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ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。


どうも気がすす ....
ガッツ星人にやられて
爆発炎上してしまったウィンダムに
ウルトラセブンは 別れのことば ひとつかけてやれなかった

次の瞬間には ウルトラセブンは闘っていたのだ
地球を侵略者の手から救う ....
わたしがなにかを破壊するのは
これが最初ではない
路地裏に落ちて砕けたガラス
影のささない正午の広場
舗道をめぐる人間の群れ
音楽は次第に雑音となり
女王が不吉な命令を下す
彼女の声は叫 ....
振り返れば
手の届きそうで届かない
「昨日」
に責任の全てを背負うかのように立っていた両足を崩して
独り誰からもかばわれることなく
地に身を伏せている私がいた

幻想の友情に終止符が打た ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
もちづきの ひかりやさしき はるのよい
たたずむみなもに ふりおりし


つきのこどもの くらげやゆれて
ははをおうてか なみまにみゆる

きらめくしぶきも はるいろみせて
たえまなく ....
彼女はあたしのもの
あたしは彼女のものでない
だから空いた方の片手(多分右手)で宙を掻く
彼女を犠牲にしてでも上へ 上へ行こうとする多分あたしは




(1) ....
草よ、伸びよ
我が胸の内に
人々の胸の内に
その幾人もの胸の土壌に

根よ、根よ、根よ、

張りめぐらされよ・・・!

人と人を結ぶ{ルビ縁=えにし}の糸が
誰かに手を差しのべる
 ....
ずしん

頭の上に何かが落っこちてきたみたい
どうすればいいか
わからなくて
押しつぶされそう
地面にめり込んでしまいそう
でも
どんなに
形を変えても
絶対に
潰れたり
壊 ....
はたらくりっぽうたいにであったあるあさ、ぼくはあさごはんがわりのえきたいをのどにながしこみ、はたらきにでるひとびとをしりめに、あるいた。
ひみつをもったばかりのぼくはとてもおちつかなく、りっぽうたい ....
啓示は 下された
女が 死ぬ
男は 海に
自殺を 抱き
生き続ける

足下には 泥
むらがる 蟻は
蝉と 十字架を
運び
凹凸の激しい
排便

排便 そこには
美などなく
 ....
チューズデイ・ラブ。朝、目覚めれば彼女はパティという名前だった。お母さんはパーマがうまく巻けないし、お父さんの口臭が嫌いだった。そして階段を軽やかに滑り落ちる。今日は太陽ごっこよ。太陽ごっこをして遊ぶ .... 錆こする
     蝉 が赤土の
踊り場を囲い 哉
 哉哉哉哉 といにしえの

唱をまねび叫ぶ
     哉 哉哉哉 哉
橡の木の下で錆び
       た旋盤機が
抱 ....
私の中に
午前を飼っている
白い舟がいくつか
遠く漂う午前だ
華奢な草の葉がためらいがちに揺れ
吹く風のなかに
覚束なげな青さが
消えない午前だ

もう長いこと飼っている
だからも ....
胸の小さな鉄板を
裏返しにして
お互いにハンダ付けした

ここはホホエミランドリィ
ミンクのファー投げ込んだ
信号が青になる方へ歩けば
たどり着く場所

30分前、鎮痛剤ぶち込ん ....
      潮風にのって白髪が
      飛散するのを
      じっと 
      唇をかみ締めて
      耐えていた、
      (藤壺を舐める舌の痺れ)
     ....
夜明けまえ、
廃止された鉄道分岐点で
ぼくは枯れ枝を燃やした。
低空によどむ雲、その裂け目に
うすい煙の筋が消えていった。


正午まえから雨。
うす暗い昼のあいまにぼくはウィスキーを ....
幸せな手ほどき 幸せなあなたの
春の手ほどき


日当たりの良い場所で発芽した幼子たちが
小さな口を尖らせて
黄色い山火事を起こします
霧散した空気があらゆる涙袋を膨らます
それは ....
――――――――――――――――――――
昔日の思想は僕の手に形をあたえる。指先を
くるむほとびた皮膜に沙漠のイマージュをな
がしこむと、僕の手指は草の葉をつまむこと
ができる。内臓の液化して ....
  山並みを巡って
  一本の道が続いていく
  夕暮れ時に
  耳元でふと寂しい曲が流れるものだから
  あの道がどこへ続くのかを
  未だに誰にも言えないでいる



  「 ....
それは、いつだろう
遠くないかもしれない、毎日、かもしれない



水平線、その丸みが空に一番近いところ
大型船が突き抜けていくのを
海辺で、並んで、手を振って
ただ眺めている人たちの ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた

慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない

         (可愛らしい蜘蛛 ....
洗い場には
石鹸の代わりに豆腐があった
かじると
石鹸の味がした

食卓には
冷奴の代わりに石鹸があった
かじると
やはり石鹸の味がした

豆腐はすべて食べてしまったの
と言 ....
     散乱する格子らに
     畏まって居られないらしく
     文字達が泳いでいる
     水族館にしては蒸し暑いし
     少しも苦しくない
     もともと肺呼吸がとくい ....
いつか(ラ)数えることをやめてしまった
ピンク色の蜜柑がつぶれたような
きみの、空の


ざ、わめく
風の木に暮れた(ラ)流線が振り落とされて
ふ(ラ)、としたときの
苦くつぶれた顔を ....
それは
いまにも
きえいりそうに

ふわふわと
ぼくらのまえに
あらわれ

ながれにおち

うすみずいろに
ひかりながら
ながされていったけれど


あのひ
こげちゃい ....
降りそそぐ雨に濡れた道の上
白々と曇る空を{ルビ仰向=あおむ}けでみつめる
一匹の{ルビ蝉=せみ}

七日間の命を一心に鳴き続けた
体はすでに白く{ルビ濁=にご}りはじめ
六本の細足は宙に ....
おちてくるのです
おちてくるのです

きっとあのおそろしいまでのあおが
わたしをおしつぶそうとするのです

うみはあのいろをうつすのです
そしてやがてあかくそまりゆき
まっくらやみとな ....
岡部淳太郎さんの自由詩おすすめリスト(740)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見えていてすでに海は- 藤原 実自由詩13*05-9-23
ウィンダム(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩9*05-9-23
Queen_Order_73- 安部行人自由詩2+05-9-22
草叢から仰いだ空- 服部 剛自由詩7*05-9-22
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
愛しいうた- しらいし ...自由詩11*05-9-13
ジョコンダ_《L・H・O・O・Q》→〜Elle_a_chau ...- 人間自由詩2*05-9-9
草の下に埋もれた鳩- 服部 剛自由詩7*05-9-6
しぶとく生きる- チアーヌ自由詩9+05-9-6
フローティング_キューブ- まれ自由詩4*05-9-5
排便の海- 奥津強自由詩605-9-3
知ったかぶりパティの火曜日- nm6自由詩9*05-9-3
回_帰- 田代深子自由詩10*05-9-3
午前を飼う- 塔野夏子自由詩26*05-9-3
微笑みランドリィ- 木葉 揺自由詩905-9-1
こころみ__3- るか自由詩2505-9-1
雨のなかの火- 安部行人自由詩1105-8-30
パリフ- 嘉村奈緒自由詩1105-8-29
(窓)(部屋)- 葉leaf自由詩10*05-8-28
帰路- 嘉野千尋自由詩11*05-8-24
去り行く人は、海辺の- 霜天自由詩1105-8-23
ロマンスカーの幽霊- チアーヌ自由詩25*05-8-22
蜘蛛を撮る- あおば自由詩505-8-21
絹ごし- たもつ自由詩15+05-8-17
泳げない八月十六日_(即興)- 窪ワタル自由詩12+*05-8-17
ゆれる、とびきりの算数のように- nm6自由詩11+05-8-16
ほたる- 草野大悟自由詩7*05-8-13
蝉の臨終- 服部 剛自由詩6*05-8-13
おちてくるのです- 雄太自由詩305-8-12

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