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首をかしげるのが可能である場合にだけ、地球を止めたいと思います。空を見上げるのはいろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、まず一つ目はキックの話でしょう。
1.キック。
....
いつの間にか春だった
去年の夏に出した
扇風機は秋を過ぎ冬の間も
僕の部屋にあって
まるで使い道もない無駄な存在として
小さく佇んでいた
僕は
冬の寒さに凍えながら
扇風機を回 ....
雨粒が落ちるのとほぼ同じスピードで
わたしも落ちていっている
雨粒とわたしの相対的な速度は
限りなくゼロに近く
わたしの周りで静止した無数の雨粒は
刹那と永劫の境界線上に
ありえないバラン ....
のろま
のろま
のろまどけどけ
みちいっぱいに
ひろがって
こちとら
あしが
ばいぶする
のろま
のろま
けっとばしてやりたいのはやまやまだけど
こち ....
ぼくの部屋の電気を消すと、カーテンが発光して、それだけになる。隣のマンションの窓がすぐそこにある。昼間、すこしだけ部屋を覗いたら、そこには書類や分厚い本が重ねて置いてあり、おそらく研究者か、その類だと ....
{引用=二本の線が近づくとき
強くひかれあう
お互いをただ求めれば
いつか交わり
やがて離れてゆくもの
けして交わることのない平行に引かれた
二本の線は淋しそうな隙間をのぞかせて ....
一昨々日から左腕が痺れている すれちがうから すれちがうように 魂清めを遊んだのね わたしたちはこっち そうでないのはあっち ひえこちゃんズルしないで なんてはしゃいだフリをしながら ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる
半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって
後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って
さみしさの ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの
くるくると
回る
地球儀の おと
重ねた手のひらの微熱 ....
降り立つ場所を求めるように
あなたは漂っている
薄い羽は
強く吹かれれば千切れそうなほどで
少しの風でも
自分の思うようには進めないふうで
でも
そんな目には見えないような空気から
....
午後
眠っていた蛾が
黄昏
翅を開き
きいろい燐粉がぱらぱらと
落ちるに任せる
音もなく
街灯が眠そうに
点きそうで点かなかったり
チ、チカ、カチッチッ、チッ
春だ ....
孤独は受け皿ですから
こぼれた何かを受け止めるのにひっしです
こんな自分でも
在る
ということに満たされている
ひとりぼっちの
ぼっちという響きが好きなように
社会の残酷さを嘆くとき
....
刺繍 花 スカート 電気
都内マンション757号室 ひとり暮らし少女
照明消えぬこと7日 不信
隣人 管理人さんとマスターキー
回す 開けたドアから
吹き出した花吹雪 部屋にぽつんと ....
マコという名の女、短いスカートで
呼吸する、女
すっ、とん、
京都、清水の舞台から
飛び降りることもぜずに
さっきから側で
魚の浮き袋が肥大していく病気を
ただ静かに見ている
....
僕らがあの不確かな情景をそれと呼んでいた頃には
まだ君は躓かない足と目線で
確認済みの経路を泳いでいた
風をよけるような手付きで
あの足跡から
十五番目の通路の奥で
黄色い花が咲い ....
死んだふりをするとざわざわする
沼地で溺れたんだ
遠くまでいってから帰ってきてそのまま眠るように
一つの魂からもう一つの魂へ手渡すように
死んだふりをするんだよ、解った?
と豚み ....
凍てつく
廃墟の、
瓦礫の、
マンモスの、
その下の
眠っている
都市の
永久凍土の
遥か下方
煮え滾る、マグマが
確かに
、在る
、という
観測の
凍結
....
堆積する僕らの羽で世界は作られるという話。
リノリウムの床を滑らない上履きの爪先
ゴム製の高音が窓に当たる
スーパーボールの見えない躍動
それが、君らの証しだ。 そして
....
降りかかって立つものがわずかしかありません。 空を見上げるのは、いろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、1つを変更する必需品はキックを見ます。 , そしてそして、母が再び星になって、例えば、 ....
俺、おまえ、鋼、はがっ
ね、おまえが、かかかかか
かかかたい、硬いはがっ
ね、俺が鋼
お願いです
どうかお願いします
回転寿司屋臨海丸
のカウンターに俺とおまえは、こしっ
かけ ....
私たちは、夜Aを置きながら、暗闇の螢光燈がわずかに照らす縁のNipponia nipponで停止します。 「それはのどが」 声にならない音のためにきしみやすく、最初に「重力がしっかり私をきちんと踏むか ....
どんなに悲しいことがあっても
僕は生きてゆけそうです
昨日まで降り続いた雨は止み
久しぶりの陽射しをうけた草花が
深呼吸をするみたいに
みな空を仰いでいました
光と水と二酸化炭素か ....
遠いクラクション
電燈が灯り
見下ろす街
二人連なった街
沈黙
旋回する鳶
夕照に染まり美しく
約束は避けられ
日常を語る
それもまた沈黙
群れ飛ぶ烏
煙 ....
ブリッジをする君が足元
そして腕のあたりから
徐々に橋になっていく
なぜ君はブリッジをしていたのか
なぜ本物の橋になる必要があるのか
僕らは何を間違えたのか
かつて優しい嘘で慰めの言葉 ....
いつからか
いつだって
夕暮れにはどうしたって寒さを感じてしまうので
羽織るものを探して
溶けるようにして逃げ込む家並み
指先の冷たさで、触れると
いつだって君は飛び上がって
降りて ....
それに関して、それは既に柔らかいです。
空気の眠い部屋は量を主張します。
以前ちょうど非常に点在した柔らかいドレスと信用を溶けさせるという作る夢のものに関して、それは既に柔らかいです。
… ....
バスルームで遂げた自殺の
記憶が
洗面所の流しっぱなしの 水道から
流れてくる
畳まれた膝の空気
見つめるガスコンロの炎と炎の間に
両眼を投げ入れ ....
手のひらで潰した花弁の名を
知らない
消えた指紋の一部と
渦を巻き
波打つ
消えた以外の指紋
彼方の太陽が
今日も近づいてきた
....
そこらにある緑色の影が
だんだん薄まっていく
悲しみに染まる十字架は
どこかで売っていた
夜更けに遠ざかるダンスの
ステップに翼が生える
ゆるいカーブ ....
仕事をやめたいやめたいと毎日泣きそうな顔で
働いているCさんは
今年で勤続十年表彰されて金一封
旦那と別れたい別れたいと
言いつづけたHちゃんは
第二子ご懐妊つわりも軽く順調
親な ....
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