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まぢかに雨の感じる夜

屋根がある
布団がある
申し訳ない気もちになる

雨の強い音が心をうがつ
やむにやまれず
窓を閉める

少しの静寂に居つつ
雨はまだ僕を呼んでいる ....
何かを知りながら生まれてきて
何かを少しずつ忘れながら育ってきた

見知らぬ街でのZDF彗星のように
ドミノ倒しさながらに価値が顚倒するので
5万年先にどうなっているのか予測できないでいる
 ....
傷つけないあなたと
傷つかない私が好きだった
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
朝に桜並木を通るたび
垂れ下がる何本かの枝に
無数育つ花芽を観る

今朝に花芽はもう目一杯、
膨らみ茶黄色に揺れながら
花開くその時に備えている

沈黙のうちに生成し
盛り上がる命の ....
 壮麗な科学技術の夜明けまえ
ボクとあなたが苺の関係だったということ
 そのことが不可解な生き方に付加価値を付けてボクの証明につながり
つなぎ合わせのリボンを引きちぎる獣たちの姿を予見し ....
ほこり
砂粒
いとくず
羽毛
ライ麦パンのかけら
消しゴムのかす
書き損じた紙くず
こぼしたミルクの薄い被膜
三日月の形の爪
開くことなく死んだシンビジウムの黄色の蕾
裁縫の針の銀 ....
 冷たすぎない 水の入った硝子の花びん
 丸くしぼんで頭を垂れた
 二本のガーベラが生けられる

 それは夏の日、
 駐輪場の傍道に
 ビニール包装されたまま
 三百円の値札を付けた 落 ....
旅みたいなばしょだった
あの時のどうにもならなさったらなかったな
いつ死んでも全然おかしくなかったし
いつ生まれなくても小さな怠惰にすぎなかった
うねうねとうねる波止場で
わたしは貝類を惨殺 ....
その
メロディラインに
沿って
はっきり
きっぱり
目覚めていく

記憶の奥底
過去のことは
個人の・歴史の
罪荷を背負い
ただたましいだけに
降りしきる
雨に濡れ
あつく ....
●本来ならば●シェイクスピアがいるべきところに●地球座の舞台の上に●立方体の海を配置する●その立方体の一辺の長さは●五十センチメートルとする●この海は●どの面も●大気に触れることがなく●どの面も● .... ●ぼくの金魚鉢になってくれる●草原の上の●ビチグソ●しかもクリスチャン●笑●それでいいのかもね●そだね●行けなさそうな顔をしてる●道路の上の赤い円錐がジャマだ●百の赤い円錐●スイ●きのう●ジミーちゃん ....  カップ麺に熱湯注いで待つあなたの
 お耳を拝借できますのなら
 こそっと お話してみたい

 京都駅から地下鉄に乗り四条駅で降りて
 阪急電車に乗り換えます
 地下鉄の改札を出た駅構内に ....
●森川さん●過去の出来事が自分のことのように思えない●って書かれましたが●たしかに人生ってドラマティックですよね●齢をとってもいいことはたくさんありますが●じっさいにそれがわかるのもそのうちのひと .... たくさん詩を読んで眠るから
明日はその匂いがすると思う

すれ違った人が少しだけ
さみしい気持ちになればいい
●先斗町通りから木屋町通りに抜ける狭い路地の一つに●坂本龍馬が暗殺されかかったときの刀の傷跡があるって●だれかから聞いて●自分でもその傷跡を見た記憶があるんだけど●二十年以上も前の話だから●記憶違いか .... 二〇二二年十月一日 「ネモ船長の最後の冒険」


 海外SF傑作選『異邦からの眺め』6作目は、ヨゼフ・ネスヴァドバの「ネモ船長の最後の冒険」太陽系を破壊しに来た異星人たちをやっつけに地球から ....
二〇二二年七月一日 「バスカヴィル家の宇宙犬」


 海外SF傑作選『クレージー・ユーモア』5作目は、ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスンの「バスカヴィル家の宇宙犬」地球人の真似をする ....
二〇二二年六月一日 「荒木時彦くん」


 講談社文庫の海外SF傑作選の1冊、『未来ショック』4作目は、アイザック・アシモフの「夢を売ります」どこかで読んだことがあると思って調べたら、ジュディス ....
欠けていく
月のすき間に入り込む
涙みたいな悲しい記憶


言葉より
刺さる牙などない夜の
そして月さえ牙に視えるよ


おだやかに
生きてきたからおだやかな ....
二〇二一年十一月一日 「現代詩年鑑のアンケートへの返答」


現代詩年鑑のアンケートへの返答

詩集5冊

高柳 誠 『フランチェスカのスカート』
荒木時彦 『(Aの一日)』
長田典 ....
二〇二一年九月一日 「加藤思何理さん」


 加藤思何理さんから、詩集『おだやかな洪水』を送っていただいた。おしゃれなつくりの詩集だ。さまざまな方向性をもった詩篇が並んでいる。物語性をもった詩篇 ....
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる

押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む

 ....
二〇二一年八月一日 「断章」


 かれがおれの体内に横たわっているうちに、そのアイデンティティは永久に消滅していった。かれを二度と解放するつもりのないことはわかっており、かれの真実の飛行は、今 ....
二〇二一年七月一日 「バリントン・J・ベイリーの短篇集『ゴッド・ガン』」


@rr0101kt そうですよね。先日、届いた『折りたたみ北京』が完璧なものだったため、よけいに、返品がふさわしいと ....
黒い鳥の群れに暴かれた骨を
驟雨に洗いながら
わたしは
晩夏の灼熱に焼け爛れた
向日葵を見上げていた

わたしは聞いていた
草いきれすら霞む腐臭のなかで
瑞々しい血肉の底、重く豊かな脈 ....
二〇二一年六月一日 「エイン博士の最後の飛行」


 ニーヴンは大好きなSF作家で、翻訳されたものは、すべて読んだけれど、いま、部屋の本棚に残っているのは、カヴァーが好みのものだけで、『ガラ ....
太古から海は在る
太古から太陽は輝く

私は草地に立っていた
気付くと私は存在していた
遥か海を臨み、頭上で太陽は爆発し
訳もなく哀しくて涙が溢れ

太古から海は在る
太古から太陽は ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない

壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
二〇二一年四月一日 「時のいたみ」


 ロマンティック時間SF傑作選『時の娘』の5作目は、バート・k・ファイラーの「時のいたみ」10年の歳月をかけて時間旅行したのだが、それがあまり役に立たなか ....
ryinxさんの自由詩おすすめリスト(1289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ雨が呼んでいる- シホ.N自由詩423-3-18
溜息のうた- マークア ...自由詩1223-3-17
science_fiction- mizunomadoka自由詩623-3-14
高野川- 田中宏輔自由詩17*23-3-13
花芽のうた- ひだかた ...自由詩8*23-3-12
雲母の究明- アラガイ ...自由詩20*23-3-11
あさのゆか- そらの珊 ...自由詩12*23-3-10
切り花- リリー自由詩7*23-3-9
モリントの空- モリマサ ...自由詩123-3-8
そのメロディラインに沿って(改訂)- ひだかた ...自由詩323-3-7
TUMBLING_DICE。- 田中宏輔自由詩10*23-2-27
CLOSE_TO_THE_EDGE。- 田中宏輔自由詩9*23-2-20
ある幻影- リリー自由詩9*23-2-4
A_DAY_IN_THE_LIFE。―だれよりも美しい花であ ...- 田中宏輔自由詩11*23-1-30
little_gravity,_small_repulsio ...- mizunomadoka自由詩423-1-4
MILK/THE_WHITE_ALBUM。_──乳用牛ホルス ...- 田中宏輔自由詩13*22-12-26
詩の日めくり_二〇二二年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-12-12
詩の日めくり_二〇二二年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-11-21
詩の日めくり_二〇二二年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-11-14
氷のカケラ- 秋葉竹自由詩222-9-22
詩の日めくり_二〇二一年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-9-19
詩の日めくり_二〇二一年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-9-5
白昼夢- ひだかた ...自由詩5*22-8-29
詩の日めくり_二〇二一年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-8-29
詩の日めくり_二〇二一年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-8-22
晩夏- 逢坂 冬 ...自由詩7*22-8-21
詩の日めくり_二〇二一年六月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-8-15
私は草地に立っていた- ひだかた ...自由詩422-8-11
その瞬間まで- ひだかた ...自由詩622-8-2
詩の日めくり_二〇二一年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-8-1

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