百貨店の前で
手相を見ているおばちゃんがいる
人の手の皺の数に
虫眼鏡を当てて
その人の人生まで
当ててしまうのだそうだ

いっぺんだけ
占いの店に行ったことがある
女とだ
 ....


羊が1匹 最初の一匹が囲いの中へと
羊が2匹 友達増えたねよかったね
羊が3匹 仲良く走り回っている
羊が4匹 むしゃむしゃ草を食べている



羊が10匹 風が草原を駆け抜け ....
僕らはみんな
夜を歩く

昼よりもっと夜を歩く

昼は明るすぎて
みんな無くなってしまう
夜 月明かりがちょうど良い
みんなもよく見える
君の顔はよく見えない
でもそれはそれで良い ....
親父は
50を越えて平サラリーマンで
一回りも若いあんちゃんに
日々ダメ出しされる鬱積を
家族に向けたが
10代引きこもり長男と
20代風俗嬢長女と
金と韓流が生き甲斐のババアに
逆に ....
(言葉の意味を失っても僕たちは生きられるだろうか。)

フォアグラの味を覚えて
肥満鴨の生涯を忘れるみたいに
受け止められない感情を前に
そっと目蓋を閉じる

高級な言葉を奥歯で噛み締め ....
別に

アイデアが湧かなくたって
どうって事無いと思ってた

別に

空っぽになったって
大差ないって思ってた

別に詩を書かないでも生きていけるし書いた所で生きていけるし ....
      毎朝冷たい風に吹かれながら
      洗濯物を干すその手は
      ひどくかさつき荒れていた
      誰よりも早く起き
      米を研ぎ、味噌汁をつく ....
雨に濡れた砂浜にビニール袋を敷いて

途切れなく続く紫の波濤を眺めていると

運動場の端にある雲梯の下で出会った

一匹のコガネムシのことを思い出した

あの頃の私は手に取るように虫の ....
君は僕を
パーツごと
正しい言葉に分けて
時々、音を付けて歌い
だけどけして
名前を呼んではくれない

悔しくて書いた
「探して」と
ひと言だけ記した手紙
赤いポストの前で
 ....
{引用=
沢山の色彩に溺れて、姿を見失ってしまった。少女の髪には、虹色のリボンがたなびいていた。(嘘でも好きな色を選べばよかった)と、はにかんで笑った。何と言ってあげればよかったのだろう。
誰 ....
通り過ぎた時間の中に
少女という群があったことを
思い出す

離れたところで 嬌声を聞き

恐れて 憧れて
そして 離れて

近づくことが怖くて
その正体を知ることもできずに
今 ....
遠い昔のことよりは
今の家族を思うとき
苛立ち不満を見るよりは
今の楽しさを感じて生きる。
不自由な君の手をさすり
冷たい君の手をさすり
世間話につい昔
未来の話は嘘になる。
今の楽し ....
「あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれない」
を使って文章を作りなさい (10点)

あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれないなんて大人になれないことを他人の ....
道路わきで見かけるほとんどの獣は
車に引かれてしまった獣
口をぽかんと開けて
横たわっている
腹が裂けたり
頭が割れたりしているものもあるが
たいていの獣は毛むくじゃらで
 ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる


住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら目を凝らしてみたって
ぼくらはたったひとりなのだ
恥も外聞も捨ててしまおうよ
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら耳を澄ませてみたって
ぼくらはたったひとり ....
はじけてる星屑を盗んできてよ。こんぺいとうじゃだまされない。みんなしてるみんなって、どこのみんななのか氏名住所を挙げてみなさい。わたしのわたしで描くわたしきり、とけないマシュマロを食べたら、冬 .... いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない

ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
      折り紙を折るその指先は
      あどけなく、いつも湿っている
      クレヨンを持つその指先は
      つよさを隠しもっている   
      あした晴れたなら手をつ ....
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 静かな 夜に
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 涙にも 似て

 雪 さらさらと 風に舞う
 冷たい 夜に
 雪 さらさらと 風に舞う
 血液にも 似て
 ....
それから数日間、サエコのことをよく考えていた。
それは彼女が誰に殺されたのかというより俺の喪失についてだった。
サエコはいずれほかの男と結婚するだろう。そう思っていた。だけどそれは俺にとって喪失で ....
小林、と書き
こばやし、と読む
こりん、と呼ばれた可愛い昔
しょうりん、だけは辞めておけ
寺を足したら御法度だ

言ったが最後
寒空の下、原付に乗せられ
安酒を買わされる

彼は、 ....
雪の降る日に、{ルビ姉=あね}さんは
半年前の忘れ物を取りに来はった。

今朝、思い出しましてなぁ。

そういって、姉さんは
その日傘を抱えて帰りはった。
なんで、こんな日に思い出したん ....
昨日の嘘を砕いたら真実の味がした どうして自分を傷つけるのか
そんな必要はないんだ

月を殴れ
月へ手を伸ばせ

傷つけ血を流さなくても
流れているんだ
動脈静脈を流れているんだ

酸素を多く含んだ血液が動脈を流れ ....
ホールのショートケーキ
イチゴ全部食べたい

学校の週末課題
破って 折って 紙飛行機にしたい

好きな歌手のコンサート
私のために開いてほしい

たった一つのことを
たっ ....
アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ

時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾

スイカばかり食べていた記憶の夏
 ....
あせくさい ふとんをほす

全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす

しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ

ひなた  ....
あなたの舌使いは
いまいちだわ
と言う妻の要請で
最新式の舌を
購入した
ビックカメラで19800円だった
従来の上下動だけでなく
左右にも動くし
回転もするので
妻にはもってこいだ ....
¥777のレシートでガムを捨てる
金子茶琳さんのおすすめリスト(549)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
占い師- オダ カ ...自由詩6*15-1-23
- itukamitanij ...自由詩4*15-1-23
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行儀のよい命- 衣 ミコ自由詩515-1-22
苦し紛れ- 凍月自由詩2*15-1-22
紡ぐ日々- 石田とわ自由詩17*15-1-20
コガネムシ- mizunomadoka自由詩915-1-18
スラッシュ- 衣 ミコ自由詩3*15-1-18
虹色リボン- 衣 ミコ自由詩4*15-1-18
少女- はて自由詩3+*15-1-18
生活の隙間- ……とあ ...自由詩20*15-1-17
「あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれない」- クローバ ...自由詩4*15-1-16
口をぽかんと開けて- クローバ ...自由詩3+*15-1-16
- シャドウ ...自由詩5*15-1-16
ぼくらは- 青井自由詩4+15-1-16
冬、はじめました。 - 阿ト理恵自由詩18*15-1-16
あしたの風- 梅昆布茶自由詩1815-1-16
ふしぎがいっぱい- 石田とわ自由詩14*15-1-15
雪ひとひら- ヒヤシン ...自由詩16*15-1-15
三番目の彼女(後編)- 吉岡ペペ ...自由詩515-1-15
小林- 北井戸 ...自由詩615-1-15
冬日傘- たま自由詩18*15-1-15
昨日の嘘を砕いたら真実の味がした- 北大路京 ...自由詩515-1-15
月を殴れ- 北大路京 ...自由詩415-1-15
わがまま- 瑞海自由詩5*15-1-14
僕は妊娠する- ただのみ ...自由詩20*15-1-14
冬晴れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-14
- 花形新次自由詩1*15-1-14
¥777のレシートでガムを捨てる- 北大路京 ...自由詩515-1-13

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