詩を書くって

一行の想いを百行に
百行の想いを一行に

あるいは

簡単な事を大袈裟に
大袈裟な事を簡単に

ふとそんな事を
思いながらの言葉遊び
あなたを想えば
私が私を溢れます

だけれど誰かの為に泣けるほど
美しくなんて無いのだから
これはきっと涙ではないのです

ほんとはもうはっきりとは覚えていないのだから
これはきっと涙 ....
白詰草の花冠
年上のお姉さんに教わった
作り方
今でも覚えている

手に草の露を付けながら
夢中で編む
その姿は
小さな花嫁のようで

強く生きるその花は
だけど、優しく微笑みか ....
来る日も来る日も
こうやって
涙さえでるのを忘れて

来る日も来る日も
こうやって
焦燥を{ルビ抱=だ}く他仕方ない

去る日を何時も
忘れてしまって
うつくし日々は嗚呼何処

 ....
 君は踊り続ける
 君のような人間はいない
 僕と合わせてくれるような人は
 一緒にスコーンを食べてくれて
 一緒にファンタグレープを飲んでくれる人
 一緒にお風呂に入って
 一緒に髪を乾 ....
窓辺には 
ガラスケースにしまわれた 
誰かの心臓が置かれている 

真夜中の無人の部屋に現れる 
今は亡きピアニストの面影 

奏でられる旋律に 
永い眠りから覚めた心臓は 
脈を ....
まぼろしか白夜の夢に君を抱く 鼓動ひととき重なりて、泣く

時を打つ鐘の音色も{ルビ夜=よ}の色も白くまどろみ繰り返す「恋」

白夜なら大地もぬくもり忘れずにいるから今宵は許しあお ....
やせた、やせた
七キロやせた
わたし、ちょっと綺麗になったみたいよ
そして
あなたのこと、やっと忘れられたみたいよ

さようなら
ポテトチップス
グミ
チョコレート
キャンディ
 ....
飲み終えたアールグレイの味がした まだ冷めやらぬ熱き接吻(くちづけ)

青春の恋は清涼飲料水 きらり輝くあの汗に似て

うたかたの恋があたかもシャンパンの泡と消えゆくウィーンの街

この愛 ....
 背後の空に 
 {ルビ烏=カラス}の群が旋回していた 

 丘の上の広場で 
 寄りかかる柵から身を乗り出す 
 
 目の前に広がる凪いだ海 
 正午の日は
 無数に{ルビ煌=きらめ ....
君は今どこにいるのか?
深い深い海の底で
さながら交換不可能な進化の果てにいるのか?
でも君は人気者だよ
今だってセカイジュウのケンキュウシャたちが
瞳を真っ赤に染めて
君を探してる
で ....
雨散らし喰われていく
薄紅の肌を持つ裸身の乙女
恥じらいを知り
萌黄の衣で己を隠す様に

汚らしく割れていく
白磁の肌を持つ少女の抽象画
{ルビ徒夢=あだゆめ}と知り
{ ....
木々が立ち並ぶ隙間の向こう 
若い女が赤いグローブはめて 
いかつい男がかまえる黒いグローブに 
パンチを連打していた 

背後の一本道からやってくる 
よれよれのマラソンおじさん
木陰 ....
その左手の控えめな熱

僕の右手にそっと残って 温めてくれる

またねと笑って こぼした涙

心の奥にずっと残って 「愛してる」と、


互い違いの手を繋ぎ 並んで歩いた帰り道
 ....
早く寝るんだよ。

お話しの続きは夢の中で。


夢の中へ、
君の大好きなミッキーマウスと キムタクも連れて行くから。

早く寝るんだよ。

ちゃんと早く眠ったら、おまけにウエ ....
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく ....
少女を演じてるんです ホントは悪女なんです
男はみんなそうです これを好んでるんです

  シイナリンゴを聞いてます 毎晩独りで聞いてます
  だけど あの人の前では ドリカムばかり唄ってます ....
なんでも願いを叶えてくれる女神さま
もしも「あの子がほしい」と願ったら
いったい何をしてくれますか
ぼくはどうしていいか判らないのです
それほどあの子を好きなのです
砂浜のちいさなたそがれに汐風をうけて
ふとった子蜘蛛が舞い降り詩集の端の水をのむ
大気中のかなしみも八つにきざみ鋏角にはこび
せんべいのように噛みくだかれたこころ
わたしはお前に咀嚼されな ....
露草色の空を
のどかな雲が流れて行く
いつか見た雲が白い蝶をかたどって
私の頭の上を
風に吹かれて飛んで行く

どこへ行くのと手を振ると
今度は白い子馬となって
東の空へ駆けて行った
 ....
私たちは互いを必要としながら
それぞれの場所で夕陽を眺め
明日の湿度を欲しがり飲み込む振りをする

あなたと私は
埋もれてしまったいつかの夏に
栞を置いたままかもしれない
そ ....
裸足になって詩を読もう
どこか不思議と
目に入ってくる言葉が
そのまま受け入れられる

気持ちがこもった
言葉なのだから
肩を張らずに
裸足のままで
そのまま読めばいい

純粋な ....
         2007/05/22


小笠原高気圧に追われて
やむなく上京したと
台風の息子たちが
小遣いをせびるので
梅雨のおかあさんに
怒られるから
内緒だぜと蝦蟇口から
 ....
――ゼウスがパンドラに持たせた、あらゆる災いの詰まった箱(本来は壺)。彼女が地上に着いたとき好奇心から開けたところ、すべての災いが地上に飛び出したが、急いでふたをしたので希望だけが残ったという。

 ....
   黒縁の眼鏡をかけた教授の講義が一段落すると
   スクリーン上に映し出されたままの
   夏の星座がゆっくりと回転し始める


   古びた校舎の窓側を覆う暗幕は
   その歳月 ....
素潜りで
{ルビ鮑=あわび}を密漁する


丹後半島の
夜明け


海で生まれた太陽と
山に入る月の夢、
肩がこる


髭の男が少年や
座礁した五月


白身のま ....
夏祭り 寄り添うふたりで 誓い合う 永遠、、、
そんなこと 夢に描いてた 憧れを 胸に抱いてた

   瞼に焼き付いた 君の笑顔は セピア色に見え ....
自分の中にある
忘れてしまっていた
言葉のアルバムを
ふと開いてみる

何でもなかったことを
こんな言葉で表したのかと
苦笑いしながらも
あのときの自分には
その言葉が似合っていた
 ....
終電前の 
人もまばらなラーメン屋  

少し狭いテーブルの向こうに 
きゅっ と閉じた唇が 
うれしそうな音をたて 
幾すじもの麺をすいこむにつれ 
僕のこころもすいこまれそう 

 ....
今日は夕焼け空だった
だけど今日は相変わらずどこへも入り込めなかったので
迷っているうちに一日が閉じた
そして空欄の日記が増える
今日も何もない一日だった

なあ、嘲うなよ電気
そりゃ確 ....
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