おばあちゃんうんこ坊やはうんちしてこよっとと言ったのに
やっぱりおしっこにしたっちと言いながら帰ってきました
うんこ坊やはうんちをしようとするおばあちゃんうんこ坊やと
おしっこをするおばあちゃん ....
うどんの右端を箸でつまんだ
と言い張る人がおり
私はうどんの左端をつまんだ
と言い張る人がおり
うどんに右も左もないと
言い張る人もおり
みんな一様にうどんを食ってる
アルバイト先の男子トイレで
チーフが手を洗わないで
出て行こうとしたので呼び止めたら
あぁ、おれのちんこキレイだから
手を洗ってからおしっこするからね
汚れた手でさぁ
大事なちんこ触る ....
オトコと
一緒に暮らすというのは
お店で気に入った扇風機が
部屋では音がうるさくて
風量調節がいまひとつ
という感じかな
まぁ距離を保てば使えるしね
オンナと
一緒に暮らすというの ....
春の桜が
切手になる前に
思いを届ける
言葉を探して
生きることは
きっと寂しいけれど
ひとつの季節が
終わろうとする
この行間に
愛を埋めたい
プリーツスカートの ....
軒先に脱いだ靴が消えた
会社にばかり通ってる靴だから
会社に向かったのかもしれない
いや、しかし、通勤電車に嫌気が
さして旅に出たのかもしれない
文なしの旅先で困ってやしないか
いやいや、 ....
わたしのむすめのすごいところのひとつは、ドーナツの穴を食べられるんです。
あるときわたしがおやつのドーナツをかじりながら、「いつだってこの穴が消えちゃうのがせつないよね。」と言ったら彼女は「 ....
今晩はメンチカツとかぼちゃの煮物
腎臓の弱いあなたのために
塩分に気をつかって調理した
いつかのメンチカツとかぼちゃの煮物
思いっきり味の濃い
今晩のメンチカツとかぼちゃの煮物
....
秒針は
ガチガチ言いながら
私を刻む
午後九時半
やりかけの洗濯物は
どんどん乾く
外は真っ暗
今朝
置いてけぼりにしたのは
夢か?感情か?
あと六時間
私の明日 ....
雨は砂時計
いつもそう思う
たまった時間が落ちる
懐かしい匂いがする
ラーメン屋さんで
割りばしが
綺麗に割れなかったので
死にたくなった
あぁ、なるとの渦に
引き込まれる
飛び降り自殺をするには
飛び降りる勇気と
死ねるという自信が
ないとい ....
子を叱る母の帽子に赤とんぼ
バスを待つ頬の産毛に光差し
空軽く{ルビ眼=まなこ}を{ルビ纏=まつ}る金の糸
借りた本から押し葉の栞おちて
蔦燃える窓に映るは誰の影
....
今日をもちまして、
体力の限界・・・(ここで涙)・・・
風俗遊びから、引退をいたします。
今まで本当に・・・
それで本当にジェネリックの
バイアグラも捨てましたよ。
はい・・・ ....
のっぺらぼうが私に一つ菓子をくれた。
菓子を食べたら私は大きくなった。
恥ずかしさで私はしゃがみこんだ。
けれども私に気付く人は誰もいなかった。
のっぺらぼうが私にもう一つ菓 ....
クッションはねこじゃないですけど
言葉を話すねこならここです
ねこが見ている月
本当に月を見てるんでしょうか
月が夜に引っかかってるうちに
早くねこを探したほうがいいですよ
夜道が明かりで ....
きみが声高に叫ぶことに
そうそうそうそうそうそううそ
きみが胸を張って言うことに
そうそうそうそうそうそううそ
きみが誇らしげに自慢することに
そうそうそうそうそうそううそ
き ....
グレープフルーツが、
丘を歩いたら、
流星のなみだ。
コーンフレークのはいったボウル。
つくしんぼくわえ煙草の真似をして、東風(こち)と白桃甘水(ピーチジュース)で酔い醒め
時間という名のリボンを
想い出という名の物差しで測る
切り離された二人の時間は
どっちが長いかしら
宇宙に浮かぶリボンは
誰も拾いに行かないけれど
いつか来世でまた
一本 ....
あなたのどこらへんに
どんなふうに、毛が生えているのか、
体中を辿りたい。
その冒険に連れて行ってよ
ダーリン、早く。
やわらかな嘘につつまれていても、
ええ。きっと、それがいいと想う。
ひとふさのぶどうは湿り気をもって、
描かれることを待っているように。
ひとふさのぶどうはあたたかな冷たさで、
....
自転車置き場に
届く光は
生まれたばかりで
まだ短くて
それを轢かない
ように押してゆく
何も語らずに
誰も愛さずに
ハンドルを曲げる
道でつまづいた
同じ傷だけど ....
ああ、窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく回る星なんだ
それにして ....
お供えの花を供えても、
同じことです。
強い風の日には。
同じ時間という、
事象はありません。
自分が周っていなくても、
地球は周っている。
白い塩をまきましょう。
....
地面で眠る古い足
死なない兵隊に花束を
積み上げる双葉の
匂いに酔っている
花束がどうしても見つからず
ガソリンに指を浸している
うるせえ、亡霊
うるせえ、亡霊
うるせ ....
君がやりたいこと、君が一生懸命になってる間。
「なんて小さいこと考えて」って思ってるでしょ、あたしのこと。
ごめん本当は君のそんなことあたしだってどうだっていいの。
でも君のこと好きなの。
....
黄の蝶と白の蝶とが連れ立って渡る線路に光倒れて
風も無く半旗を垂れたわが心空は高くてなにも見えない
あてどなくふるえて迷う小さな蛾人に纏わりなにを思うか
説明も言い訳もも ....
郵便受けの側に男が立っていた
誰なのか聞くと
まぼろしです、と言う
最近のまぼろしは良く出来たもんだ
そう感心しながら
差し出された朝刊の尋ね人欄を見る
今日も僕は
行方知れずら ....
悪い事はしないように
生きて来たことを担保に
善い事を求めていた
見返りを期待した善意が
実は悪い事だなんて
だから善人は運が悪いのか
だったら悪い事して生きて
善い事を求めない ....
神は言った。
「オマイ達に未来などない。」と。
では、神は死んだ。も同じ事じゃね?
季節外れの西の果ては、それでも虫けらにもパンと葡萄酒が与えられる。
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