四月も終わろうかという頃
まるで冬枯れの車内に身震いで目覚めたので
夕暮れの油山を取り囲むように出現した街に
シビックの眠気を誘うパッシング
モールス信号を試みる
間髪を入れず
一斉に返答 ....
それぞれには帰りたい場所というものがあった
所属欲だ
僕と君は何故か駅で別れた
君は東京へ向かった
東京とは、夢の中に出てくる場所、のイデアを
指す、幻の国の名、ではないのかと
僕は呟く
 ....
どんなに
いやなことが
あっても

きょう
という日は
もうおしまい

どんなに
楽しいことが
あっても

きょう
という日は
もうおしまい

あしたは
また
別のあした

 ....
じっとしていたら
こじれることはなかった
もしかしたら

どちらにしても
すべてを止める方法なんかない
あなたも
わたしも
渦巻く関係性のなかで生きている
予感や実感を
それぞれに ....
真っ白な紙の中に
何でもない文字が
単純に並んでいる
けれども
そこには
見えないものが見え
聞こえないものが聞こえ
何かを訴えて
人の心を響かせる
真っ白な紙の中で
言葉は響いて ....
君はアイドル みんなのアイドル テレビの中で笑ってる
君はアイドル みんなのアイドル  僕だけの君じゃない


歌に舞台に ドラマにCM
映画 ....
 あなたが去り
 私は、失った

 その墓には、名前がなかった
 私が愛した、名前がなかった


今太陽が割れて浜を照らす
その潔癖なほどまっすぐに
見下ろし揺るがぬ様は
カル ....
全てを忘れて
旅行に行く
車窓から顔を出し
風に吹かれる

心がうきうき
わくわくする。
何が起こるか
分からない。

体の芯から脱力
温泉入って
美味い物食って
寝る。
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
気がつくと両手は
真っ青な血管から真っ赤な鮮血が
噴出し体中を染め
このまま私は永遠に
何を思う事もなく
記憶も閉ざされ
やっと
煩わしいことも
苦しいことともお別れと
微笑んだとき ....
ばらばらに散らばった
こころをかき集めて、


「こんなにも だよ」

って、見せるキミの手は
散りゆく破片で 血まみれで



降りそそぐ花びらは、

しきつめられて

 ....
途切れがちの遠い波音に
あるいは
いつかの風景の肌ざわりに
私は
何を求めていたのか

カンバスは
筆先の触れた瞬間から
額縁にきちきちと収まってしまう
握り込んだ青い爪が
手のひ ....
ぼくは詩を書こう
猫がいるような部屋で
とりあえず
ぼくは詩を書こう
そんなうたを聴きながら
きみのことを考えながら
きみがいないこの部屋で
とりあえず
ぼくは詩を書こう


 ....
もっともっとメを開いて ずっとずっと僕を見てて

君がスキだよ 他の誰かの代わりじゃ厭だよ 代わりじゃヤだよ

 君に逢いたくて 逢いたくて 逢えなくて Ah... 辛い
 君が好きなのに  ....
人間のようなものが
目の前を通り過ぎていく
皆仮面を被っていて
何なのかわからない

果たして人間なのか
それとも天使か悪魔か
はてそういえば
自分は何だったろうか
窓の外は花の雨
傘もささずに飛び出せば
白い花びらがそっと揺れた

まるで僕の心を知ってるように
どんなにかくしても
走り出してしまったこの想い
いつでも君のことばかり探してた

君 ....
言葉には翼があるのです
人の心の中を翔け抜けてゆく
翼をもっているのです
言葉によって
その飛び方もまちまちで
小鳥のように
翼をせわしく羽ばたかせるもの
大きな鳥のように
空高く翼を ....
  
誰も聞いてなかったけど

私は聞いといて良かったです

退屈な授業の合間にしてくれた

教科書に載ってないお話し

今すごく役に立ってます


「ありがとね せんせ。 ....
 土曜日になると僕はいつも頭の中に森が思い浮かぶ それは荘厳で深緑に煌びやかで僕をとても安心な気分にさせる
 僕はその森の中へ入っていく 吐く息は真っ白から緑になる この森の中では季節がめまぐるしく ....
整列、点呼

僕の車しか止まっていない駐車場から
大きな声が聞こえてきた
一、二、三、四・・・
きびきびとした張りのある声が響く

一匹の猿が厳しい目で
小猿たちの点呼を確 ....
                 1978年作

私は寂しいのに
私の頭は少しも同情しない
軽い興奮の波に乗り
踊り続ける娘達を見ている

波頭が砕けると
鋭い放物線が落下して
少年 ....
           1999/10/05


襟元にひんやり秋風
まことに女ごころと秋の空
どこにも花なんか咲いてない
父母の供養に野の花を
野川の河原に来てみたが
あたりはすっかり ....
骨のことなら知っています


奥深く平面的で
動物的な空が


罪深く走る夜
立てるよ、と勘違いをする男が
束になって走っていました


((はしたなく
    ((はしたな ....
幸せは
幸せになるまでが幸せで
幸せに気がつくと
何か寂しい気持ちになる
けれども
一つも苦労や我慢をしない生き方は
幸せに一番遠いのかもしれない
いつも幸せに向かって
がんばっている ....
わたしはいつも、つつまれている。 
目の前に広がる空を
覆い尽くすほどの 
風に揺られる{ルビ椛=もみじ}のような 
数え切れない、{ルビ掌=てのひら}に。 

その手の一つは、親であり  ....
こわれた、かぜを
かぞえている


とめられないから
ぼくには

ひとーつ、
ふたーつって

やわらかいところから

ふいている
こわれた、かぜを


 ....
元気に
明るく
楽しく
暮らせたら
いいのにな

人を笑わせ
己を笑い
人に頭を下げる
人に馬鹿と言われる
人に陰口を叩かれる。

笑顔がふんわり
心が和む
週休2日は必要 ....
お得意さんの取引先から 
オフィスへ戻る車内

助手席の窓外は 
穏やかな{ルビ田舎=いなか}の村と 
夕焼け空の陽の下に 
広がる畑 

窓を開けた隙間から 
入る風に 
前髪は ....
ガラス戸を開けてネコに雨を眺めさせている 花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち

風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって

向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
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