すべてのおすすめ
いとしいあのこが電車に乗って
白いまつげをふせながら
やわらかく甘いつめの先
僕の方だけすこしみた


ゆるくむすんだネクタイに
なみだのような白雪が
すこしつもって
ちょうちょのよ ....
 ――起床、起床! 

スチームを切られた鋼鉄の部屋の恐ろしい朝、
一夜の温みをようやく蓄えたアクリル毛布を剥ぎ取られ
既に凍り始めた虫襖(むしあお)色のジャージを脱ぐと
柔い生肌のかよわさ ....
最近運動不足だったので 
行きも帰りも 
家と駅の間を歩き 
めっきり乗らなくなった自転車が 
ある冬の日の玄関で 
肌寒そうに置かれてた 

( 今日は休みだたまには乗るか ) 

 ....
空の青い昼間
緑が泳ぐ風のなか
メキシコの風の神様が見ていた
あなたの喉は
無防備に剥き出しだった
咬みついてもいいかと問うて
答える間も置かず
甘噛みした
あなたは声を上げなかった
 ....
バランスを無くしたのは
片側が傾いたから。
飛行船は空の果てを航空中。
上手に舵をとって
進んでいきます。

見下ろした景色が綺麗だと君が言う。
見上げた景色は遠すぎて実感が ....
りんごを食べたら
なつかしい故郷の味がした

と言ってはみたものの
この街で生まれ
この街で育ったから
故郷らしい故郷なんてどこにも無いんだけど

でも、不思議なんだよね
ひとくちか ....
なぜ そんなにも突然に
優しい言葉を呟いて
優しい顔をしているの

いつものあなたのはずなのに
どうしてわたしはどきどきするの
あなたの言葉は呪文だ
あなたのくちづけは魔法だ
肩越しの ....
黄昏、あれは
{ルビ樹陰=じゅいん}に眠るあなた
穏やかな目鼻立ちに
風が吹きすぎる
私はそれを眺めるだけの


{引用=かげり
を知っていたでしょうか}

思い出、それは
静か ....
(笑いに隠れた笑いが
私の笑い)

どうしてこの道なのか
花は空から伸びた手に向かって
口を開けている

私は守られていない
だが私は産み落とされた

体の奥に染み込んだ
遥かな ....
大きく息を吸って
そして吐こう

もう一度大きく息を吸って
そして吐こう

青空に瞳を向ければ
そこに無窮の空間が広がる
なんだかんだと小さなことに
こだわっても
大きく宇宙は広が ....
日だまりに揺らされて
ブランコに遊ばれて
重い鍵が子供の証と
疑う事もしなかった

首輪で玄関くぐったら
好きなご飯を作れるの

さみしくないでしょ?
つらくない
となりのせきは  ....
愛情は
小さな箱へ仕舞いなさい
透明で中が覗けるその箱を
大事に抱えておきなさい

互いの季節の変化
それに対応できなければ
形や色が以前とは
違うものに変わってしまうか ....
わたしは夜を求める
濃紺の空と赤い星を求める

きみは夜を求める
藍の雲としろい月色を求める

ふたりが求めた夜の中で
風見鶏は廻ってゆく
流れ着く先を知らず
また
愛情、の何かも ....
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという

羽根がほしい
羽根がほしい

微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ ....
綺麗な貝殻
波に攫われてしまう前に
拾いに出かけなくちゃ

奪われていく世界では
上昇志向の生き物だけが残っていくみたい
それ以外はどこへ放棄されていくの?
嫌いたいなら話し ....
わたしって
よく道をたずねられる
どこかやさしげにみえるのかな
近藤さんの朗読した「夕焼け」って作品大好きで
繰り返し読んだりしたけど
登場する娘さんのように
「やさしい心の持ち主」なんか ....
お気に入りの毛糸のベストが
母が赤いいちごを編み込んだベストが
もう入らなくなってしまったと気付いた十二の春

すこし悲しいと思ったのは
自分が大きくなってしまったからなのか
ベストが小さ ....
茫漠と空
暗闇 満ちて

ガラス片を散らした 星々
月明かり 銀の細い線
その腕を伸ばし

木々の枝
関節は節くれだち
月から伸びた銀線
冬枯れの枝に接点を求めて
その成長に揺れ ....
眠り屋さんは
眠りの入った小箱を持って
二匹の猫とやってくる

猫の鈴が ちりんと鳴る

箱の蓋が かたりと動く

眠りの箱
いいにおいのする小さな秘密

わたしが以前 買った箱 ....
マーブル模様の夜空に
月は失くしたペンダントのように沈んで

私は飛べる場所を探していた
行き交う人々の流れに揺られて

転がる石の中の
格子から手を伸ばす私
オレンジ色の街灯の光を吸 ....
最初はマジで嫌だった
スタッフのひと替えてもらいたかったけど
お気に入りのお店だったし
いつものひと不幸があって急に休んだらしいし
どうにでもなれって心境だった

助手のひとがわたしの好み ....
聞かせてよ
その声で
彗星がぶつかってきても
身を寄せあって


兎が月に埋めてくれたのは
僕が渡した雨の素
ゆっくりと溶けて
月を覆っていくんだよ


薬指に ....
  木もれ陽を少し切り取って
  フローリングの上にそっと並べた
  緑色のきらめきが心に滲んで
  手のひらに新しい血が通う



  表面的な話をしよう
  未だ触れてさえ ....
白衣のドクターが言った

「おじいちゃんは もう 家での生活は 無理でしょう」


それは 去年の夏だった

まとわりつく空気が ベタベタとしていた

蝉の声が 当たり前に うる ....
肩を叩かれて振り返ると
孤独が立っていました
なにか用かと聞くと
なにも言わずに
後ろを向いて座りました
そこでわたしも孤独の隣に腰をおろしました

しばらくすると
雨音がやってきまし ....
ほろほろと
風もないのに落ちてくる
きいろいなみだの
しずく

たおれた青草には霜
子どもはハアッと息を吐き
(みて、しろいよ)
目を丸くする

掃いても掃いても尽きることはない
 ....
きんとした
爽やかな空気が
空を大地を満たして

あの路地を折れた
静かな小道は丘へとつづく

ひっそりと冬枯れを始めた
雑草の生い茂る細い道

つる草の茶色に枯れた茎が垂れ下がり ....
ちいさな雲を
いちまい、いちまい、風が縫って
空に真っ白な衣を着せている

あそこへ往くの?
問いかけても
もう動かない唇は冷たく
ひかれた紅の赤さだけが
今のあなたとわたしの今を
 ....
病気になると みんな
入院すると思ってる

ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
空は そっと倒れこみそうだ
深い雲がみえて

時は静かに止まってしまい

庭先に灰は降りて
やわらかな綿毛が吹き寄せて
湿った窪みに時を
ゆっくり積み重ねている

凍るように
音 ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最終電車- アヅサ自由詩5*07-11-30
海の彼方、_☆- atsuchan69自由詩5*07-11-30
自転車の唄__- 服部 剛自由詩7*07-11-29
咬みつきたい- よしおか ...自由詩5*07-11-29
「平_衡」- 菊尾自由詩2*07-11-29
りんごの詩- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-11-28
なぜ_そんなにも突然に- よしおか ...自由詩3*07-11-28
黄昏、あれは- 石瀬琳々自由詩6*07-11-28
神話弐- はらだよ ...自由詩107-11-28
呼吸- 渡辺亘自由詩207-11-27
夢≠ソウシツ- 揚羽 欄 ...自由詩5*07-11-26
「詩」- 菊尾自由詩2*07-11-26
夜のさかな- 銀猫自由詩23*07-11-25
羽根のない日- アオゾラ ...自由詩807-11-25
「ポロン」- 菊尾自由詩2*07-11-25
手の鳴る方へ- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-11-24
赤いいちごのベスト- 佐々宝砂自由詩1007-11-24
ガラスの輝きの夜- アハウ自由詩3*07-11-23
眠り- 自由詩307-11-23
飛行訓練- 自由詩307-11-21
わたしたちの空- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-11-20
「パステル・カラー」- 菊尾自由詩3*07-11-20
- 草野春心自由詩407-11-20
「おじいちゃんは_もう_家での生活は_無理でしょう」- 准々自由詩407-11-19
孤独とわたし- よしおか ...自由詩11+*07-11-19
創書日和「指」_銀杏- 北野つづ ...自由詩4*07-11-19
快晴で- アハウ自由詩5*07-11-19
百年樹- LEO自由詩25*07-11-18
入院- たちばな ...自由詩32*07-11-18
見上げれば曇天- アハウ自由詩407-11-17

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