すべてのおすすめ
私はただ
安心していたい
だけ
だから
みんなへありがとうさま
最初に好きな色を決める
ほんとはどれでもいいんだけれど
聞かれたら困るから決める
駅までの道のりがいつもより遠くて
それでもいつもより頼もしく見えるから
挨拶ちゃんと言えるかな
ネクタ ....
世界が世界を世界した
既にベールに包まれた
環境の私たち2人の
知らないところで
世界は世界を世界しかえた
興味もないニュースは
常に一方通行の流れのなか
線香花火みたいに消 ....
「私春記」
「あたしの洗濯カゴ触らないで。
あたしのボディーソープ使わないでよ。」
俺は、いったい何なんや!
憤る 兄をなだめる母ありて
娘の真顔に含み ....
どの道ここから
ここに行く
ここは
どこか
どこかのここだ
風のひと吹きに静けさ深まり
木の葉の揺れ密やか時の濃密、
純白の原ひろやか煌めき立ち
ひと吹き風にふと静かさ訪れ在り、
木の葉の揺れ留まり時伸び拡がる。
日の光の血痕
かさなった眼が ここにない
熱い空 道すじをかすれて
私たちの歌は時間の
壁の裏におちた
庭にいるのはだれか。 (エステル記六・四)
妹よ、来て、わたしと寝なさい。 (サムエル記下一三・一一)
箪笥を開けると、
──雨が降つてゐた。
眼を落とすと、 ....
あちら向き
こちら向き
淡いピンクのささめきは あなたと私の様
うす曇りな心に 寄せて消えゆく
秋桜のうた
....
僕らの夜をめぐる熟れた遊星
僕らの夜に降りそそぐ甘やかな流星
僕らはいつか来る終わりを
待ち望む気持ちを
ひそかに淡く抱きながら
今ひとときを寄りそう
銀の小さなフレームの中の
....
生きるたびに怖いところがふえていくねって
きみがうつむいて
コーヒーカップをなぞりながら、
震える指で、
伏せたまつげを揺らしながら、
他人の「すみません」に肩を震わせる
「音楽をきいてな ....
それから
ごめんなさい
ありがとう
行方不明の
愛のともしびよ
・
味わう
という
生き方を
しないと
もったいないかな
・
冴えかえる
闇の
静かさに
....
何でもないやうな
大したこともないやうな
永遠なるものが流れてゐた。
そこらの小川のやうにゆつたりと流れてゐた。
しめつた、つめたい風が吹き
茜の雲の、{ルビ一群=ひとむれ} ....
思う 思う思う
思いが
連鎖していく
ひとりの
永遠
・
永遠を
生んだのは
何か
何かか 何かを生んだのは
何か 愛か
「今日」
足許が 冷たい
濡れた路面に浸む夜の訪れ
こんな日も
あるのか
早く帰って お風呂にでも入ろう。
....
生きることを
生活を
一生を
大事にしていきたい
母に抱かれ
あやされた
その日の私は
何を思ったか・・・
父の背に
孤独が
見えた日
私は何を感じたか・・・
....
何も言わない
誰かとすれ違っていく
夜の街灯の 道を 僕は
歩いていた
誰かを追い越していった
もう
どうでもいい
と
放てば
満ちる
*
またね
っ
て
言える
ありがたさよ
明けて静かな正月
少し笑顔の戻ってきた母の顔を見て
また あの青空を思いだしてしまい
それから
僕らのパイロット・プラントを吹き抜ける風は
いつでも同じ音になった
....
あざやかに
ひろがりひびく
次々湧く想い出の
白い花々を鉄空の荒れ地に
投げ入れ放ち突き破り喰い入る
記憶の原初を細やかに辿り遡行する
感じ取ること と、感じ取られたもの 峻別し
....
時には
仕方無いこともあるが
私は
選んだのだ
命を
すすきの穂が暮れ終わって
秋が もはや殆んどない
御寺の緑に
ふとこぼした涙は何処へ行ったのか
荒々しい血汐のざわめきが
遠い日のことであったと
気附いたのか
一 ....
寂れた町の匂いのする
季節外れの席でビールを飲む
砂粒だらけの赤い足で、
板張りの床を踏んでいた
濡れた髪の女の子が
ハンバーガーとポテトを運んだ
台風が去った跡の景色が、
そのままこの ....
そよぎゆらぎ
煌めく葉群れ
ひかりの匂い
引き締まる気
囀ずる鳥達の
響きに絆紡ぎ
界の木霊に人
震わせる言葉
慈悲とつれあって深夜のスーパーを歩いた
あるいは慈愛とつれだって萩の花をばらまいて歩いた
おれたちにとっての幸運が猫のしっぽであったような、
あるいは取り残された者たちの最 ....
ありがとう
空よ
私の至らない部分が
人のこころを傷つけてしまうのは
私が至らないからです。すると
みんなが至らないよ、と
空は
青ざめてくれる
空よ
ありがとう
いくつかの雲は ....
ライナスのナイフは安心ナイフ
あの時ナイフがあったから
血は流れなかった
ライナスのナイフは安心ナイフ
言葉は役立たずだったから
血は流れ続けている
ライナスのナイフは安心ナイ ....
リハビリ中
リハビリなか
なか‥‥シホ
どこでもないここで
或るものを在らしめる、
生動する思考そのもの
やわらいでゆくことば、
広がる光の大地溶かし
どこでもないここで
太陽を直視しながら、
躍る無限の緻密さ ....
苦悩というものについては、ぼくは、よく知っているつもりだった。しかし、じつはよく知らなかったことに気がついた。ささいなことが、すべてのはじまりであったり、すべてを終わらせるものであったりするのだ。た ....
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