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風の夜と雨の夜
一人の寂しい夜に
二人が窓を叩いてくれる
歌う風と踊る雨
僕が眠るまで
二人は庭で宴を彩る
ありがとう
寂しくないよ
今は音が欲しいんだ
ありがとう
おやすみ
鉄塔の影は魔女のワンピース
すき間だらけのその先で
カラスの影が口を開く
私の足もとで呪文を唱える
黄昏に現れたのは
救いを求める少女かもしれない
魂の尻尾がとても綺麗に見えた
もう魔女 ....
私は奇形児

心まで針金で固定できると信じてる人間

私の醜い姿を山の仲間はどう思う?

ああ自然に自由に生きたい

私は奇形
私は奇形

こんな姿誰にも見られたくない

 ....
あなたの涙をビーズにして
空になった薬のビンにいれましょう
寂しいときは手のひらの
陽だまりにこぼしましょう
一つ一つ心に溶かせば
懐かしくて震えてしまう
今なら思う
涙でも幸せだっ ....
神様は心が無いくらい広い

いつでも生れたばかりのように

空っぽで未来しかない
人は詩人にはなれない
まわりくどく
うんざりするほど
くどい説明しか書けない

月や花は何も語らないけど
存在そのもが
永遠に詩を詠ませる

季節だけが唯一詩人であり
人はその ....
あんなに近く
目の前に見えるのに
アメリカより遠いんだと知った夜

私は一番深いところに突き刺さる涙を
すすりながらのんだ

逝った日
最後の言葉は
月から見ているって

は ....
少しづつ泡立てた
雲をたくさん集めて
妖精が空を洗う
石鹸の香りが
雨で流され土に染みる
やがて花の匂いになり
庭にいたあの人を思う
雨は砂時計
いつもそう思う
たまった時間が落ちる
懐かしい匂いがする
時間という名のリボンを
想い出という名の物差しで測る

切り離された二人の時間は
どっちが長いかしら

宇宙に浮かぶリボンは
誰も拾いに行かないけれど

いつか来世でまた
一本 ....
パリの妖精
第19話/最終回「花市場の妖精」


今日はフランスの母の日
シテ島の花市場には
子供たちが並ぶ

花のような
たくさんの笑顔で
お店のおばさんも
花のような笑顔
 ....
廃線の錆びたレールの上で
仙人草が硬いねと言いながら
縫っていくどこまでも
夕日の入口に続く坂道
妖精の列車が風の音だけで
黄昏の海へ入っていく
オレンジ色に焼かれた
パウンドケーキ ....
地袋の上で眠り
記憶の雨漏りを
住処とする

血を吸った蚊
障子戸の隙間から
転生の池へ飛んで行く

色褪せた畳は
サボテンのよう
乾いた針が足の裏に咲く

煮出したば ....
天国に帰省しますと
空に向かって叫ぶ
たぶん
そうだろう
お盆に間に合うように
大地を脱いだから

けれど
神様がルビをふるなら
たぶん
「死にたくない」と叫んでいる
たぶん ....
白詰草の畑で横になり
ミツバチの羽音を聞く

陽の妖精たちの
鱗粉が睫毛に降りそそぐ

甘い香りだけ頂く
そう私は香り泥棒
閉めたブラインド
風が隙間を探してる
湿ったコットンが
乾く場所を探してる
少し開くと一気に
夜行列車のように
光の数珠が流れて来る
一瞬見える青空に
涙を吸った雲が浮いてた
 ....
クーヘンさんの丘白月さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の夜と雨の夜- 丘白月自由詩320-4-4
黄昏の魔女- 丘白月自由詩3*20-2-29
盆栽が言うには- 丘白月自由詩1+*20-2-19
涙の処方箋- 丘白月自由詩320-2-2
神様- 丘白月自由詩119-11-25
- 丘白月自由詩319-11-6
月はアメリカより- 丘白月自由詩219-11-4
雨の日に思う- 丘白月自由詩319-10-19
雨時計- 丘白月自由詩119-9-28
時のリボン- 丘白月自由詩119-9-25
花市場の妖精- 丘白月自由詩119-9-18
パウンドケーキのような列車- 丘白月自由詩219-9-6
サボテンの妖精- 丘白月自由詩219-8-20
- 丘白月自由詩219-8-18
香り泥棒- 丘白月自由詩119-8-15
雲の種- 丘白月自由詩519-8-13

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