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 水面に、静かに輪が広がり、女が浮かび上がってきた。
 そしてその女は、青緑色の沼の表面に浮かび、まるで肘をつくかのような格好でこちらを見た。

 時刻は、薄ぼんやりとした昼間で、のんびりと釣り ....
乗っている飛行機じゃなくて
遠くを飛んでいる飛行機が落ちる
夢を見た

空は高くて
青空には白い雲
飛行機って雲の上を飛ぶのだと
知ったのはもちろん初飛行の日だったけど

たくさんの ....
夕方
花に水遣りをしていると
ブルーサルビアの花の影に
妖精がいた
一目見て
「ヤバイ」
と思った

妖精は蝶の羽を持っていて
ブルーサルビアの花と同じ色のワンピースを着て
髪の毛 ....
本当は食欲なんかないの
コーヒーだって飲みたくない
だけどわたしは駅のカフェに行く
その駅のカフェは
窓がちょうど改札に面しているので
入り口から入ると
カフェの中だけは
駅の中になる
 ....
あきらめたように
あなたは
横たわった
目を見開いたまま

この世の最後に
見つめる風景は
あなたの愛した場所かしら
それとも

思うほど
劇的な何かが
あったわけではなくて
 ....
その手紙には
「ムーミン谷の近くから見送ります」

書かれていた
さよならのつもりは無かった
けれどあなたは駅には来なかった
わたしは
ぺしゃんこになった
まだ雪の残る街を出て
雪 ....
いつの間にか知らない人が
座っていた
「どちらさまですか」
と言いながら
焼きたてのスコーンを差し出して
わたしも座った
誰でもいいのだ
もうすぐお湯が沸く
未有花さんのチアーヌさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沼の主- チアーヌ散文(批評 ...708-5-10
落ちてくる- チアーヌ自由詩2+*08-2-15
見ないフリ- チアーヌ自由詩507-8-30
駅の中- チアーヌ自由詩607-1-19
死体- チアーヌ自由詩807-1-11
ムーミン谷の近くから- チアーヌ自由詩906-12-23
お茶の時間- チアーヌ自由詩806-9-29

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