あそこに星が、と
きみのさししめす指があわれで
ぼくはこころで百万粒ほども涙をながす
なにもかもまっしろなこの部屋で
きみはそうしてはるかかなたを眺めているのか


生き ....
苦しいときばかり
悲しいときばかり
怒れるときばかり
歌った
孤独な詩人を
ワタクシ自身が
見失う
ああ

この朝の光を
切望したのは
あの詩人だったのに

呆けた顔した
 ....
名前を呼ぶのは、心を満たしたいと願うから。

前を行く背中が遠くに見えて、少しだけでも触れたいと伸ばす手が無意識に振りほどかれて行く。

「居なくなってからでは、もう遅い。」

しゃり…。 ....
 去りし夏に想い馳せる
 霞むさきに君の背中
 来る秋にはもう見えず
 すすき揺らして駆けだした
 留まる冬に腕を抱き
 積もる白雪眺めている
 巡る春が溶かしてゆく
 君よ迷わず土を踏 ....
南国から来たコーヒー豆を焙煎して窓辺に並べる
そのうち一つがぱちぱち歩き始めて
豆の割れ目にしまわれた羽を広げて飛び立った
それは焙煎が成功した証なのだ
窓に透明のしわが波打っているのをか ....
「さて、今日は何をしようか」
朝起きるとひとまず煙草を吸って考える
吸いきらないうちに人間を卒業して
ロボットにでもなれたらいいのに
たったと行動計画をたてて
それがいかに杓子定規であっても ....
小さい海

匂いだけの海

二分咲きの海

小さい海


雑な草むらで殺されたって

毎日三食うどんかカップ麺だって

町の嫌われ者であったって


小さい海

匂 ....
夜の速い渦の中で、私は突然の出会いに見舞われたかのように混乱している。電車のホームに鳴り響く様々な声のあらゆる細部に巻き込まれて、夜空高く昇っていくかのごとく混乱している。これだけの複雑な .... 笑点がはじまる前に家を出る君を送ってまた泣くだろう 何も考えられなくて
何も考えたくなくて

調子が悪いのに
調子が良いことばかり言って
疲れてしまう

梅酒と炭酸水
コンビニのおでんだけが
あればそれで今日はおしまい

炭酸水の ....
仕事帰り、新国道のバス停で、暴風雪の中、帰りのバスを待つ。

待っても待っても来ないバスを、暴風雪に耐えながら待つ。

どこから来たのだろう、バス停に、はたちくらいの若者ひとり、やって来て、私 ....
地球は青いのに地球に住んでいる
生き物達はなぜ青くないのか?

なぜ空と海だけが青い
揺れる 
風に揺れる 
響きに揺れる 
そして内なる震えに揺れる 
君の瞳に映る光が揺れないように 

そっと抱きしめていよう
選ばなかった未来
無数に分岐していく現在
覗くことはもうできないけれど
過去になれば
想像することはできるから
時々、気晴らしに思いを馳せる


「無数のチャンス」
振り返るとそ ....
冬服の脇下に穴空いたまま 電子の雨は音がしないけれど
それはボリュームを縮めているだけ
身体はだんだんぐっしょり濡れていく

黄色い雨合羽を着た子供たちが
二列になって歩いている
どうしてこんなにちっちゃいのだろう ....
みんなが寝てる間に地球なくならないかな?
そうしたら消える痛みも
別れの悲しみもないのに
電気ストーブの前でうずくまる
足が床と同化して
人魚のひれのように広がっている
根をはってぎしぎしと軋む

暖かさを分け与える生き物になりたかった
私の手は冷たくて
電熱線の人工の暖かさ ....
酸化し切った珈琲豆をドリップした
午前二時、それはクソみたいな味
だけどどこか落ち着く香りがした
古い本を開いた時の香りに似て

(朝を待つには長すぎる
 何か退屈でもい ....
急いでいるのか
寒くてしかたないのか
女子が小走りしている

大きなショッピングモールを
自転車で横切ると
裸の木々に電飾がいくつも巻かれ
楽しそうに優しそうに
綺麗に輝いている

 ....
やな事が起こるとストレスになり
体の中に溜まってくのがわかる
それが次第に膨らみ
中に何かがいるような感覚になる
溜まった物を出す事が出来ず
ただ成長するのを待つだけ
ストレスが溜まりきっ ....
昼下がりの私鉄は、混んでるでも、空いてるでもなく、ちょうど座席が埋まるくらいの乗客だった。
急行は止まらない駅に停車すると、トレンチコートが乗り込んでくる。
ざんばらな髪。
マスク。
そして、 ....
 
隣の芝生が青くみえる丑三つ時

いっそ眠れないならと珈琲を飲み

ため息、またひとつ



 
カモの群がる池の畔
桜花映える日差しに包まれ
川鵜と小白鷺が向き合っている

川鵜
  すっかり春だねえ
  これから北へ帰るのか

小白鷺
  いや まだ田に水が入っていないので
 ....
どうして私ではだめなんだろうと思うとき
私は私を愛していることに気づいた

なあんだ
私ちゃんと私がだいじなんだ

よりかかりそうなかげは
夜のなかにしずかにとけていった
可聴範囲以外が大事だというが
画面に入り切らないくらい
大勢で歌うアイドルと同じではないのか

毎日比べられて生きている
ボクたちが欲しいのは
比べて判るようなものではなく
比べようもな ....
僕は工場で量産された個性のない品物
僕自身のアイデンティティが欲しくて今日も走る
持ち主が僕をどう扱うか
どんな所を走っていくかによって
僕の個性は少しずつ作り上げられていくから
 ....
太陽が昇っていく
忘れ去られた世界の半分が
影の中に入る夜
ぼくらは
バケツの中の
モップの血を拭う

世界の半分は
争いでできているから
新聞は100万丁の拳銃と
200万体 ....
技術水準だけで言えば
既に私たちは働かなくても食べていける

次の水準になれば
労働という概念そのものが消える

私たちは生きるために必要な要素を
減らし続けてきた

寒くても死なな ....
夢を摘み現実見せる教育でサンタの数が減少してる
金子茶琳さんのおすすめリスト(549)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流星群- ホロウ・ ...自由詩7*15-2-11
空っぽな朝- 森川美咲自由詩1*15-2-11
リセットボタン- 梓ゆい自由詩215-2-11
四季- 中原馨自由詩415-2-11
珈琲- 木屋 亞 ...自由詩4*15-2-11
朝の夢よ、さようなら- 鵜戸口利 ...自由詩315-2-11
小さい海- 吉岡ペペ ...自由詩315-2-11
複雑な夜- 葉leaf自由詩315-2-11
笑点がはじまる前に家を出る君を送ってまた泣くだろう- 北大路京 ...短歌315-2-11
そんな夜もある- 灰泥軽茶自由詩815-2-10
バス停の青年- 小川 葉携帯写真+ ...415-2-10
あお- リィ自由詩1*15-2-10
揺れる- 文字綴り ...自由詩1*15-2-10
タイムトラベル・リフレクション- komasen333自由詩1*15-2-10
冬服の脇下に穴空いたまま- 北大路京 ...俳句115-2-10
電子の雨と小さな子供たち- 灰泥軽茶自由詩715-2-9
独り言11- リィ自由詩1*15-2-9
人魚の足- 這 いず ...自由詩215-2-9
珈琲と古本- xxxxxxxxx自由詩3*15-2-9
ポテトチップスな夜- 灰泥軽茶自由詩415-2-8
望まれない子- リィ自由詩1*15-2-8
凶行- アマメ庵自由詩215-2-8
丑三つ時- 殿上 童自由詩11*15-2-8
春日一刻- イナエ自由詩7*15-2-8
夜のかげ- 朧月自由詩315-2-8
ハイレゾ48- イオン自由詩1*15-2-8
自動車の歌- 葉leaf自由詩415-2-8
星のアルペッジオ- オダ カ ...自由詩115-2-8
star_and_light- mizunomadoka自由詩315-2-7
夢を摘み現実見せる教育でサンタの数が減少してる- 北大路京 ...短歌515-2-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19