「もうだめかもしれない」

君が言った

「そんなことない」

僕は言った

「そんなことない」

君が言い返した

…本当にそんなことないのに…

僕は少し悲しくなった
 ....
頭が割れそうに痛い
昨日から僕はどこか
大切な思考回路を落として来たように思える
正当化しなければ保てないアイデンティティーの前には
僕という一生命体では抗えない
 
なぁ、否定したいだけ ....
白と黒の密林
そいつがこのノートです
はあはあ
詩、
詩はありますか?
「ありません」
無愛想なおばさんが言う
白は詩
黒はそうじゃないもの
この詩は
白? 黒?
胡散臭い灰色? ....
年を重ねる度
少し背伸びをした
大人になったね
そんなふうに思われたかった
 
3年前にとまった身長と
手のひらサイズの心
変わらない自分に苛立ちと不安
 
変化という義務感に圧迫さ ....
夕暮れを待たずに

森から逃げ出した木陰たちは

灼けた道路を飛び跳ねながら渡る

防波堤をみんなですべり降りて

はじめて歩く砂浜に騒ぎながら

穏やかに寄せる波に驚いたり

 ....
ただ静かに穏やかに

普通に生きていたかった

幼い頃の僕は甘えん坊で

思いやりに溢れていた


それを無理矢理に

ねじ曲げたのは誰だ?

人をわざわざ怒らせて

恐 ....
「マジックや超魔術は、タネがある。」
「サンタクロースは、お父さん。」
「恋愛バラエティーは、やらせ。」
「あの巨乳アイドルは、胸にシリコン入れてる。」
「あの人気女優は、整形美人。」
「あ ....
新宿駅からの
都庁を目指す道は
緑の多い道
街路樹や植え込みが多い
道沿いのビルにもツツジや何か
ビルの中には流れや滝もある

道の突き当たりは
新宿中央公園
こんもりと盛り上がる緑 ....
心に溶ける美しいメロディー 空に広がるピアノの声
静かに揺れる繊細な指先   僕はゆっくり眼を閉じた

伝える君の気持ち 伝わる君の気持ち
ぼやけた夢の形 浮かべて見える装置

なにも変わ ....
“三歩下がって付いてゆきます”

いつだって女は
そう思っているの

紅差し指に光る
永遠の絆

永遠なんて
そんな簡単に掴めるものじゃない
わかっている
わかっているから

 ....
駅までは歩いて十数分
雨の日は五分も待てばバスが来る
車と人の道も分けられて
目的地までは
黙ってまっすぐ進めばよい

この道は
多くの人のために作られた
そしてこの道には
多くの人 ....
            2007/06/05

かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
君の囁く何気ない日常だけが
僕を取り巻く全てだというのなら
どれほど幸せだろうか
名前しか知らない飼い猫の話だったり
妹との他愛ない喧嘩の愚痴だったり
二人交わす冗談っぽいキスだったり
お ....
 作曲家は空腹を誤魔化す為に暇さえあればずっと眠っていた
 それ以外は作曲に専念していた
 でも曲が売れなかった 彼の曲はこの時代に受け入れられなかったのである
 眠っている間 彼は実に様々なこ ....
青い部屋のバイオリン
天井に浮かぶ
水あめのプール
眠い青い部屋 グルグルと回る

足が暖かい
耳が暖かい

トロトロと眠い午後の部屋
心臓が遅くなる
時計が遅くなる ....
それはいつまで経っても明日にならない
俺は始まりからずっと遠くてもっとぶ厚くて
お前の衰弱しきった太陽が忘れられない
明ける夜に挿された首のひやっとした
どの空も拒んで傾いた
それは動く ....
「宇宙」と書いて「ソラ」と読む

自称詩人の始まりだとしたら

私は間違いなく

それにあたると思うんです

「本気」と書いて「マジ」と読むとは

ちょっと違うのです

 ....
誰に気づかれることもなく
蟻が風呂の排水溝に吸い込まれていった
死んでしまったかと思われた蟻は
翌日水道の蛇口から金魚になってあらわれた
金魚鉢でしばらく飼われた金魚はある日
誰に気づかれる ....
時を追いかける時よ
ひとり物語を語り続ける時よ
孤独と戦い続ける私の時よ
過去をふりかえれば
時は追いかけるだけの幻
孤独に気づけなかったあなたとの日々
時でさえなかったあなたとの日々
夜の飛行場には
サヨナラが点在する
携帯電話のキーのような
小さな光の形をして

滑走路を疾走するもの
引き離されるもの
雲に呑まれるもの
星になるもの
僕らの住む街 ....
辛い事がありました

それは他人とっては
どうでも良いことで

でも私にとっては
辛いことで

一人でいたら
笑うことも出来ず
泣くことも出来ず

でもみんな前で強がりな私は
 ....
山を見ろ
何かが聞こえてくるだろ
それが
ヤマトの歌だ

海を見ろ
何かが動いているだろ
それが
ヤマトの踊りだ

ヤマトは
自然という言葉を知らない
なぜならば
自然そのも ....
水たまり
シロツメクサ 浮く
かがむ肌 薄く
おちる髪 黒く


むね
百合のようにかぐわしくは
なく
シロツメクサの、浮く


水たまりに
これからめぐりゆくだ ....
わすれまじ
ここに永遠(とわ)にはおらぬことを
はなびらがめくれて
むせかえる花粉が
風にまみえ

この夕方 君においつく
トンテンカンテン
ボクはおもちゃの工場長
トンカチひとつふりおろし
ボクがつくるブリキのおもちゃ
ヒトのまねしたブリキのおもちゃ

みんないつでもニコニコえがお
だけどコイツ ....
水平線に帽子を被せている人を見た
世界と対等に向き合うということは
それほど
難しいことではないのかもしれない
子供たちに蹴飛ばされた波が
海の向こうで
砂浜に描かれた絵を消している
 ....
揺らんでいる暮れが
恋人の宵に口づけを落とし
昼間に日干しした布団へ
滑らかに泳ぐよう沈んだ

暮れが眠りについた頃
隣人の顔が宵色に照らされ
誰?と問えば
無言で言葉が返る

青 ....
ぼくの頭の修理を頼んだ 
大工のたけさんが通った 


「 ぼくの頭はやかんなので 
  やっぱり治さないでだいじょうぶ 」 


「 あぁそう ならば
  ちょっと不思議な部品を ....
ざざあ 


ながしに水をすてる 


空っぽの 
やかんの中身をみていると 
わたしの頭のようだった 
風船の顔をした 
君の彼氏が 
口先ばかりの愛を囁くので 
「 死にたくなった 」と 
君は深夜のメールをぼくに送る 

驚いて、瞳もぱっちり覚めたので 
深夜の散歩で月を仰いで 
川 ....
Porterさんのおすすめリスト(729)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたりぼっちの部屋- 我辣波饅 ...自由詩107-6-5
いたがる- 黒子 恭未詩・独白4*07-6-5
ゼブラノート- おるふぇ自由詩807-6-5
18歳- 倉持 雛自由詩1507-6-5
木陰たちの夕宴- 相馬四弦自由詩2*07-6-5
変革- 森川仁自由詩507-6-5
のんふぃくしょん- 北大路京 ...未詩・独白7*07-6-5
新宿駅からの- ふるる自由詩13*07-6-5
ぴあの- 北大路京 ...自由詩13*07-6-5
紅差し指- 小原あき自由詩18*07-6-5
都会の温かさ- ぽえむ君自由詩13*07-6-5
東京パック- あおば自由詩28*07-6-5
B面- イヴ自由詩807-6-5
夢を信じ続けたら- はじめ自由詩4*07-6-5
ひるねのときのこと- 多久蘭乱自由詩3*07-6-5
いきづく花- soft_machine自由詩19*07-6-5
詩人はじめました。- 優飛自由詩13*07-6-5
- 小川 葉自由詩707-6-5
- 小川 葉自由詩307-6-5
夜の飛行場- Rin K自由詩43*07-6-5
なみだ- 結華自由詩4*07-6-4
ヤマトの歌- ぽえむ君自由詩12*07-6-4
月を殺す- フユナ自由詩407-6-4
君においつく- 美砂自由詩7*07-6-4
ふぇいく- 朝原 凪 ...自由詩407-6-4
考察_〈海辺にて〉- Tsu-Yo自由詩2007-6-4
誰彼- し ん自由詩2*07-6-4
やかん_〜2〜_- 服部 剛自由詩707-6-4
やかん_〜1〜_- 服部 剛自由詩507-6-4
不思議な交際_- 服部 剛自由詩14*07-6-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25