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ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
高級官僚になれますように
七夕の短冊に、そんな願い事が書かれてあった。
デパートの飾り付け。
ユーモアあるわね。
それともユーモアじゃなかったのかしら?
ひばリンゴ。
ひばりとリンゴを ....
『詩人の素顔』という本を買った。
シルヴィア・プラスのことは
ガスオーヴンに、頭を突っ込んで死んだ詩人
ってことくらいしか、知らなかったけど
読んでみたいと思った。
死に方にも、いろいろある ....
 私が何も新しいことは言わなかった、などとは言わないでもらいたい。内容の配置が新しいのである。
(パスカル『パンセ』断章二二、前田陽一訳)

 もはや、われわれには引用しかないのです。言語とは、 ....
学校のトイレの窓ガラスは、むかしから割れていた。
洗面台の鏡の端っこに
生乾きの痰汁がへばりついている。
その鏡に、学校と隣り合わせに建っている整形美容外科医院の
きれいに磨き抜かれた ....
 先生にはじめてお目にかかりましたのは、もう十年ほども前のことになりましょうか。ユリイカの新人に選んでいただいた年のことでした。場所は、新宿の駅ビルにある PETIT MONDE という喫茶店の中でし .... 一行目が二行目ならば二行目は一行目ではないこれは偽である

二行目が一行目ならば一行目は二行目であるこれは真である

三行目が一行目ならば二行目は二行目であるこれは偽である

四行目を平行 ....
 いま、わたしは、西院というところに住んでいるのだが、昨年の三月までは、北山大橋のすぐそば、二十歩ほども歩けば賀茂川の河川敷に行けるところに三年間いた。その前の十五年間は、下鴨神社からバスで数分の距離 ....  {ルビ形象=フオルム}を一つ一つとらえ、それを書物のなかに閉じこめる人びとが、私の精神の動きをあらかじめ準備してくれた
(マルロオ『西欧の誘惑』小松 清・松浪信三郎訳)

 言葉ができると、言 ....
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 .... どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)

夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)

めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ....
──韻律と、それを破壊するもの/詩歌の技法と、私詩史を通して




ころげよといへば裸の子どもらは波うちぎはをころがるころがる

 相馬御風の歌である。それにしても、「この音は何だ」( ....
枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ....
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....

白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)

優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)


足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)


僕が見たもの ....
おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)

単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14、中田耕治訳)

人間はいったい何を確 ....
 世界は、ただ一枚の絵だけ残して滅んだという。いったい、だれの描いた、どの絵として残ったのであろうか? あるいは、世界自身が、世界というもの、それ自体が、ただ一枚の絵になってしまったとでもいうので ....  そこに行けば、また詩人に会えるだろう。そう思って、葵公園に向かった。魂にとって真実なものは、滅びることがない。葵公園は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるところに、その河原の河川敷から幅の狭い細長い .... 間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ .... 冷蔵庫のフリーザーのところにある
あの白いプラスチックでできた
板チョコレートをくり抜いたような形をした容器に
お茶を入れて凍らせて
それをふつうの氷のようにコップに入れて
そこに冷たい ....
あたしんちの横断歩道では
いつも
ナオミが
間違った文法で
ごろごろ寝っころがっています。
まわりでは
あたしたちのことを
レズだとか
イモだとか
好き言ってます。  ....
文化の日で
休日やというのに
大学では授業があったみたいで
文化の日の前の日に集まりたいって連絡すると
つぎの日に授業がありますので
というので
じゃあ、授業が終わってから集まろ ....
きょう
新しいディスクマンを買おうと思って
河原町に出たのだけれど
買わずに
四条通りのほうのジュンク堂に寄って
自分の詩集がまだ置いてあるのかどうか見た。
一階の奥の詩集のコー ....
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ....
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。

 *

庭に出 ....
もう二十五年も、黒板に向かって、数式を書いたり消したりしておりますが
おとつい、あるおひとりの数学の先生に
「田中先生、図形は、どうして反時計回りにアルファベットをふるのでしょうか。
 ご存 ....
ryinxさんの田中宏輔さんおすすめリスト(140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
懲らしめてやりなさい。- 田中宏輔自由詩17*25-4-10
DESIRE。- 田中宏輔自由詩13*25-4-3
WHOLE_LOTTA_LOVE。- 田中宏輔自由詩16*25-3-24
Lark's_Tongues_in_Aspic。- 田中宏輔自由詩14+*25-3-17
窓。- 田中宏輔自由詩12*25-3-3
de_verbo_ad_verbum_/_nihil_int ...- 田中宏輔自由詩12*25-1-22
百行詩- 田中宏輔自由詩12*25-1-19
THE_GATES_OF_DELIRIUM。_──万の川より ...- 田中宏輔自由詩9*25-1-15
LET_THERE_BE_MORE_LIGHT。_──光の詩 ...- 田中宏輔自由詩10*25-1-14
WELCOME_TO_THE_WASTELESS_LAND。 ...- 田中宏輔自由詩10*25-1-12
IN_THE_DEAD_OF_NIGHT。──闇の詩学/余白 ...- 田中宏輔自由詩11*25-1-8
ATOM_HEART_MOTHER。- 田中宏輔自由詩14*25-1-4
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。- 田中宏輔自由詩18*25-1-1
みんな、きみのことが好きだった。- 田中宏輔自由詩14*24-12-27
高野川- 田中宏輔自由詩21*24-12-24
夏の思い出。- 田中宏輔自由詩18+*24-12-22
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩14*24-12-15
Corpus_/_Grain_Side_Version。- 田中宏輔自由詩16*24-12-14
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩12*24-12-11
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩15*24-12-4
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩15*24-11-27
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩17*24-11-20
アイスコーヒー。- 田中宏輔自由詩10*24-11-2
点の、ゴボゴボ。- 田中宏輔自由詩12+*24-11-1
THE_THINGS_WE_DO_FOR_LOVE。- 田中宏輔自由詩10+*24-10-30
もうね、あなたね、現実の方が、あなたから逃げていくっていうの ...- 田中宏輔自由詩15+*24-10-24
数式の庭。原型その2- 田中宏輔自由詩13+*24-10-17
数式の庭。原型その1- 田中宏輔自由詩14*24-10-9
数式の庭。─前篇─- 田中宏輔自由詩17*24-10-9
反時計回り。- 田中宏輔自由詩14*24-10-2

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