ああ、神様、
私は煮詰まっています。
午後の週末です。
それは非常に活発な議論です。
あなたのひげに会えて良かったわ。
長い間、会議に来なかったわね。
主人は自分の携帯電話で滑って眠りに落 ....
あたらしい皮膚に着替えて金曜日
胸ポケットにきれはしの恋

痛いのは気のせいですよと君が言う
だけどあなたも血だらけですよ

この夢はここでおわりと書いてある
字が読めないから先へ進 ....
君と私の
淡いあわいに
  泡のように
  浮かんでは消える
  気持ち を


 小径の菫
 曲がり角のスウィートピー

  淡いあわいに
  浮かんでは消える
  泡
 ....
入江の向こうに
黒い影が浮かんでは消える
波の音を奏でる
音符のように

埋まらないパズルのような曲線を描いて

この場所を離れないものがあることを
僕はくりかえし
思い出していた
  なな   な はて
 て       て
は         は
 ん  い   い   え
   な   
 しぃ  て     タ 
はぁわぁ てぇ いぃー
 て  て し  て ....
カレンダーの途中
発車するわたしの
ポケットがあった

行き先が非表示の時刻表と
あり合わせの足音
打ち水をする初老の駅員は
いつも固く唇を結ぶ
口の中で飼育している金魚が
 ....
白いおひげの モフ
びくびくと 世界に
だってさ 生まれたてだもの
わしゃわしゃと 撫でたら
モフモフと いじらしい

やわらかな黄金の モフ
わくわくと 景色を
あっ! あっちで花が ....
僕の黒が夜を染めていく
君の白が朝を照らしてく
別々の景色 触れた指先
壊れるその瞬間に僕ら交わる

バラバラになる音が響く
君と僕の色が混ざり合う
始まりと終わりが溶ける場所で
新し ....
とぼけた光が朝を呼ぶ
雨樋の上を鳥が闊歩する
うんざりするような
薄水色の空が広がって

人を傷つけることのない
丸い風が吹く 強く 強く
別れすらも曖昧に笑って
時間は過ぎていくばか ....
哀しみの一滴を君の瞼のうえに垂らそう
瞳の中に映るその苦痛を少しでも和らげるために

神様は君に試練を与えた
それは大きく翼を広げ羽ばたく第一歩

灰色に濁った空を突き抜けて
白の彼方へ ....
バターでできた巨大な彫像は
やすりがけされたぼくの舌で
みんななめされてしまった
地上は地獄の業火につつまれる
ここでページはおわっている
なんてかなしいんだろう
かんかんの俎上でぺらぺら ....
あの子が「たまごそぼろだ」と言ったから
あの角の家にはおいしそうなたまごそぼろが咲く

神様に祈ってみたり、嘘をついてみたり
大して変化のない生活を強い風が撫でていく

更地になった場所に ....
遮光カーテンの隙間から
溢れる朝日が睡眠に射し込んで
夜から切り離されたぼくは
恐る恐る目を開ける

考える間もなく朝のルーティン
決まった時間にドアを開け
同じ方向に向かう人々に混じり ....
大きな呼吸の
あるところ
迷子の流れ星もどうぞ

下町の画廊
築百年
ブランデーみたいな色してる
二階が住居で一階がお店のタイプ
こまい植木鉢が外の棚にいっぱい並んでいて
植木屋さ ....
知らない国の見果てぬ路線図
ここで乗り換えると海へつながる
春を見たければ各駅停車で

こうしているうちにも
砂時計のすなはおちつづけ
耳をかたむけると
さらさらさらさら、とささやき
 ....
椅子の背もたれに届く
夏の小さな雑音
子供になった父は
昆虫採集に出掛けたまま
帰ってくることはなかった
大事にしていた許可証が
風に飛ばされて
どこか遠くの海溝に
沈んでいく ....
良い火星の石、瞬いた。魂の異世界よ。
よいかせいのいしまたたいたたましいのいせかいよ


血だ。とんがり触れたレプリカント達。
ちだとんがりふれたれぷりかんとたち


痛い痛い。敵居る ....
風の日の(長い改行)花筏
喧噪 人混み 遠くなる明日


もう二度と、(もう二度とともう二度二度ともと二度ともう)思い出さない
色彩の無いまだ
生物未満のものが
漂う原始のような海で
わたしは風の匂いを嗅いだ

ここにいる理由を
誰が説明できるだろう
ここにいる意味を
誰が否定できるだろう
ざわめく孤 ....
雲のヴェールを被り
君の瞳の輝きが霞む
昨日までの甘い囁き
ひんやりとした沈黙
言い訳めいた口調で
言葉が空に散り散り
曇り空に溶けていく
空が重く息を潜める
ざわめく心の隙間を
轟 ....
静かな朝
君はチューリップを活ける
春の心臓を器として

脈打つ器の中で
朝の光を溜めてゆくチューリップ
を見ている君
を見ている僕
深夜、ふと思い出し
夢の中でカレーライスの
分解を始める
専門の工具を使って
肉は脂身と赤身を分け
さらに赤身は一本一本
繊維のネジをはずしていく

ご飯の一粒は小さいけれど
 ....
ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
色鉛筆で家を描いた
女の子が窓から外を見ていた
窓を開けてあげると
絵の中には
いい風が吹いているみたいで
女の子は気持ちよさそうに
空を眺めた
夜には星を描いた
女の子が何か ....
この灰いろの曇り空の下、
君のくちびるだけが赤い、
mysterious eyes,
そんな、頬杖の突きかた、
少女は座る
コンクリートのひび割れ

髪を揺らす
残響がささやく

優しくすり減った骨を
胸に抱く

ごめんね
もう運んであげられないみたい

静かな光

紙の地図 ....
高級官僚になれますように
七夕の短冊に、そんな願い事が書かれてあった。
デパートの飾り付け。
ユーモアあるわね。
それともユーモアじゃなかったのかしら?
ひばリンゴ。
ひばりとリンゴを ....
空気は暖かい
そして重い

死なない程度に手をつなぎ
死神と桜の道を歩く

路肩駐車。点滅信号
誰かの笑い声が遠ざかってく

腕がないおもちゃを拾う
灰衣の裾で風が舞う

 ....
そらはあおい
みんなそういうし
ぼくもそうおもっていた
でも
じっさいよくながめてみると
そらって
あさやけはみかん
くもりはふるいふとんのなかみ
あめはへやのすみのほこり
ゆうぐれ ....
雨は犬だ
土砂降りの日に玄関で雨宿りをしていた
雨はなんてことはない普通の犬で
雑種でうす茶色の毛の混ざった
すこしくたびれた顔をした犬だ

家の中よりも外のほうが好きで
雨の日には窓か ....
ryinxさんのおすすめリスト(1375)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いま一度、いま千度、- 田中宏輔自由詩14*25-4-27
金曜日- はるな短歌225-4-25
春のあわい- 塔野夏子自由詩4*25-4-25
空は流れる_明日の方向へ- 紅茶猫自由詩8*25-4-25
はてななては/ゴル/お題阿トさん- 足立らど ...自由詩9*25-4-25
陽光- たもつ自由詩325-4-25
トワイライト・モフ- みぎめ  ...自由詩425-4-25
混ざり合うセカイ- 自由詩9*25-4-24
昧爽- 青の群れ自由詩425-4-24
哀しみの一滴- 栗栖真理 ...自由詩325-4-23
破綻- 凪目自由詩4*25-4-23
木香茨- 青の群れ自由詩1425-4-23
普段- 自由詩9*25-4-22
下町の画廊- ふるる自由詩12*25-4-22
あなたがすこしさみしいときにも- そらの珊 ...自由詩13*25-4-22
青空の続き- たもつ自由詩8*25-4-22
偉大な遺体(回文)- 水宮うみ自由詩4*25-4-17
花筏- はるな短歌325-4-15
色彩- たもつ自由詩2*25-4-14
風を祈る- 自由詩7*25-4-11
四月寸景- 塔野夏子自由詩7*25-4-11
カレーライスの分解- たもつ自由詩6*25-4-11
懲らしめてやりなさい。- 田中宏輔自由詩16*25-4-10
流れ星- たもつ自由詩3*25-4-7
手摺- 本田憲嵩自由詩1025-4-5
binary- mizunomadoka自由詩6+25-4-3
DESIRE。- 田中宏輔自由詩12*25-4-3
魔法が追いつく- mizunomadoka自由詩1025-4-3
そらはあおい- 凍湖自由詩425-4-3
雨のこと- プル式自由詩4*25-4-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46