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千両梨の
胸のつかえはすこし緩んで
いよいよ白線の前に立ちました
ようい、どんのピストルの音で
きっとぱあんと弾けるふうせん
いつかは開けなければいけないドアの前で
自由落下を待っている
 ....
今朝

うぐいすの声をきいた

誰かが

空の窓をあけた
空の裏側に世界がある
もうひとつの
僕らが生きた
かつての空がある

悲しんでる
そこで死んで
ここで生きてること
彼らは何も知らない

開けっ放しの
誰もいない窓の外
子 ....
  やさしさに躓いて
  長い冬はセーターを編む
  遠ざかる音楽に耳を澄ませば
  寒さのなかにあのひとの温もり



  息苦しさは募りゆく
  はっと目覚めるコーヒーの朝 ....
わたしたちは 底悲しく
わらいあう
そして指をつなぎあい
小径をゆく

菫の花がそこかしこに
ふるえるように咲いている

わたしたちは 歩きながら
優しげに 言葉を交わす
でも気づ ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
あの古い家の二階の窓に
いつか見た雲が流れてゆく
雲はいつもあの窓に吸い込まれ
戻って来ない日を数える
そっと指折りをする


窓ガラスに昼の陽がさして
辺りはぱっと明るくなった
物 ....
ピアノを弾いてよ
僕の 僕だけのために
君の細い指が白と黒の鍵盤を行き来する
その姿を眺めていたい

ピアノを弾いてよ
僕の 僕だけのために
君の細い指が紡ぐ
愛の賛歌を聴いていた ....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた

大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた

夕方 ....
こころを一部
切り取った

切り取られたこころ
わたしを離れ
苦しそうに跳ねる

しかしまたすぐ
新たな血管が生まれ
弱々しくはあるが
規則正しく
収縮し始める

もうわたし ....
「取れないのよ」
薄紫の煙草のけむりのような輪を
月桂樹の冠みたいに
ぐるり と頭にのせて
隣りの席でカノジョがボヤいている


アノヒトのことが
頭から離れないと言う


そう ....
あれは土星です
あれは金星です
あれは三日月。

東の空、地平線の近くに
水星が太陽に寄りそっています、
地平線の下にしぶる太陽を手招きしています。

太陽が顔を出すまえの
冬の朝の ....
{引用=お月さんいくつ じゅうさんななつ}

月齢は十一、
若潮の波、明け方の空に低い低い月。
月齢は十一、
大きく切り分けた夕張メロン。

{引用=あの子を産んで この子を産んで
だ ....
ひとは指折り数える

その日の訪れを確かなものにしようと
指を折り
心に刻み込む
自らの身体に刻み込む

いつの日か死は必ず訪れることを知っている
それでも
死に往く日まで知ろうとす ....
風のおとがすると なつかしい気分になるの
音もなくしずかに駆け抜けていった季節

雪がふりやむと なつかしい姿がうかぶ気がするの
しづ心なく 舞い落ちていた あの桜の花のように

シンセリ ....
息子を公園に連れていって
一緒に滑り台で遊びながら
あんな時もあったな
なんて思う日がくるんだと思う

仕事が忙しくて
一緒に遊んであげられなくて
お父さんきらい、なんて
言われた時も ....
乗っている飛行機じゃなくて
遠くを飛んでいる飛行機が落ちる
夢を見た

空は高くて
青空には白い雲
飛行機って雲の上を飛ぶのだと
知ったのはもちろん初飛行の日だったけど

たくさんの ....
夢のなかの
無口な祖父のように
窓が
そっと近づいてくることがある


いつも同じ景色ばかり見ている
だから
無表情のままで
風のような息をしている


私は窓を見る
いや  ....
垣根の灌木の枝は
年じゅう好き勝手にのびるので
つい気を抜くと
目も当てられない状態になる
裁断ばさみで
枝を切り落としながら
つい考え事をして
ざっくり切ってしまうと
枝のあいま ....
人は
二本足で歩く

不安があると
片方が立ち止まり
もう片方は
少し先で待っている

希望に向かって
息を合わせて
前へ進む

立ち止まる
その向こうにも
二本ある

 ....
ハープが奏でられる

悲しみが音をたてるようだ

ちいさな背中がふと揺れる

きみは灰色の途をゆく


とぼとぼとした音色を

にぶい光のなかに見つける

ぼくはきみを見送ろ ....
かつて私の心はまだ白く何も描かれず
風のような手触りがした
誰も知らず 一枚の草の葉のように
静かにそよいで穏やかだった


ふとあやまって落としたインクのように
すべてがいつか変わって ....
窓にうつった空が
本当の空になって
一枚ずつ剥がれていく

窓にうつった僕の顔も
どうやら本当の
僕らしい

雲が僕を覆いつくし
悲しくなって
雨が降る

窓を開ければ星 ....
わたしを手渡されたときの
あなた
ちょっと驚いたように目を丸くしてたよね
ぎこちなく両手で受け取ってくれて
すなおにお礼を言ってくれた

わたしは
この日のために生まれてきたようなもの
 ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて

二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻

眠りなさい
 ....
ペンダントをください、 あの日共に見た赤い、
赤いずきんをかぶった女の子の飾りの付いた、
ペンダントを



いつの間にか馴れすぎたこの日常から離れる術が欲しいのです
あなたと笑った ....
俺を忘れてくれますか

ただ息がとまるのを

待つだけの身です

吹雪も永久ではありません

黄ばんだ夕日の

いずれ餌食になるわけですから


やさしく取り囲む

偽善 ....
まよなか
くらやみの中から線路が延びている
金属のレールの上に耳を触れると
同じ路線の上を歩く子供の足音が遠くに聞こえる
もう帰らない
もう帰らない
稲穂が風にしなう
線路か ....
血と、ローズダストの色彩が濃く染みた粗い石英の粒子。そしてジルコンを含んだ研かれた花崗岩の階段がつめたい光沢をともなって果てしなくオリンポスの山の頂から薄紫の色に滲んだ淡い雲の間にのびている。エーゲの .... 桜の花びらが風と行く
木は不動のまま空に帰る
永劫の時の中に
私達は在り続ける
夢のようだ。
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創書日和「月」_臨月- 北野つづ ...自由詩3*08-2-22
どこかで誰かが- yo-yo自由詩8*08-2-22
空の裏側- 小川 葉自由詩308-2-22
セーター- 草野春心自由詩108-2-22
菫の小径- 塔野夏子自由詩9*08-2-21
白い地平線- 乱太郎自由詩22*08-2-21
- 石瀬琳々自由詩18*08-2-20
ピアノを弾いてよ- はるこ自由詩708-2-19
世界について- ニカコイ自由詩24*08-2-19
ポケットにこころ- こゆり自由詩7*08-2-18
環状感染症候群- 渡 ひろ ...自由詩18*08-2-18
冬の朝の出来事- 寅午自由詩208-2-18
お月さんいくつ- 佐々宝砂自由詩308-2-17
数えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-2-17
シンセリティ- いすず自由詩6*08-2-17
日々の隙間- 小川 葉自由詩808-2-17
落ちてくる- チアーヌ自由詩2+*08-2-15
- yo-yo自由詩7*08-2-15
- アンテ自由詩708-2-15
- 小川 葉自由詩208-2-14
ひかりの翻訳- 吉岡ペペ ...自由詩208-2-14
赤い花- 石瀬琳々自由詩8*08-2-13
窓の空- 小川 葉自由詩108-2-13
甘いひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-2-12
氷点下- 乱太郎自由詩17*08-2-12
ペンダントをください- はるこ自由詩5*08-2-11
王国- 吉岡ペペ ...自由詩608-2-11
まよなか- Utakata自由詩408-2-11
線文字Aの女_★- atsuchan69自由詩11*08-2-9
桜散る- Etuj ...自由詩108-2-9

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