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たらっと
鼻水がながれた

コロナか
花粉か

風が吹き
雨が降った

疑うこともなく
春になった

どうせ毎年
ろくでもないことが起きる

それでなければ
わたし ....
ゆかりもなにもない
あぜ道を素足で歩いている
傍らにはばあさんがいる
表情もなにもわからない
妙なまぼろしの人
俺は俺でたぶん不定な人間でしかない
いつも平穏をもとめている

 ....
蒸しパンたべました
空いたフクロのなかへ
いっぴきの
蠅が入りました
うふふ
なぜか腹の底から
わらっていました
ヒトがいう
≪命の尊さ≫の
危うさを
やっと 眠れぬ 暑苦しさも

終わったらしい

空は ひたすら 秋です

鳥肌です 風が吹けば

ページを めくれば

忘れられる

苦しさなんて
くらしは繰り返す。
あたかもしずくのように。

ぽた、
ぽた、

いのちは繰り返さない。
昨日のくらしのように。
牛の歩いた跡が、
「段々畑」のように見える、
そんな肥後のひとつの牧草地。

地上波でなんども再放送されています。

車いす生活者の自分にとっては、
旅行は室内で十分なのです ....
水が引いたあとは、
ほるもんばかり。

「ホルモン」屋の店前には、
泥だらえの家具だらけ。

手動式、「レジスター」だけは
以前の水害でも泥だらけになったらしい。

洗って乾 ....
テレビ電話がリアルになってしまった
あの棺のようなディスプレイに写っている
人物の言葉より
その背後のほうが多くを語っている

たとえば本棚を背に選んだわけとは…
いったいなんぼで ....
売っていたらしい
老舗のうふ
かしわ餅
もうおっさんなのに
死ぬまでくうきか
かしわ餅
においにかられ
かしわの葉に
とまる
懐疑的な

一息
たれさがりが奇麗だね
魚竜の鰭の一夜干しかと思ったよ
春のおわりを
そしてそれは夏のはじまりを
予感させる
夜の漆黒の稲光
瞬間を狂喜する視覚野
自分は肺炎を患いやすい体質らしい。それが孤独で
あることが好きな要因の一つになっているのかもしれない。
時間は自分に未来だけを予感させ陰湿に突っ立っている。

その美しい手は孤独ですか
 ....
小椋佳の唄に「暇つぶし以上に」がある。

k聴きのk知らずの自分が悲しい。


 たらいで生まれて
 おけの中まで何もわからず生きてる
 時の流れが悲しい

 暇つぶし以上 ....
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい


公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
青いケーキはおいしいかい
寒の戻りだったよ 今日は

昨日も 勘が戻っていなかったし
競馬は当分自粛しなきゃね

昨日まで元気にぶーんぶーん やってた

ハエも自粛しちゃったのか
 ....
兎色の
小鉢にヌタ
白みそに
いかと
わけぎとを
あえた
もの
味見の
母の手が
ぴょんと
わらう
寒い窓みとったら
みとったばかりの
顔が浮かんでくる
ずる ずる
おうどん おいしいかぁ
ええ音だして
ずる ずる
いわせやんなあかんで
泣く子も
泣き止み
すう すう
寝入 ....
「背側側頭窓」からチーズケーキがみえる。
その表面にはいくつものき孔があいている。
が、たべてもおいしいだけで、孔の味は発見できない。
正月が終わるころ、
いつとなく思うことがある。

母の島へいってみたい、
そう思う。

オレさえ生まれてこなければ、
兄と両親は、
幾度となく島に、
かえれていただろう…

 ....
小鳥についばまれた 肉は
果実の それであって
ついばまれずに 落下して
芽をいぶきだすのは そのたねである

ある彗星が太陽系外の別宇宙の存在者が
近々 太陽系内に飛来しつつある ....
木立の間にはkたちがいて、
秋の陽のいっぽんの光線を見つめている。
アクビばかりしているけれど、
朝焼けだか、夕焼けだか、
それがわからない。
光線の中にはオレンジ色の微粒子が、
血球 ....
手をと、指をと、爪をと、

下弦の、琵琶の、定めの、

触れ合う、意識の、明証は、

我になく、汝にもなく、

流れゆく、雲にさへ、なく、

今しがた、潰した、蜘蛛の、
 ....
秋が廻ってきた。
炊事をする兄の掌が楓になる。
母の一年忌ももうすぐ。
お供えの花を供えても、
同じことです。

強い風の日には。

同じ時間という、
事象はありません。

自分が周っていなくても、
地球は周っている。

白い塩をまきましょう。
 ....
遺影などに目がとどまると、
この世の者ならぬ者となられた者の、
超自然的な力にすがりつければ、
などと虫のイイ妄想をつい抱いたりしてしまう、
事がしばし多くなってしまった気もする。
自己不安 ....
いい臭いがする。
もぎたての臭いだ。
もいだ手も臭ってみる。
いい臭いがする。
もぎたての間、いい臭いがしている。
している間、もいだ手も臭っている。
もいだ唇をもぎりとってみる。
 ....
クーヘンさんのナンモナイデスさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
弥生の春- ナンモナ ...自由詩3*21-3-3
平穏な人- ナンモナ ...自由詩2*20-12-3
空腹- ナンモナ ...自由詩3*20-11-12
再帰する秋- ナンモナ ...自由詩4*20-9-15
非同日- ナンモナ ...自由詩4*20-8-5
室内旅行- ナンモナ ...自由詩5*20-7-22
ほるもん- ナンモナ ...自由詩2*20-7-7
覗き背後- ナンモナ ...自由詩3*20-5-28
かしわ餅- ナンモナ ...自由詩5*20-5-5
終雷- ナンモナ ...自由詩8*20-4-22
死化粧- ナンモナ ...自由詩4*20-4-21
今何を聴いていますか- ナンモナ ...自由詩3*20-4-14
ビデオライブラリ- ナンモナ ...自由詩9*20-4-4
寒の戻り- ナンモナ ...自由詩7*20-3-16
ヌタ- ナンモナ ...自由詩7*20-2-29
うどん修行- ナンモナ ...自由詩13*20-2-23
ヴェロキラプトル- ナンモナ ...自由詩6*20-1-27
- ナンモナ ...自由詩10*20-1-5
プレゼント- ナンモナ ...自由詩9*19-12-25
kと言う生存者- ナンモナ ...自由詩10*19-11-19
- ナンモナ ...自由詩5*19-10-15
令和元年の秋- ナンモナ ...自由詩4*19-10-9
彼岸でもまた台風- ナンモナ ...自由詩14*19-9-23
反省- ナンモナ ...自由詩4*19-8-16
もぎたて- ナンモナ ...自由詩6*19-8-4

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