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いつしか子どもたちは
走り方を忘れていった
いつしか大人たちも
走らせ方を忘れていった

走ることの大切さよりも
走ることの危険さが
叫ばれるようになった
走ることによって
強くなっ ....
懐かしい風の吹くこの丘で
過ぎ去った時間に思いを馳せている

変わってしまったのは自分か
それともこの景色だろうか

冷たい風に吹き飛ばされて
僕は消えてしまいそうだ

 ....
 白紙の紙の上には神は宿っている
 どんな色にも
 どんな言葉も
 その白い世界は受けとってくれるんだ

 時には失恋の詩を
 時には季節風情を
 時には魂の知恵を

 書き手を紙と ....
夕暮れていく空の
侵略される白と
紫が混ざり合うように

中途半端なまま心は
形を変え続けて年を重ねる

不意に感じる虚無へのやり場のない焦燥感
孤独への抵抗の微熱が
私の中ではあの ....
カレンダーを一枚めくる度に
当たり前に季節は深くなってゆく
ビルとビルの谷間の廃屋にひとり住む老婆は
知らぬうちに彼方からの者を迎え入れる
表通りでは今日も賑やかな工事が進み
誰も気づかぬう ....
僕の道を歩き続ける
僕は僕なのだから
僕の道はどこまでも続く
あの丘の向こうにも道がある

僕の道を歩くのをやめない
僕は僕以外にはなれないのだから
僕の道は果てしない
あの丘が終わり ....
遠くに見える軒先の明かりは
線香花火の様に見えました
それは小さく {ルビ朱=あか}く
瞬きをする度に{ルビ滲=にじ}んで
まるで線香花火の様でした

どこかで歌う声は{ルビ囁=ささや}き ....
 
山里深く
美しい女が独り
淋しく庵を結んでいるとの噂を聞きつけ
伊達男や
誇り高い益荒男どもが
我こそはと
鼻孔をうごめかせつつ尋ねて行ったが

その度に女は
こんなときを ....
わずか25cmの彼女は
メルフェンだった
愛くるしい顔をした
庭の番人

彼女の周りにはいつも
伸びてくる草や
季節の花々に囲まれ
笑顔を絶やすことはない

時折り
トカゲや大き ....
できないことを
できないと思っていれば
いつまで経ってもできないさ

できないことを
できようと思うだけでは
それは思うだけで
これも
いつまで経ってもできないさ

できないことを ....
自転車の後ろに君を乗せて出かける
普段は誰も乗せないからその重さに少しだけ手間取った

「二人乗りは危ないよ」と君は口を尖らせた
僕は「平気平気」と嘘を一つ吐いた
本当は心の中では怯えていて ....
巌に一列に並んで
暮れなずむ彼方に見入つてゐる鵜よ

さうしてゐれば
見えなくなつていくものが
現れてくるとでもいふやうに
水平線を見据える鵜よ

こんなにもひしひしと迫り ....
僕の中には
ゆかしい枯野が広がっていて
いつも日が当たり
おいでおいでをしている

そこには死んだ母や姉がいて
昔飼っていた猫やアヒルもいて
みんな愉しそうに輪を作って踊ったり
 ....
このひとつぶに幸いあり
このひとつぶに不幸あり


不ぞろいに置いたそのつぶを
くちびるに含んで夢を見る
あのひとのくちづけを
あのひとのかんしょくを


私の恋はいまだ熟さない
 ....
私は
どのようにして生まれたのかは
いまだにわかりません

気がつけばずっと
あなたの裏側を見ることなく
そのみずみずしい姿だけを
何十億年も見続けて
あなたもまた
私の裏側を見たこ ....
道標もない秋の森
色彩と静寂の中心を求めて
道なき道を奥へ奥へと
踏み分けてゆく
方向に迷えば
小鳥の声に頼るしかない

辿りつく中心
そこは孤独ではなかった
一つ一つの色が
それ ....
朝露が飾る野原は 可愛い
お澄まし顔の女の子みたいに
しいん、としていて
洗い立ての髪、風に靡かせている
黄色い花、薄紫の野の花の
色々の顔で 僕らを見ている

 ねえ 僕らも そんな風 ....
もう
会う機会があっても
多分 何もしゃべれない

なのに
会いたい会いたいって書く
好きだ好きだって書く

ほんとは
なにひとつ解決しようなんて
思ってない

ほんとうのこと ....
わたしは一遍の詩
およそ80年かかって朗読される

妻でもなく
母でもなく
女ですらなく

眠って起きて紡がれる一遍の詩

残念です
あなたの耳に届くのは
この美 ....
この 現実世界に
生まれ落ちた瞬間に
不安だから 僕は泣いた
確かめたくて 僕は泣いた

涙の零れる寸前の心に
思考の少し前の脳に
歩く前に上げた一歩の隙間に
唄う前の一音の間のブレス ....
あめがやんだので
もう かさのはなしはおわった
それから
こいぬのなみだで
ちいさな こうちゃをいれた

+

ふたごのおとうと
くちぶえ ふいた
くちぶえふいて なきだした
 ....
便利なものが満ち溢れ
心満ちると思えども
便利さのみが溢れ出て
欲求のみが加速する

高価なものも尊とまれ
何であるかもわからずに
高価がゆえに追い求め
評価のみがそこにある

名 ....
放課後
勇気を出してあの子を祭りに誘った

こっちの気も知らないで
僕を射抜いた満面の笑顔で
また、追い討ちをかけられる
くそっ、かわいいな
いっその事、断ってくれれば
今年も友達と馬 ....
また少しネジが緩んだ

私の中でくるくるとメリーゴーランドが回りだす

夜の暗い遊園地

メリーゴーランドだけが

くるくると光り輝きながら回る

いつまでもいつまでも回り続ける
 ....
「30分後に球場横に集合だね」

もう夏休みの終わりも近い。
4人が集まったのは24時の少しまえ。
バイト帰りも、レポート中作成中も、家でパジャマも、
メール一つですぐ集まっちゃう。
明日 ....
放映時間を過ぎたチャンネルに合わせると
ざぁざぁという、音が聞こえる
じっと見つめる ただ見つめる
パチンコ玉 みたいな砂粒を

ざぁざぁという、音が聞こえる
安らいで、いいですか
それ ....
深くみずをたたえて、湿度を高位にくばり、
森に沈みこむ薄化粧の木霊は、
香ばしい季節の賑わいを、端正に、はおり、
浮かび上がるみどりに浸る、
眩い光沢を、透き通る声の上に配して。

流れる ....
儚くて
脆い物だって
わかっているのに

それでも
手に入れた瞬間は
満たされて
幸せ

耐えられなくなった瞬間に
全てが壊れてしまいそうで

悟ってしまった ....
鏡に映る「私という人」は
だらしなく伸びた髪を 
ばっさ ばっさ と刈られていく 

( 少しくたびれた顔をしてるな。 
( いつのまに白髪が混ざりはじめたな。 

幼い頃 
{ルビ日 ....
街には秋が訪れ
人々は単純な色から
個性を強調する服へと
変わってゆく

公園のベンチに座ると
どこからか
声が聞こえてくる

見て見て
あの人の配色のセンスを
私はどうなの
 ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5451)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
走り方を忘れた子どもたち- ぽえむ君自由詩12*06-9-17
風よ- れるむ自由詩206-9-17
神と紙- 山崎 風 ...自由詩306-9-17
リトルプレイ- マッドビ ...自由詩7+*06-9-16
秋の暦- 岡部淳太 ...自由詩7*06-9-16
僕の道- ぽえむ君自由詩7*06-9-16
思い出の街には犬が笑う- プル式自由詩8*06-9-16
山里の女- 杉菜 晃自由詩11*06-9-16
人形の秋- ぽえむ君自由詩11*06-9-16
誰でもできるものさ- ぽえむ君自由詩9*06-9-15
自転車- 海月自由詩3*06-9-15
列島の鵜- 杉菜 晃自由詩8*06-9-15
鍵よ_出て来い!- 杉菜 晃自由詩4*06-9-15
葡萄の夜- 石瀬琳々自由詩17*06-9-15
あなたという星は- ぽえむ君自由詩10*06-9-15
森の中に言葉が落ちていた- ぽえむ君自由詩5*06-9-14
時には野辺に抱かれて- きりえし ...自由詩9*06-9-14
ユダのくちづけ- とうどう ...自由詩4*06-9-14
- 河野宏子自由詩706-9-14
33、意志_【いし】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-9-14
ファザー・グース(4)- たもつ自由詩1506-9-14
秋にものを想う- ぽえむ君自由詩6*06-9-14
かるめやき- 美味自由詩4*06-9-14
メリーゴーランド- ajisai自由詩4*06-9-14
キラキラを見ていられますように- もち子自由詩5*06-9-14
32、砂嵐_【すなあらし】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-9-13
森の経験- 前田ふむ ...自由詩19*06-9-13
- 桐野晴自由詩106-9-13
断髪式_- 服部 剛自由詩7*06-9-13
おしゃれな秋- ぽえむ君自由詩4*06-9-13

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