すべてのおすすめ
波が かすかに鳴りながら
ふともらした悔いのことばを
嘲笑う
そう 確かに
人を愛したことを悔いるなんて
つまらないことだった
憶い出させてください
....
森は
木の集まりであり
気の集まりである
森は
陰の集まりであり
陽の集まりである
森は
沈黙の集まりであり
物語の集まりである
森は
生の集まりであり
死の集まりで ....
捧げられたものと与えるものの区別がつかないままで、
ぼくは語って、きみは答えた、のはぜんぶがぜんぶ正解じゃないから
なにものともつかない悪夢を乗せて亡霊がインターステイツを走る
あかとき ....
水音
母
おとがい
△
言葉
挨拶 曖昧愛人
朝の意味 後残り半分
意味の不調 雨降る雪降る
裏社会の生活 家帰る途中で
駅東口順昭地区 色空間情報交換
親同士合併問題解決 音感知機能 ....
讃えられるべきものが青春であるならば
それは軌道をめぐって来る
氷と塵の微小天体の様なものかもしれない
海が のどかに凪いでしまわない内に
美しい夢も
ほっぺたゆ ....
クロッキー
齧りかけの林檎をはじめて描いたのは、13
歳のクロッキーで、もう、20年も前のこと。
その後、デッサン、水彩画、詩の入ったポス
ターカラー仕上げ、油絵、完成した絵は一枚
だ ....
歴史的射文字でHOSHIを訪ねてみよう
蠍座テルモ委員会が眼を通してみましたよ に対して丸をする
万程度高い 評価基準を加味すれば 人物情報交換可能状態の ....
放課後、
人目をきにする、
体育館裏の日陰で、
男の子たちだけで、
こっそりたのしんだ、
女の子たちがしていた、
ゴムとびあそび、
てあそび、
あやとり、
そんな、
あおい花、
....
たゆたう
エメラルドに
我 足跡残し、
ここはヒビキのウチュウ
羞恥モガキ夢現れ暴かれ
鮮明なストーリーの内に
オノレのウチュウの罪跡
執拗浮かび上がり ユメに、
想わず斬 ....
体が言った
本を信じた
本を伝えた
体が云った
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥食
無目
‥‥‥‥‥‥‥論点
奇数‥‥‥‥ 溺れかけて浮い ....
そろそろこの町を出ていこうと思う
もうそんな時期なのかい
うん 吐く息がさ
そう 秋だからな
吸う息とだいぶ違ってきたから
思いのほか早かったな
....
深まるにつれて、
透きとおってゆく、
ちいさな、
白い水晶の房をつけた、
きみの髪にも飾りたい、
むすうに秋の野原をかざる、
あかるい大地の、
かんざし、
赤トンボたちが飛んでいる、
....
三月のある日のことだった。
(オー・ヘンリー『献立表の春』大津栄一郎訳)
死んだばかりの小鳥が一羽、
樫の木の枝の下に落ちていた。
ひろい上げると、わたしの手のひらの上に
その鳥の破けた ....
わたしからあかんべ
あなたからは木の葉
たからもの 小指ではさみ
あたたかな秋の 空へかえそう
うたたねしながら
ときどき見てる
からみぐあい
....
光陰を慕い
陰光を慕う
緑の吐息 その悲しみ
深い山ひだを隠し
川の流れをむすぶ
だが その中に
何を結び得よう?
あなたの声は
電話線のむこうに確 ....
冷蔵庫が音もなく
坂道を転がっていく
薬屋の坊やがその様子を見て
花の名前を口ずさむと
雲ひとつない青空は
木々の亡骸を歌う
むかし此処いらに
小さな書店があったことなど
思い ....
赤いサソリ留まるソーセージのような壺の取っ手
真っ暗な闇にくすんだ黄の満月が貼り付いて居る
笑う眼の無い石膏像は此処には居ない誰かを迎え
無数の青白い小さな尖った花達の足下に散らばる
ゆ ....
街のひろがりを映した 水たまりの空が
土に吸いこまれてゆく ゆっくりと
ちぎれる雲と太陽 深い青を
夕暮れを待たず その透明を失わせ
風に押し上げられた 鳥たちの翼が
噴水 ....
あなたは静かに家をつくりはじめる
静かに 何年もかけて
あまりにも美しくそれは成されたので
家ではなく 森や 額縁や ひとかたまりの風に見えた
静かに何年も何年も
何年も何年 ....
きみにあげた 乾いた骨は
ある深さの空で生まれ
漂っていたのだと思う 低い声で 細い管で
貪る世界から すこし離れていたかった
喉の重みからぬき出した小骨
きみにあげられない ....
慈しみは遠くにあるのでしょうか?傍にあるものを大事に受け止めて生きていくことが、大事だと思っています。テレサそれが私の答えです。私がまだ幼かった時沢山の迷惑を掛けました。人と触れ合うとき認め合うことが ....
気がついたら雨はやんでいた
部屋は静まっているのだと
知る 僕は
僕の静寂の存在を感じ取らされた
さっきまでしていた 音を 僕は
その 降っていない 雨に
思い出していることで
漆黒の三角、
漆黒の円に接近し
触れようとする
瞬間、
無限に 未来へと伸び過去から還って来る
こと夢見がちに覚醒しながら想い
漆黒の三角、
漆黒の円
その、
余りの ....
!と?喧嘩して=で振り返れば諦めもつくの
洗濯機の下から水があふれ出してきて
ホースが切れたのかと思えば流し口に糸屑がたまっていただけ
わたしが馬鹿だから気づくのも遅かったんだ。
....
(時に何かがわたしを訪れ
私という自我の内なる現実、
創造する力動の核に触れ残響させ)
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっ ....
秋の風は寄せては返す波
蝉は近くてどこか遠い
空洞に宿った声もまたよそよそしい
蝶のかたはね、
蜘蛛のひとあし、
うすい影をまとって
手のひらにのせれば
軽くて重い
この夏を生き延びた ....
これで最後
かもしれない
けれど
これでいいと思える
今だから
植物の中で夜が育つ
水の名前を呼べば
脈打つ石造りの平原
素の風が間もなく
インク瓶の縁に沿って
眠りにつく
木造の旧家屋その皮膚に
愛していた人
鉢植えだけが増えて
遺伝だ ....
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