通り雨
佐白光


 空が騒がしい午後

 肌で感じる空気が重い

 空だって泣きたい時はある

 道路に水滴の跡が見えた時

 頭のてっぺんで感じる空の悲しみ

 この世の悲しみをすべて感じられたら

 向き合うことが出来たら

 喜びを分かち合えたら

 通り雨には出会わない


自由詩 通り雨 Copyright 佐白光 2020-04-01 01:09:30
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