かなしみを知る人の瞳に
映る光は
美しい矢を描く

夜を知る人の瞳に
映る光を
星と呼ぶ
いつか必ずなくなるさだめの
命もまた
美しい矢を描くだろう

天涯のあちらこちらに
美 ....


耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの



めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
アトリエの薔薇に芽がついたよ
花が咲くころ
君に送ろう

その時は、いつか
この春の、
すぐ後にあったのかもしれない
たった今、過去になった太陽

自分の為にすることが
誰かの為で ....
{引用=











ぼくがはじめてきみになかだしをしたよる
ぼくのなかのぼくはほとんどしんだ





額からこぼれ落ちてくる
角を拾い集めて
 ....
起きると窓が黄色い。雪になるか、黄砂なのか。春が近い。こんな日には自分を埋めてしまいたい。写真の中に戻りたい。

暗い台所。ブラインドの埃。空っぽの鍋、白い皿。ひび割れた唇を触れてみる。血と牛乳。 ....
耳鳴りだ
またあの耳鳴りだ
またあの耳鳴りが
ぼくの精神に風を吹かせていた
目のまえのものが無数の風になる
どこへか向かってひゅるひゅると
無数の風が立ちのぼっている
ぼくはそれを虚無の風と呼んでいる ....
へえ、そうなんだぁ

今はもう小さな児童公園の近くに祠があるだけで
不忍池と同じくらいの池がここにあったなんて信じられない

畔にあった茶屋のお玉さんが身を投げたのでお玉が池と名づけられたと ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
だから

暗中模索・徒手空拳で

俺はIBをつらぬいてゆくぜ


結果がすぐでることなんか積み重ねても

そんな遠くに行けるはずもないだろうから

暗中模索で全然OK

徒手 ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る

まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない

この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
 ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
真昼間
マフラーのたなびく
風のにおい
とおり過ぎる一日は
いまだ生温い

魚ノ目が痛んで
歩くのも
生きるのも
億劫なこのごろは
ドアを開けることさえ馬鹿らしい
というのに
 ....
デクノボウとよばれて

デクノボウになって



ぽかんと
つっ立って




普遍の海から「ソレ」を汲み上げる



筒状のナニカにナリタイ
寝起き

たとえば朝7時に目覚ましが鳴り

「あと、あと5分だけ・・・」と目覚ましを止める。

5分経った頃に

 時計を見たら

 7時5分 のはずが、


7時5分どころ ....
朝がくる
今生きる日を照らしながら
遠いどこかの仄めく闇から
それを私は今日と呼ぶ

それが晴れでも曇りでも
朝は今もどこかで
夜の間に澱した人の哀しみを
綺麗に振り払いながら

 ....
テレパシーが使えるなら誰も苦労しない、だなんて
痛烈な意見にお腹が痛くなっても
やり場のなさはだいぶ楽になった
初めは鑑賞で良かったのになと
泡がどんどん膨れ上がっていく様を自嘲する


 ....
淡淡と靴を鳴らして
いつもの裏通りを歩く
何も企てず何も自慢せず
ゆっくりと風景を進める

淡淡とキーを叩いて
いつもの物思いに辿り着く
答えを出さず確信を持とうとせず
おずおずと ....
耳を塞いで 顔を横に千切れるほど振って
いやだ いやだと泣き叫んだ

あの空の果てへ行きたくない
あの空の果てへ君との思い出や
罵りあった言葉 囁きあった愛を
流してしまいたくない

 ....
喉に流れ込み
触れては弾ける小さな花火

光に透かして
揺らぐそこを見つめると

まるで

そのときをたゆたうような
はたまた{ルビ空=くう}を泳ぐような

淋しがり屋特有の錯覚に陥る

ひとりでも平 ....
発した言葉がすべて詩になるなら
思いを伝えるのは容易いことだ
だけど僕は百分の一さえ
思いを伝える術を知らない
何より自分の本当の気持ちさえ
すべて理解することは出来ない

放った言葉が ....
透明なガラス瓶に詰められた彼女を見つけた
扉が開いていたので気になって
ガラスに手を這わせて
曲線をなぞる
かすみ草の水槽に貴女
崩れて消えていくのは僕自身でしょうか
 空中炭素固定法

 私は長い間、空気中の炭酸ガス除去法を考え続けていたが、今日いちおうのアイデアだけを獲得した。これは日ごろ信仰している神の知恵をお借りしたものであると、確信している。
 つま ....
主よ
あなたのお示し下された道は
余りにも厳しいものです
この私に
歩むことができるでしょうか

私には見えます
主がゴルゴダの道を
歩む姿が
荊冠を被り十字架を背負い
侮蔑と悪態 ....
あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの

むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか

そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに ....
まわる裸足のステップ
流線を描く白い手
揺れるスカート
君の赤いスカート

純粋の赤
静寂の赤
孤高の赤
唯一の赤

まわるスカート
揺れるスカート
君の赤いスカート
中東にバーレーンっていう国あるやん
「タイン」はアラビア語で、祭りみたいな意味やねん
発音としては「バハレインテイン」のほうが近いかなぁ

紀元前からチョコレートに似たようなもんはあったん ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
毎年、節分の時期が近づいた頃
駅には近所の小学生の作った『鬼のお面』が飾られる

"上手な子"の作品が選ばれて飾られる

自分の作ったお面が飾られる子供は
近所の おば ....
立ち止まったところに
誰かの{ルビ欠片=かけら}が落ちていたので
拾い上げてから交番に届けようとしたら
持ち主らしき人が
不安を抱えたてこちらへ歩いてきたので
「捜し物はこれですか?」
と ....
膝を抱えて
太陽が昇るのを
見ている

手もふれない
恋の終わりと
今日これからに
絶望しながら


地球の裏側では
真っ暗な中
少女が泣いてるんだろう

今は泣けない
わたしの代わりに
Porterさんのおすすめリスト(729)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美しい矢- そらの珊 ...自由詩22*12-12-18
耳なし芳一- 乾 加津 ...自由詩23*12-10-6
その時は、いつか- soft_machine自由詩611-3-19
Nv0iceTと罪のないアヒル- 石田 圭 ...自由詩2910-10-14
黄色い日- salco自由詩6*10-4-18
虚無の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1110-4-17
お玉が池のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-4-12
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
スローガン- 吉岡ペペ ...自由詩4*09-12-4
自殺- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-2
灰色の街- 吉岡ペペ ...自由詩1409-11-29
日々の陰影- 蠍星自由詩4*09-11-20
イーハトーブからとおくはなれて- 笠原 ち ...携帯写真+ ...709-11-11
タイムスリップ- 北大路京 ...自由詩9*09-11-11
おとずれる時- soft_machine自由詩2*09-10-2
いっつ・あ・すもーるわーるど- 中原 那 ...自由詩8*09-9-18
淡淡- nonya自由詩14*09-4-14
カンパネルラ- セシル自由詩309-3-11
溺れたウサギ- 愛心携帯写真+ ...12*09-3-2
ゴム- 1486 106自由詩7*08-7-8
ガラス瓶- 暗闇れも ...自由詩308-7-2
空中炭素固定法- 海野小十 ...散文(批評 ...6*08-6-8
慟哭(長崎の鐘)- 青い風自由詩7*08-6-8
てん、- はな 自由詩42*08-6-8
- 由志キョ ...自由詩508-4-18
2月14日、3日前- 北大路京 ...自由詩18*08-2-10
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
紫鬼のお面- 北大路京 ...自由詩15*08-2-2
出会うこと- 小原あき自由詩17*08-2-1
Sun_Rise- 風音携帯写真+ ...4*08-2-1

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25