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街灯が揺れる黒い水面
何を湛えて波とする
地平線は果てがないけれども
果てを追い続けて
また元に戻るなら
目の前に線を引き
そこまでを果てとしよう
その先が新しいスタートで
何も無かったその線までは
ただのブランク
喪 ....
シチューを作った部屋に
シチューのにおいが充満していて
暖炉をつけたら
空気中のシチューが焼けて
グラタンのにおいに
なりました
通り過ぎた時間の中に
少女という群があったことを
思い出す
離れたところで 嬌声を聞き
恐れて 憧れて
そして 離れて
近づくことが怖くて
その正体を知ることもできずに
今 ....
吹雪いた
横から吹き付ける夜
そんな夜が通り過ぎ
朝は白く明けた
やがて日が差し
雪が溶け始めた
そして夕暮れ
雪は残りかす程度の
氷の塊になっていた
真っ平らな屋根には ....