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君の右側がどんどん物化してゆく
歩くこともままならない
食事することもままならない
まして字を書くことはままならない。
自分の署名すら出来ない。
君は苛々する。
もうだめかも知れな ....
朝靄の中
白い影が一歩また一歩
呟く声の方向は
白い視界の中の山脈
吹雪いている心の中の
一線の黒い帯赤い線
ほんの三ヶ月前には
仄かな暖かさのため
身を寄せ合って生きてきた
そ ....
酒浸りの毎日が厭きてくると、突然思い立って詩なんぞを書き始めるようになつた。
詩を書くことにしたのは、既に日々欠乏しつつある己の体力と得体の知れない精神と何とか帳尻が合うかも知れないと言う甘 ....
懐かしいという言葉を話すと
鼻の奥がツンとくる。
春はまだ来ないが、
冷たい風が吹いている。
君と二人、風に乗って行けるものなら、
君の生まれ故郷のこけし橋の欄干に行きたい。
....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。
歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空 ....
遠い昔のことよりは
今の家族を思うとき
苛立ち不満を見るよりは
今の楽しさを感じて生きる。
不自由な君の手をさすり
冷たい君の手をさすり
世間話につい昔
未来の話は嘘になる。
今の楽し ....
冬空は鈍色の曇天
銀杏の並木は
隙間無く黄色の絨毯が敷かれ
気持ちよく歩こうとするが、
坂道は滑る
雨の坂道は滑る
人生の平面図には
坂道が読み取れず
確かに坂道があるのは
当た ....
金子茶琳さんの……とある蛙さんおすすめリスト
(8)
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日付
物化
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……とあ ...
自由詩
16*
15-5-14
狐夫婦
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……とあ ...
自由詩
11*
15-4-21
日常
-
……とあ ...
自由詩
8*
15-3-2
思い出
-
……とあ ...
自由詩
11*
15-2-15
年をとるといろいろ
-
……とあ ...
自由詩
13*
15-2-5
道のさき
-
……とあ ...
自由詩
8*
15-2-3
生活の隙間
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……とあ ...
自由詩
20*
15-1-17
平面図
-
……とあ ...
自由詩
8*
15-1-8
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