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銀色のトラップが巡らされた森の中
ラピスラズリが妖しく光を放つと
遠吠えするサボテンやおしっこ臭いキャベツ人形たちが
深い眠りから目覚める
           *
レムの端っこで危なげなア ....
神の国はさながら

サバイバルゲーム

とことんやってみなければ

分からない

与えてようやく

見えてくるものがある

リトマス試験紙のように



そ ....
転生
お前が
風に吹かれているのを
見ていると
時間が
逆に流れているのに
気付く
薄緑の繭が
光に透けて
若草の宮内卿の
おもかげが
重なる
天蚕(ヤママユガ)が吐き出す糸 ....
柔らかな光の筆先で
なぞられた街並は
おぼつかない輪郭から
あどけなくはみ出す
水彩絵具の色合い

目の前を行き交う人々の
心なしか和らいだ眼差しは
古いアルバムの内側で
セピア ....
おもむくままに、旅に出ようか

規則正しいかたかたとした音は
恐らく鞄に忍ばせた貯金箱
目を閉じればそれは
大きな機関車のタイヤに変わる

太陽はなだらかに線路を作り
どこまで続いてい ....
深い眠りについた時も 
魂は(目)を、開いている。 

いつか地上の全てが 
この体が、人々が 
燃え尽くされても 

最果ての空に透き通り 
ゆっくり開く 


魂の(目) 
 ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく

作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
庭に日の差す縁側で
かげろうにゆらりと手をかざす
つかめないな
銀のコップが透き通って
細く光る指先の丸み

着られなかった
紺の制服をまとって
うっすらとたなびくおまえ

好きだ ....
うつろな目
うな垂れた首
放り出された四肢
君はいつから
そんなサカナになったの

キラキラ光るあの星も
実は銀紙だって
嘘だらけの世界に住む僕らは
いつだって騙し騙され
それを真 ....
隣の家のカナリヤが
萌黄色の羽根を少し震わせ
細長く高らかな声で
ちよちよと鳴いています

向こうから歩いてくるねえさまの
頭に飾ったかんざしには
うすももいろの桜がしだれており
控え ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
花に嫌われても
空に嫌われても
ひとつ、こころに光を与え

雲に見放されても
虹に見放されても
ひたすらに、愛を捧げたい

瓶底眼鏡をかけなおしたら
世界はぐにゃりと曲がって見えた
 ....
今日(四月十二日)はキリストの復活の日だそうです。
復活の日だから彼女に愛のポエムを書けと
神は言うのです
彼女って あの猫の?
と僕は訊きました
どうもそのようです
なぜ復活の日 ....
プラネティカ 秋にむかう空 黄昏のプロムナード
プラネティカ 惑星の軌道を読む いつか帰る場所を探す

何かの終わりと引き換えに君が手にしたものは
夕暮れの空を流れる雲の記憶と雨の境界 ....
人当たりの良い夜風に浮かれて
ゆうらり裏道をそぞろ歩く
コンクリートの余白から湧き上がる
若すぎる命のにおいに
甘い吐き気をもよおしながらも
どこにも辿り着けない足取りで
高層ビルを迂 ....
あなたが残して行ったもの

俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み

かつてあなた ....
春の海をあげる
君にあげる
君がもう泣かなくていいように
手のひらで木もれ陽を集めたら
桜の花びらを浮かべよう


春の海をあげる
君にあげる
じっと見つめてくれたらそれでいい
そ ....
ケヤキの細い枝が
少女の髪のよう
小さな若葉は髪飾り
ぬるんできた風で髪を洗う

ふりそそぐのは鳥の声
日差しはまだ弱く
スミレはまだつぼみ
ねえ、春だよ
君はもう起きた?

飛 ....
滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう


もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な


空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にま ....
ひとり沈んでいく夜は
月明かりだけを呼び寄せて
鏡の私に背を向ける

それから

秒針の音を消すように
鼓動の音を消すように
そっと自分の肩を叩く

昔幼い私に母が
静かにそうし ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
 道端の隅に
 排気ガスにまみれながら咲く
 一厘の小さな草花

 名前さえ
 呼んでもらったこともなく咲く
 その花

 誰もが
 気づくこともなく
 通り過ぎていく

 ....
今夜の星は
曇り空でわずかしか見えないが
僕にはそれだけでいい
一等星のように輝いて見える
それは

君だから

何万年光年離れているかもしれないが
僕にはすぐ頭上にあるような

 ....
唇は
春だった

柔らかくて
惨たらしかった

前髪は
夏だった

煩わしくて
あてどなかった

耳たぶは
秋だった

満ち足りて
素っ気なかった

鎖骨は
 ....
この絵に
足りないものがあるとしたら

瞳の奥に色を使うのを忘れ
きっとぼくは
二次元のような顔をしていたと思う

もしもこの中から
たったひとつ選べるのなら
今のぼくならきっと迷わ ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
山育ちの私が
山のない街で生活をする

心には山型の穴が
ぽっかり空いたまま

当たり前にあった日々が
遠くなっていく

この気持ちを
誰がわかってくれようか
夜空の月と昼下がりの菜の花はよく似ている

時に道しるべになり
時に風景のアクセントになり
時に心奪われる

瞬きの方法を忘れたら空を見上げる

際立つ眩しさに気をとられると
いつの ....
「あー」

横になっているだけで
教えてくれるTVの言葉たち


「いー」

息を大きく吸って
誉める言葉を探している


「うー」

あまりに苦しすぎて
う、う、う ....
医学部旧舘の地下資料室の
うっすらと埃をかぶった棚の上に
直径30センチ高さ50センチほどの
広口のガラス瓶に入って
私たちの未来が眠っている

かつて光にみちていた
その眼は堅く閉 ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5451)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Day_Dream(白昼夢)- 渡 ひろ ...自由詩11+*09-4-20
流れ星- 杉菜 晃自由詩6*09-4-19
転生- フクスケ自由詩109-4-19
風薫る- nonya自由詩13*09-4-18
からたち列車- あ。自由詩6*09-4-17
魂の(目)- 服部 剛自由詩209-4-17
理由- nonya自由詩24*09-4-16
庭に日の差す縁側で- オイタル自由詩9*09-4-15
サカナ- 浅井実花自由詩409-4-15
春の歌- あ。自由詩3*09-4-14
ららら- 恋月 ぴ ...自由詩28*09-4-13
流線型のうた- あ。自由詩2*09-4-13
愛のポエム- 杉菜 晃自由詩4*09-4-13
Planetica(惑星儀)- カワグチ ...自由詩509-4-11
春宵- nonya自由詩15*09-4-11
巡礼歌- 壮佑自由詩15*09-4-10
春の海を君に- 石瀬琳々自由詩8*09-4-9
- ふるる自由詩4*09-4-9
遥か- さくら自由詩17*09-4-8
ねむり- 靜ト自由詩2*09-4-8
月工場- たもつ自由詩3809-4-7
- 山崎 風 ...自由詩409-4-7
ゼラニウム- 乱太郎自由詩10*09-4-6
春夏秋冬春夏秋冬春- nonya自由詩13*09-4-6
肖像画- あ。自由詩7*09-4-6
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
鬱憤- 未完自由詩4*09-4-5
月と菜の花- あ。自由詩3*09-4-5
あいうえお- 乱太郎自由詩9*09-4-4
ホルマリン漬けの未来- 瓜生嶺人自由詩509-4-4

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