すべてのおすすめ
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
 ヴィレヴァンで詩集を買って

  満月の夜に読まずに捨てる



 彗星のように空に堕ちて

  咲く花があればいいのにね



 夢の中なら泣けるのに

  小鳥の真似 ....
 加茂川べりに
 あの人が佇んでいる
 錯覚だとは
 電車の中で気がついた

 冷たい舗道に降りてから
 しっかりと足早に歩きすぎながら
 それでも後ろを 振り返ってみたかった

  ....
ほとり ほとりと
冬の 路

ぽつり ぽつりと
{ルビ詩=うた} {ルビ謳=うた}い

ほろり ほろりと
{ルビ啼=なき}き 濡れて

おーい おーいと
友を 呼ぶ


枯れ ....
朝は曇っていたけれど
天気予報を信じて洗濯した
どうせ一日では乾かない
束の間の外干し

冬生まれの子はよくミルクを吐いて
深夜に洗濯機を回したものだった
洗濯物はいつでもエアコンで部屋 ....
{ルビ水裹=みづづつ}み、{ルビ水籠=みごも}り、{ルビ水隠=みがく}る、
──廃船の舳先。


舵取りも、{ルビ水手=かこ}もゐない、
──{ルビ月明=げつめい}に、


{ルビ水潜 ....
はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりのゆくえ、わかりませんとか云わないで

ゆくえ稜線のかなたまで染まってゆく、葉緑体のベンゼン環おしまいのは(じ)まりへ

まりみたいな月はど ....
・遠く
離れたままで
わたしたち
白い季節を一まい隔てた
(冬の華は六角形に受粉する
その周りを
星の子どもたちが手をつないで
ぐるぐると回りながら
白を蘇生させようとしている
(か ....
少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待っていた。
男は来なかった。

少年は待っていた。
雨が降っている。

少年は待って ....
 アフターダーク 影は踊るよ
張り詰めた宙 小声で歌うよ
 月 星 現れ 宇宙 火花 生まれ
暗くなってゆく 本当の内証…

天高く月が昇ります 白銀の女王よ
 夜の風景に溶けてゆく呪 ....
目は寒がりな二匹の猫
一匹は窓辺に立って外を見る
一匹はこたつの中で夢を見る
景色に重さはなく
重さのないこころとつりあっては傾いて
朴訥に歩を乱す
冷たい針が刺さったままの雲の針山
隠 ....
とおく
らいめい
また
いのちにもどる
そうきめた

+

よりそう
じしょたち
きょうは
ことばの
おそうしきのひ

+

しずかな
かみのね
おわらない ....
大切な悲しみは
零れる光であり
いのちの傷です
静かさに「悲しい」
とつぶやくのです
停留所からバスが走り出した瞬間に、ずっと昔見た夢を思い出すような漠然とした感覚が迷子になっていることに気付いた、噛んでいたガムを捨ててあまり混んでいない喫茶店を探す、近頃じゃそんなことさえままなら .... 冬になると
思い出す香りがある

ストーブよりも冷たくて
だからこそ肌の上で
物語を読み始める

不安が消えない日は
何か楽しいことを考えたり
柑橘系の甘酸っぱさに
腐ることのない ....
岩隠れ、{ルビ永遠=とは}に{ルビ天陰=ひし}けし岩の下蔭に、
──{ルビ傴僂=せむし}の華が咲いてゐた。

{ルビ華瓣=はなびら}は手、半ば{ルビ展=ひら}かれた{ルビ屍骨=しびと}の手の{ル ....
もうあとは寝るだけ、という段になって
三日月を見つけた
三日月もわたしを見つけた
他者のさみしさに触れると
自分もさみしいということに気づき
それはことばにしてみたら
手にありあまるくらい ....
子守歌がきこえて
野は秋色にひらけゆく
かなたを渡るひとひらの雲
古き心のなつかしさ……


夏のかたみに置き捨てられた
小さな竪琴を奏でてゐるのは
優し気にうなだれる草々 ....
投函された手紙のような
つつましい
アメージンググレイスは
手紙それ自身が読まれるまで封をされ
言葉ありき、a、α
胎の中でなくしたまま産まれ
ここが家だと、わかる
教えてくれたもの、人 ....
 イノチガ フト
 オモタクテ
 窓ヲ アケルト

 ヒトツ フタツ ミッツ
 カゾエテミタラ
 ココロガ カルクナッタ

 アカイノ 
 ホントニ アカイノ
 イマニ コガラシガ ....
置く、ゆびに
わかるあなたのよわひ、
わたしの
永遠に接続できない指輪と
結婚、結婚、結婚、血痕、

映る、くびもとの皺、
見ないふりをして
彼のくれる不等式を
解いた、三日かけて、 ....
陶器市に行きました
人や犬がいました
いろいろな色や形に
溢れていました
とても手頃なお値段だし
お金がないわけでもないけれど
何を買っても
わたしのものには
ならない気がしま ....
2枚のスライドガラスに挟まれた薄っぺらな紙は
時間軸ごしにみてみると電話帳より厚いのだろう

 
あなたは未来のあるべき姿で
今はわからず
無為に動いているようだけど

どのパ ....
({ルビ天=てん}{ルビ使=し}の、{ルビ骨=ほね}の、{ルビ化=か}{ルビ石=せき}、じつと、{ルビ坑道=かうだう}の、{ルビ天盤=てんばん}を、{ルビ見下=みお}ろして、ゐた、……)

({ル ....
世界は輝いている
それは
私の中に希望があるから
世界は輝いている
それは
私の中に勇気があるから
希望も
勇気も
私の中にある
見て欲しい
今は錦秋
紅葉は今が盛り
命は燃え ....
それほど
私の愛は深くは無いので
終わらせてやることは出来ません。
ただ、魂のそばに在るだけ
それしか出来ません。

ああ何故だ
何故
と今は
のっぴきならないことを
問うのは止め ....


夕空と海の混じり合うそのすきまに
すべり込むうみどりの影のさみしさ
赤い包みのキャンディーをポケットから取り出すと
口に入れる間もなく
風景に溶ける




”ちかみちは ....
耳を澄ませば年を経た森の童話。
海よりの黒い夜風に濡れて
千の天使が鳥よりもひそかな物語を囁く
打ち捨てられた古代の四月。


 (狩の女神が嘘つきな鈴を鳴らし
  箒星を見 ....
空 深くなる
青さは
掌の
届かない
いのち
それはむしろ沈黙の季節か
静けさがあどけない恋を焼くのは

お前の微笑みに宿るいつもの翳が
僕の限りない望みをひそかに砕くのは

「フォーヌよ七月の訣れの笛を吹け
 フローラは永 ....
ryinxさんの自由詩おすすめリスト(1180)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
糺の森。- 田中宏輔自由詩17*23-12-25
おやすみ- おやすみ自由詩223-12-24
- リリー自由詩5+*23-12-24
季節の中で- レタス自由詩6*23-12-21
冬日のこころ- そらの珊 ...自由詩8*23-12-20
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-12-11
- wc自由詩5*23-12-4
Fairytale_Of_Snowland- ちぇりこ ...自由詩1323-12-3
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩11*23-11-27
(翻訳詩)アフターダーク- 足立らど ...自由詩9*23-11-26
蜜柑ふたつ- ただのみ ...自由詩2*23-11-26
あまやどり(手帳の断片より)- たもつ自由詩723-11-26
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Time_Was- ホロウ・ ...自由詩2*23-11-23
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陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-11-20
さみしい夜のぷちぷち- そらの珊 ...自由詩10*23-11-19
竪琴_(旧作)- 石村自由詩7*23-11-14
アメージンググレイス- wc自由詩1023-11-7
熟柿- リリー自由詩9*23-11-7
mathematicians- 完備 ver.2自由詩323-11-6
陶器市- たもつ自由詩423-11-6
あなたの本心が見えない- 足立らど ...自由詩6*23-11-6
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩10*23-11-5
歓喜- 渡辺亘自由詩1+23-11-5
とんぼの涙と今日の空- こしごえ自由詩8*23-11-4
なないろ、五行歌風- wc自由詩10*23-11-4
森の童話_(旧作)- 石村自由詩2*23-11-3
※五行歌「空_深くなる」- こしごえ自由詩5*23-11-3
火の月_(旧作)- 石村自由詩2*23-11-2

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