見つめているあなた、どんなに
暗い夜でも、窓を開けばそこにいるあなた、近づいて見ればあざだらけ
なのに、冴えわたった夜空の下で妖しく耀くあなた、人目避ける旅人の
足もと ....


そして皮膚が脱げていく
鳥になって
JRの中にすごいあふれて
ホームのドアが開くたびに散らばって
ぶわっとなりながら
短い永遠とたましいを乗り換え
不安と怒りは眠りと平坦な祈りに ....
ガラガラと音を立て崩れる建造物

くらくらゆらゆら揺れる我が身

壊されてひいてもおしても開かない扉

誰も僕のことを救うとわおもわなかった

僕らの命がもてあそばれ

 ....
夢じゃないみたい

広がる風景
明るい教室
古いオルガン
単調な音色
鉄棒を握った手の匂い

山裾に広がる広い田圃で
クロスカントリー
わたしは
大嫌いだった

夢ではないけ ....
オーロラの光の風の輝きの


極寒にオーロラ見るは神々し


極の冠ガイアは王位継承し


オーロラの光のカーテン地吹雪に揺れ
雪深き 街
吹雪に眠る頃
天狼らの瞳
爛々と輝きだす


雪原を隔て
昏い森の始まるあたり
一人立つ 我に
天狼らその姿 現わし


天狼ら開かれた野生で我が足跡を追え
吹雪 ....
黎明 明ける前は
そぼ降る冷たい雨
君 眠る寝間に
楽土の夢 送る


輝く海
風に思い溢れ
見晴らす海岸線
遠く開くだろう海路


忘れられた海辺に
浜昼顔の群生して
海 ....
ランドスケープでみるゴーストに笑いかけてみる
歯茎が乾いてしまった


あたしは隆起した巨大なステージ
たとえばアリゾナをバックにスナップをとる
「もっと自然に!」
つきだしたピー ....
本当に欲しかったものはいつも
いらなくなってから手に入る
そんなときはいつも
落とし穴に落ちたみたいにドキドキする
もう欲しくもないのに
一度は手にしてみたいような
みたくないような

 ....
土を掘り返して
魚を埋めたら
指の木が生えて来て
わたしを捕まえようとする
季節は春で
びゅんびゅん伸びる指は
わたしの喉元を締め上げた
どうしたらいいんだろう
土を掘り返して
せめ ....
ありえないといえば、ありえない話が、現Fに書き込むのも随分と珍しい。久しぶりに医者に行き、しこたま睡眠薬をもらった。しこたまでもないか。2シートで、胃が痛い。隣のインコがぶち切れ気味で、味の素を裂いて .... 皆さんこんばんわ。 

今日は僕も仕事始めだったので、 
「より充実の年にするぞ」という 
並々ならぬ決意で職場に乗り込みました。 

そして気合を入れて午前の入浴介助をしていたら ....
壁のまんなか
写真

手の込んだアラン模様のセーター
指先がすり切れるほどのスピードで
編む
さいご
首を塞いでやる

あなたのこと

忘れないよ絶対
死ぬまで恨んでやる
死 ....
気持ち悪いガードーレールに
足を突っ込んで / ニーソックスとする
足は峠のカーブに絡み付き、脈打つ
― 山は私のものとなる ―
◎股間が ○型に変形し /
木に抱き付くコアラのよ ....
わたし
もう
あなたに会えない
って思ったけど

だんだん
平気になって
そのうち
本当に気にならなくなって
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1と2- モリマサ ...自由詩1309-1-28
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