すべてのおすすめ
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
燃え尽きたような落陽を懐かしい目で見ている
時の流れはひどく穏やかに僕の首に指をかけ
少しずつ呼吸を減らして眠りゆく
今から三日間消えてしまっても良いですか?
どうか探さないで下さい 僕はどこ ....
午前一時七分

   ごらん
   粉雪が降っているよ
   まるで天使の羽が舞っているように
   今は
   僕らだけの窓辺
   君と一緒に過ごしたクリスマス
   最初の告白
 ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
疲れてきたのかな?

女子マラソン観てたあの人がつぶやいた

どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った

背後に見えるのは何なんだろう ....
サラリーマンだった父の背中は
遠くて近寄りがたかった

自営業を始めた父の背中は
なんだかわからないオジサンだった

年老いた父の背中は
丸く小さくなったが
ぐんと近づいて
いろんな ....
お嬢さん、ハンカチ落としませんでしたか

なんか懐かしいよね

それから腕時計しているくせに
いま何時?とちゃっかり左手首隠しつつ尋ねてみれば

そうねだいだいね♪

あの頃のあなた ....
 
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・

確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね


Moonlight
いつ ....
赤ん坊が泣く
抱き上げる

お腹がすいたと泣く
抱き上げる

眠たいと泣く
抱き上げる

えくぼを見せて泣く
抱き上げる

毎日 毎日
抱き続ける

柔らかな頬
ミルク ....
豊洲から有明へ
ゆりかもめ沿いに

豊洲駅を東へ歩く
すぐに現れるガス資料館を抜けると
広大な空き地が広がる

新開地とはこんな
空っぽの場所を指すのだろうか

遠景は遠すぎるが故 ....
コスモスがコスモス色に咲いてて
ススキがススキのように揺れてる
土曜の朝
私鉄沿線の住宅地を
ぼくとたあくんは歩く

めずらしく陽が射している
建物の影が舗道をおおって肌寒い
ぼく ....
ここは昔からある住宅街
入り組んだ迷路のように
私道がめぐらされ
住人達はみな年老いている

そんな家々に挟まれるように
ひっそりと小さな中庭があり
そこにはかつての愛犬の
小さな墓も ....
私は東京の人になった
東京の人は傘をさす

おちてくるものから身をかくし
熱の拡散を厭うている



私は東京の人になった
どこへ行ってもだいたい
東京の人だと思っていたが
ここ ....
ニコライ堂の鐘楼に
大きな黒い月が重なって見える夜
空気は鋭角の厳しさをもって
僕を立ち位置から取り除こうと
鈍くて黒い月光りが刺す。

ニコライ堂の裏を降りて行く坂の途中で
首の長 ....
ちぇっ!

右肩に強い衝撃を感じたと思ったら
見知らぬ男のひとの舌打ちが耳奥にまで突き刺さる

ちぇって言われてもね

いつもと変わらぬおっちょこちょいだから
うっかり階段踏み外して捻 ....
眠るほど深い北の森に
大きな灰色のふさふさした梟が一匹暮らしています
夜になると梟の頭上には、北極星が輝きます
北極星は夜空に広がる星々の王様です
実はこの森の梟は
北極星が北の中天から動か ....
海岸に
たくさんの鏡が並び
かなしみの海から帰る人々を
心に写している

私たちは
あなたと同じ
かなしみがわかるのだと
言葉にして語っている
ほんとうは
正反対の姿で ....
いつものように、公園のベンチで朝の瞑想をしていたら、目の前を異様なものが移動していく。そんなものが目に入るということは、いかに瞑想がいいかげんであるかということだが、その瞑想の原っぱを横切ったものは、 .... いき・いき・息をする
いきている、
それはとうといものだって
胎児だって知っている

重金属のスプーンで
カキだされたこどもたち
かれらの蚯蚓のような
ちいさなゆびとゆびに
クレヨン ....
 雪

       乱太郎 作

雪がひらひら舞い降りて
少女の耳元
静かにささやく
――ごめんね
  冷たいでしょう

手のひらの上で
溶けていった雪に
少女 ....
彼とは佐賀の九州陶磁文化館の研究会で初めて会った
私が書いた明末清初の華南三彩陶磁の論文を読んだと彼は言った
高名な李朝白磁研究の専門家に自分の論文が読まれたと知って私は高揚した
その頃私は中国 ....
雪や氷柱(つらら)や霜柱
たくさん積んだ荷馬車を曳いて
二月の親父がやってくる。

その音聞こえぬ ふりをして
年が変わったと大騒ぎ
嫌なこと できれば忘れよう
初めの一〇日は騒いでいる ....
わたしは秋に還る

いつから此処を
ふるさとと呼ぶようになったのだろうか

紅葉した楓の葉を見て
ああ やっと きたのだね

忙しかった夏の終わり
(それはあまりに急ぎ過ぎて)
 ....
瞳の中に鳥が住む
求める実をみつけると、鳥は飛び立つ
こんな光の白い日には
たくさんの鳥が飛ぶだろう


鳥はよびよせられない
そのくせ、いつか瞳の中に入りこむ
眠っているときにでも、 ....
自分自身を型にはめようとしているのかな
知らず知らずのうちに
「ねばらない」
そんな思いに捉われてしまう

誰かにそそのかされている訳でも
強いられている訳でもないんだけどね

つまる ....
汽車
ぽっぽっ
しゅー しゅー
ガチャン
連結器は磁石でした
ゆるくて時々脱線しました
木工ボンドがあちこち
はみ出してました
そんな時代でした。

汽車
ピィィー
ぽっぽっ
 ....
{引用=ジャンクフードからドッペルゲンガーまでを
わたしの小さな世界の一員と認めて陳列したストアで
コスモポリタニズムを宣言するの。
エキセントリックな彼を愛する彼がとても好きだから
シャネル ....
たばこのヤニで煤けたリビングの壁に一箇所
まるで雪景色を穿ったような真新しい壁紙が気になる

あのひとがわざわざ買ってきては飾っていた
贔屓にしてる野球チームのカレンダー
縦じまのユニフォー ....
僕はよく夜になると
言葉とにらめっこします
地球の重さとどちらが軽いか
形容詞と助動詞の相性は
お笑い芸人で誰が面白いか
最後に泣くのは
決まって僕のほうです

僕が眠りに就くと
 ....
むかしむかし と始めると
日本昔話になってしまいそうだが
古い話を始めないと
新しい物語も 始まらないのかもしれない
いつのまにか それだけ古いものを
背中にいっぱい背負ってしまった
はあ ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音楽- 手乗川文 ...自由詩13*10-2-8
『落陽』- 東雲 李 ...自由詩6*10-2-5
アヴェ・マリア- 乱太郎自由詩15*10-2-3
((いちご)のつぶつぶ。)革命- 夏嶋 真 ...自由詩30*10-2-2
振り返るひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-2-1
背中- 綾瀬のり ...自由詩810-1-27
尋ねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-1-25
Moonlight- 乱太郎自由詩1010-1-25
ぬくもり- 綾瀬のり ...自由詩710-1-24
湾岸/都心/新開地- kauz ...自由詩17*10-1-23
花の名前をおぼえられない- 角田寿星自由詩15*10-1-23
言葉のない世界4(中庭)- ばんざわ ...自由詩3*10-1-23
雪ぐに- 因子自由詩510-1-21
ニコライ堂の鐘楼に- ……とあ ...自由詩15*10-1-20
歩めるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15*10-1-19
フクロウと北極星- 楽恵自由詩4*10-1-18
黙祷- 小川 葉自由詩510-1-18
吾輩も猫である- yo-yo自由詩1*10-1-17
いきかえる- 蠍星自由詩4*10-1-16
- 乱太郎自由詩1510-1-15
高麗青磁双耳壷の印象- 楽恵自由詩7*10-1-15
二月の親父- ……とあ ...自由詩10*10-1-14
還る- 乱太郎自由詩1210-1-14
- kawa自由詩510-1-14
縛るひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-1-12
汽車とおでかけ- くろねこ自由詩110-1-10
解放区- 夏嶋 真 ...自由詩23*10-1-6
年明けのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-1-5
にらめっこ- 乱太郎自由詩11*10-1-4
坂の上には雲がある- yo-yo自由詩3*10-1-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182