箸持ったまま寝た女の肌が白い 苦い血が鉄扇の錆 ふと
淋しさの風が吹く
秋は寂しいと誰かが言った
ふと
自分が殻だけになる
スペースキーを押した
零ですらない
ふと
空虚な気持ちになる
自分は無数の細胞の集合
それが
 ....
みなさんさようなら
季節がまた無理にやってくる
なぜにぼくの不幸をだれも笑ってくれない
日照りが綺麗に笑うのは夜見た屑鉄
三日月が少し欠けた時にウサギさんのお餅が食べたいのは僕の気持ち

 ....
虚空に向けて指さす人
その指先は何を示す
道標
明日の空
去っていった人の背中

夏の香りを衣装箱にしまい込み
スマホの写真を整理
一つ 一つ
削除しながら
思い出にサヨナラを告げ ....
蜘蛛の糸の生きものが
紙の壁をのぼりゆく
少しずつ少しずつほどけながら
夜の明るさへと近づいてゆく


歪んだ空の台形が
高みの曇に照らされている
斜面が斜面を
金属 ....
ベランダに出た

思えば何度
満月を一緒にみたのか

変わったのは私

それにしても
遠すぎる
眠れないのかい?
珍しいじゃないか
深い暗い穴の中へ落ちる事は
意識すれば急に怖くなる

起きていたいのかい?
珍しいね
もちろん僕は付き合うさ
君が安心して
無意識の世界へ ....
虚ろな純情をたてて十六夜の海 僕たちはすれ違う小彗星のように
尾をひきながら歌って生きてゆくのだ

そのときに交感した想いだけが
やさしいえねるぎーとなってさらに
宇宙の深奥へと誘われる生命なのだから

まだ魚だった ....
ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
家と ともに
ここで 幾年
育み
たのし かなし
アルバム 重ね
時折どうしようもなく
あなたを想う日がある


繋がっているのかいないのか
それすらもわからぬほどの
細く見えない糸

想うだけで泣けるよな
そんな想いは初めてで

途切れたかに ....
いかん
どきどき、どきどき
年甲斐もなく
いやいや、年相応
日曜の広告眺め君想う 明日
月曜日がくる前に
この世界が終わればいいのに
そうすれば土曜日も日曜日もこないから
そんなことを思ってる間に
世界はもう火曜日で
水曜日も木曜日も過ぎれば
週末の夜には5日前のこと ....
 
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
なぜアナタたちは

ワタシに近づき

「愛そう」とするのか
綺麗なものが好き
だって美しいから
怖いものが気になる
だって魅力的だから
謎なぞが好き
だって解けないから
音楽が好き
だって楽しいから

昨夜が雨で少し涼しい
夏の朝が ....
 彼は詩人を
 気取る者

 内なる黄金を仄めかす
 持たざる者の、負け惜しみ

 だが
 言葉の剣が錆びついて
 振り回す手つきも憶つかず
 悪戯に、心の生傷を
 増やすだけ
 ....
あなたなら
素通りしてしまうものに
立ち止ってしまう

あなたなら
気がつかないものに
気がついてしまう

あなたなら
視えない傷から
血が流れてしまう

あなたなら
聴こえ ....
夕暮れ時の喫茶店に
here comes the sunが流れた

気が付くと僕は
後期ビートルズの力関係について
とりわけジョージ・ハリスンの台頭について
熱心に解説していた

静か ....
{画像=140907093944.jpg}




近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ....
木漏れ日から、ふと宇宙を直観するような時がある。
それとよく似た体験を、―― 作者としてコメントを受けたとき
作品を見直しながら、ふと―― していることがある。
そんな時は、たいてい、その作品と ....
窓にかげろうがいた。

触覚を揺らして男を見ていた。

余命が短い男は振動に揺れながら

弱った細胞が虫に同情して泣けと責めた。

あの、かげろうも泣くだろうか、

親が泣くだろう ....
牛も豚も魚も人が繁殖して生まれたもの。
だから勝手に殺して食べてもいいのか?
今に人も繁殖されて臓器移植に使われる。
そんな時代に近づいている。

マンションで貴族的な生活に
恵まれた ....
.
  {画像=140906170826.jpg}

   【2】“永久の未完成これ完成である”


文語詩に限らず、宮沢賢治の作品(短歌、詩、童話、散文等)は、大部分が自室にひとまとめに ....
人の心はうつろいやすく
今年話題のあの人この人
豪雨と共に消えてしまった

首刈りの人はいますか
号泣の人はいますか
STAPの人はいますか
佐村河内と
あっち向いてホイはいますか
 ....
はて?

住宅地の細い道
前から来た黒いセダンの
ドライバーが微笑みながら軽い会釈
反射的に会釈を返したが 
ちらっと見えた横顔には見覚えがない
目で追った車は角を曲がって 
その先は ....
払暁(ふつぎょう)の鐘が鳴る
波紋のように広がって
目覚めよと言う
秋虫の声に蝉の声
空を劈(つんざ)く鷺(さぎ)の一声
ゴミを集めた汚車(おしゃ)の呻き

朝やけが町を埋める
遠く東 ....
陽向さんのおすすめリスト(677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
箸持ったまま寝た女の肌が白い- 北大路京 ...自由詩5*14-9-11
苦い血が鉄扇の錆- 北大路京 ...自由詩714-9-11
Unwritten_Blank- 凍月自由詩6*14-9-10
安心して勉強させたい- マサトシ ...自由詩114-9-10
【_指さす人_】- 泡沫恋歌自由詩24*14-9-10
うつわ_しずく- 木立 悟自由詩514-9-10
あなたも月も- 中原純乃自由詩5*14-9-10
涙の夜は- 凍月自由詩7*14-9-9
虚ろな純情をたてて十六夜の海- 北大路京 ...自由詩614-9-9
彗星のうた- 梅昆布茶自由詩2114-9-9
認めない- イナエ自由詩21*14-9-9
年月- 中原純乃自由詩3*14-9-9
見えぬ糸- えりん自由詩214-9-8
待ち合わせ- 中原純乃自由詩4*14-9-8
日曜に- えりん川柳214-9-8
tgif- mizunomadoka自由詩314-9-8
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
性差- 中原純乃自由詩4*14-9-7
綺麗なものが好き- 凍月自由詩6*14-9-7
立ち止まる子供- まーつん自由詩10*14-9-7
あなたへ- HAL自由詩10*14-9-7
夕日- やまうち ...自由詩3*14-9-7
羊歯(シダ)になろう_/_丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...- beebee自由詩23*14-9-7
続・きみの言語- ハァモニ ...自由詩4*14-9-6
「バスにて」- 宇野康平自由詩214-9-6
ある男の独り言- chiharu自由詩3*14-9-6
笛吹き少年の行くえ(2)- Giton散文(批評 ...5*14-9-6
うつろい- 花形新次自由詩314-9-6
はて?- イナエ自由詩9*14-9-6
椿象(かめむし)の朝- michi自由詩7*14-9-6

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