すべてのおすすめ
月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
独りグラスを傾けて
想い出す 顔と顔
都会で育ったぼくたちに同窓会はない

車を出して
思い出の街を訪ねたら
空と路は狭く
商店街もなくなっていた

小川は埋め立てられ
桜並木もア ....
悲しみは降ってくる

思いもよらない日に
思いもよらない所に

悲しみは降ってくる

雲ひとつない晴天に
罪ひとつない午後に

悲しみは降ってくる

そういう時に限って
 ....
さまざまな
人や物事に
さまざまに
支えられている私
ここには愛がある
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 .... 枯れた林を彷徨い
冷たくなった手のひらに
息を吹きかけ暖める
きみに捧げるために拾った
紅い
紅い…
珠玉を握りしめ

月の言葉に誘われながら
独り歌を唄う


いまきみに恋し ....
{ルビ静謐=せいひつ}な夜空に浮かぶ銀の月

きみの頬笑みを映している
手を伸ばして黒髪を撫でようとした

届かない指先が震える

届かない…

なみだひとすじ
ひとしずく

 ....
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
朝起きて血圧をいつものようにはかったら
急上昇していてなかなか下がらないので
初詣をかねた元旦登山をドタキャンした
その後
ワイフが毎日一緒に散歩していた
隣の愛犬が亡くなったと連絡があった ....
もはや零戦、
向いにたなびく羽根

とおりの母屋
の棚
そっと舞い降り

  終着地

辿りついたのは
       平屋の
     墓地

 置き忘れたもの
    戸 ....
定年退職後Uターンしてから
心の穴を埋めるように
詩らしいものを自然に書くようになった
今では投稿もしている
「あなたののはわかりやすくて
短いからいいのよ」
と知人たちがほめてくれるよう ....
義母が黒豆を煮ている

石油ストーブの火を小さくして
その上に置いた大きな鍋から湯気と香りが立ち上っている
こういうのをコトコト煮るっていうんだろうな、と
一歳になったばかりの子を抱っこして ....
そうか君が 楽しさか

市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に

例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ



そうか君が やすらぎか

人も師走もなんのその 猫はまるまり興を ....
いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう

ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い {ルビ躓=つまづ}きながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽し ....
オレは世の中の99.9999%以上の事象を知らない
バカで バカで どうしようもないバカなのだ
酒を飲んではくだを巻き
夜の闇に溶けるだけ

たったそれだけの存在を
月だけが優しく頬笑んで ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
 もやぐ朝 

夜が朽ちて
朝が生まれる
霧に覆われた街は
港へと変わる
赤い太陽は
無音の出港の合図

けれど想い出は
いつでも切ない
胸に
錨をおろしたまま


 さ ....
人類やってるね

えっ?
やってないのか。

 ・・・・
一番最初に火を付けた人がいるんだよね。
物理的発見であり発明の話だ
火を付けたというより、火を創ったともいえる
実用化したと ....
きみが望むなら
この両手をあげよう

きみが望むなら
この心臓をあげよう

ぼくは風となって遠い旅をして来たから
もういいんだよ

いま欲しいのは
きみの頬笑みをひとつだけ

 ....
君のこと 好きに決まってるだろ

もちろん君の旦那も 君以上に好きだ

ゴメン ボクたちには
君に話せない 秘密があるんだ

察してくれ あまり深く訊かないでほしい

ボクたち 誰か ....
夜に潜む影
永遠の哀しみに藻搔く者
{ルビ紅=くれない}の、生し刹那を求めて
彷徨う我は ひとり

青白い肌に朱の唇
尖った牙と真珠色の爪
その姿は、美しくも恐ろし

夜の帳に包まれ ....
蝶ひらき天{ルビ透=とほ}く 地霧たちこめ
雄山は笑う
くわ持ちて 枯葉あたたかく
虫達を夢に寝せ
年越しの除夜高く 感謝を叩き
来年も 再来年も ありがとうさま
新年はみかんと炬燵で ....
あの日

粉雪が降っていて
黒曜に閉ざされた狭い部屋

ふたり キャンドルを灯し

薄い毛布にくるまって
しがみつくように抱きしめたね

寒いかい…

ううん、大丈夫。

 ....
風が強く テントを打った
毀たれるような寒さの中で
ストーブにあたった

5つの頃 寂れた駅の入口で
飴色の夕日の中で
吹きすさんだ風と
おんなじ音が聞こえてきた
目を閉じると
あの ....
何が災いするか
わからないかわりに
何が幸いするか
わからないから
命に従うだけだ



ありがてえこってす
こう思えることは
みんなの
おかげ
ありがてえこってす
お前のことを聞いたのは
つい最近のことだった
婚約者を残して逝ってしまった と

お前はビールが大好きで
出張先のホテルで溺れたと聞いた

お前は技術屋でオレは営業屋だった
オレたちは ....
回旋塔の葬列を
ひとり
見送る
詩人は今日も
生まれる



遠雷は

私を
弔う
永遠



さようならの後は
何かの
始まりの時
約束を
思い出す
自分のために
したことが
他人のために
なれば
一石二鳥よね



ここのこころを
言葉に
置いて
あなたへ届ける
いのちの声を
リリーさんの自由詩おすすめリスト(1087)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕景- レタス自由詩7*24-1-6
五行歌_午睡- レタス自由詩10*24-1-4
帰郷- レタス自由詩7+*24-1-3
ポンコツ- 夏井椋也自由詩5*24-1-3
※五行歌「ここには愛がある」- こしごえ自由詩3*24-1-3
ヒヨドリ- 本田憲嵩自由詩724-1-3
夜の歌- レタス自由詩4*24-1-2
La__Luna- レタス自由詩5*24-1-2
鏡よ、鏡- そらの珊 ...自由詩14*24-1-2
3+1- atsuchan69自由詩12*24-1-2
めでたくない元旦- ホカチャ ...自由詩4*24-1-2
破調- ryinx自由詩8+*24-1-1
詩のある暮らし- ホカチャ ...自由詩3*24-1-1
大つごもり- そらの珊 ...自由詩4*23-12-31
そうか_君が- 短角牛自由詩7+*23-12-31
葬送- レタス自由詩6*23-12-30
ナメクジの唄- レタス自由詩9*23-12-30
古い光- ちぇりこ ...自由詩14*23-12-29
この世に錨をおろしたまま- そらの珊 ...自由詩16*23-12-29
暮れの小さな会話- 空丸自由詩1023-12-28
想い- レタス自由詩10*23-12-28
2+1- atsuchan69自由詩12*23-12-27
哀しみの歌__(AI_との共作)- atsuchan69自由詩5*23-12-27
福笑い- 由木名緒 ...自由詩12*23-12-27
冬のアダージョ- レタス自由詩7*23-12-26
ひとり- Giovanni自由詩9*23-12-26
※五行歌_二首「何が幸いするか_わからないから」- こしごえ自由詩4*23-12-26
訃報- レタス自由詩11*23-12-25
※五行歌_三首「詩人は今日も_生まれる」- こしごえ自由詩4*23-12-25
※五行歌_二首「ここのこころを」- こしごえ自由詩4*23-12-25

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