バターは素晴らしい
バターは偉大だ
バターを見ているだけで幸せな気分になれる
人類はバターの前にひれ伏すべきだ
おかしいな
ぼくはバターが好きなだけなんだ
それがどうしたことか
こん ....
小椋佳の唄に「暇つぶし以上に」がある。
k聴きのk知らずの自分が悲しい。
たらいで生まれて
おけの中まで何もわからず生きてる
時の流れが悲しい
暇つぶし以上 ....
別れには理由があってそうなった二人の未来は行き止まった
離島に住む友からメールで画像届く時が止まったような自然美
満月の光が身体擽った良いことばかり続いた五月
高層ビル立ち並ぶ街の中 ....
ラムネのビー玉を
逆さまにすると
チリンと音がして
海に浮かぶ魂みたいだね
泣いているような
笑っているような
優しさの中で育った
街へ飛び込んで
たくさんの影を倒すのは
僕の膝なの ....
こないだテレビでやってたけど
お前
90年代の伝説の歌姫8位らしいぞ
なんか深夜にやってるやつ ....
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさが
おちつく
おちつく
おちつく
きみのなんにもなさに
おちつく
おちつく
おちつく
なんにもないきみに
おちつく
おちつ ....
君が無限の一列目にいる時、僕は無限の二列目にいてふるえている。君から僕へとたどり着く手段はなく、君は泣いている。僕はどうすれば良いのか分からず、なすすべもなく立ち尽くしている。この世界のどこかには、 ....
もうじき二週間になるが
いい加減
テレワークに飽きてきた
自宅で仕事をしてる奴が
何となく今ふうで
カッコいいと思っている
そこのあんちゃん、ねえちゃん
全然違う、大間違いだぞ
やっぱ ....
今までずっとありがとう
カラオケの最後に歌おう
合格発表で見つけた番号
ラッキーナンバーにしたら
キーホルダーを欲張り過ぎて
ガチャガチャと鳴り始めた
それくらいたくさんの
声を止めて来 ....
舞ふ桜たゞ散る為に風ほどく
あまた捨てひとつを得たる{ルビ初音=はつね}かな
児も去りて桜散るのみ公園に
{ルビ万愚節=ばんぐせつ}コロナで逝きし志村けん
春逝きし志村の次は ....
あの年の十月
酒場で知り合った
ヤギという男と二人で
ミシシッピ・ワンの合図でショットガンをぶっ放した
ホリデイで賑わう
陽の当たる大通りで
男も女も、ポリスも子供も
血を吹いてぶっ飛ん ....
風の夜と雨の夜
一人の寂しい夜に
二人が窓を叩いてくれる
歌う風と踊る雨
僕が眠るまで
二人は庭で宴を彩る
ありがとう
寂しくないよ
今は音が欲しいんだ
ありがとう
おやすみ
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい
公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
頭の中で日本語
心の中でも日本語
勿論
声に出すのも日本語
文字にするのも日本語
漢字
平仮名
片仮名
片時も日本語が離れない
四六時中
日本語に付きまとわれ
....
焼豚のおもてに
5月の文字がある
だいぶ明るくなった
夕方のひかりが
ずっと閉めきっている
カーテンの端から
こぼれている
町内放送のピンポン
子供たちは
晴れた日は外で遊ぶように
....
何を書けばいいのかわからなくなった後に
語り出すのはどんなことだろう
わたしは 自分に素直になる
YouTubeの検索履歴
いつもならスワイプしてしまう Twitterのタイムライン
い ....
空が騒がしい午後
肌で感じる空気が重い
空だって泣きたい時はある
道路に水滴の跡が見えた時
頭のてっぺんで感じる空の悲しみ
この世の悲しみをすべて感じられ ....
どうだっていい奴が死んでいく
どうでもよくない奴も死んでいく
もうどうだっていいよね、って
つぶやくそばから次々と死んでいく
世界は
どうだっていいものであふれていているから
....
終雪や「不要不急」の木霊消え
書くために神経をすり減らす
書きたくて
神経を研ぎ澄ます
書くために
時には誰かを殺し
書きたくて
自ら奈落に堕ちる
書くために集中し
書くために食べるを忘れ
書きたくて
....
このお店は改装中です。
ですから、お立ち入りにならないでください。
改装が終わったら、
あなたも入ってみると良いですよ。
わたしは言葉を商っています。
わたしは「無限」という言葉の意味を ....
四つ葉のクローバーが2と2の間でくるくる回って、
+としても×としても、答えは4で変わらなかった。
そんな幸運を、四つ葉のクローバーは私に見せていた。
あたし、一番好きなお菓子
チョココロナ
ねじれたとんがり頭のパンに
一杯につまった
チョコクリーム
時には頭から齧ったり
時にはお尻のチョコクリームから舐めたり
学校帰りの食卓に二個載っ ....
日付が変わる前、朋と電話で話した
コロナの{ルビ蔓延=はびこ}るご時世を
朋は、コロンブスの卵に喩えた
僕は、こんな時こそ{ルビ詩=ポエトリー}と云った
ここからがスタートライン
目に見 ....
僕は桜の道を歩いたのだ
家に帰る時 桜を見ているふりをして
タワレコの前にCDを見に現れる 家に帰る時に
でも ああ 僕が歩いたことのある道を
僕は店の前に現れる タワレコの
そ ....
真っ白なノート
何も無いスケジュール
空っぽの鞄
新品の靴
キラキラしているように見える
それらが
僕の背中を押した
ここから出て行く準備は
細かなスケジュールは
僕は最 ....
死んだ父が
殺された、という
名札をつけて立っている
その横をコンビニ袋に
かつ丼を入れた男が
実存の靴を鳴らして歩く
蛍光灯の下で
頭だけ照らされた女が
命について考えると
....
兵隊蟻の隊列
ポテトチップスの欠片
吹く風、生暖かく
蹴散らせ!踏み潰せ!
整然とした生の営み
獰猛な死への傾き
俺は天を仰ぐ
二本の巨人の足となり
生まれて今日まで
濃厚なキスさせて貰った記憶ない
どうせさせて頂けるなら濃厚がいいからさ
でも
キスって、させて貰うんじゃなくて
奪い取るもんなのかな
俺って軟弱な意思の
意 ....
後ろで手を組んで
足をそろえて
ちょこんと立つ女の子のように
春が遠くで見ている
少し
体を傾けて
小さく笑いながら
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