目の前にある現実を受け入れた時、
世界がほんの少し明るく見えた。
人の数だけ存在する悲しみを受け止めた時、
ほんの少し自分の成長を実感した。
苦しみを何でもないと思えた時 ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない
劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
この道を
夕べ貴方と歩いた
おととい
貴方と待ち合わせ
そして一緒に飲んだ店の前
今、1人で歩くと
貴方は遠い遠い
空の下で
とてもこの道には
もどれない
でも、私はここに ....
冬が深まり、各地で豪雪が降り、外気は刺すような寒さで、ものみな凍り付きそうだった。私は復職が徐々に軌道に乗り、周囲の声や目があまり気にならなくなり、集中して仕事に取り組めるようになった。仕事も大詰 ....
ガードレールに寄り掛かり
白いスリムを履いて黒い髪を掻き上げ
冬の陽射し浴びながら
眩しそうに目を細める
今 ソコに居た君
ふっと消えた 今日この青空の下
一瞬結像した鮮明な過去の現実 ....
いいなあと思うのは
いつもつまらない地味なもの
特別じゃないありふれたもの
あなたの声や
地面に映った夏の葉影や
洗濯されてぶら下がってるチェックのシャツや
音のない雪の夜
生き ....
ぽっかりと空いた穴に
当てはまるものなんて
何もなくて
あなたの置いて行った想い出でも
埋めることができない
いろんなもので
埋めようともしたけれど
....
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即興で詩を書くサイト 即興ゴルコンダ仮の今回の御題は【はなして】です。
みな ....
君が作ってくれた赤いマフラー
暖かさや愛を感じる
潤った街並み
恋人たちの楽園に見える
寒さは吹き飛ばされる
君は誰よりも魅力的
街を歩くカップルの
注目の的になっている
....
飛ぶ日まで
それはいつかの晴れた日 君は空を眺めてて
飛びたくなくなったって 寂しそうに愚痴る
どうしようなんて そんなこと僕に聞くなよ
僕に大層なこと 言えるはずもないだろ
けど誰 ....
大好きだよ
なみだの古里
もう離ればなれ
表面的でもいい
過去形だけど
大好きだよ
増殖していく
あのひとが
あのひとに
僕は敗北した
....
駅ビルをぶらついてたら
とんでもないものを
見つけてしまった
990円の茶色のニット
値札を見たら
黒字で3400円の文字
その上から赤い文字で990円
積まれたニットの背後には ....
淋しいから そっと伏せて
このこころを そっと消そう
悲しくないさ 虚しいだけ
虚しさもいま 消えてゆく
蝶々にも 情がないという
秋桜も 揺れるだけ
ぼんやりとした光景に
ただ ....
手を伸ばすと/眠っているお父さんの頬に触れる。
あまりにも冷たくて/冷たくて
触れたままの手では無く
「強いな・・・・。強いな・・・・。」と思っていた心臓が/冷たくなった。
そうだね
この世界は平らじゃないから
一人ではとても歩きづらい
だから一緒に歩こう
どんなことがあってもそばにいるよ
そして
君の幸せをね
一人じゃ持ち切れな ....
人の振り見てわが振り黙認
犬も歩けば僕に当たる
猫の手は貸さない
窮鼠猫をなでる
馬の耳にウォークマン
一を聞いて十を疑う
石橋を叩いて逃げる
急がば回りくどい
言うは易く行うは彼 ....
あなたが側にいるから
笑顔で過ごせる
どんな時もポジティブになれる
本当の私を受け入れてくれた
心と心の繋がりが完成している
出逢ったあの頃が眩しく光る
夏だけど涼しい ....
明日からは
贅沢離れ
味噌汁
納豆めしに
たまごをかける
好物の
紅鮭と
地アジの開きに
胡瓜の糠漬け
朝から豚汁
カリカリの
トーストにバター
イチゴジャム
ベーコ ....
モヒカンにピアスが天を崇める
そんなやつと会いたい
きっと言われるだろう
腰抜けって
自らを犠牲にして世界を救った人
そんなやつと会いたい
きっと言われるだろう
あなたこそ私が救いたかっ ....
駅のホームには
人々の疲労と希望が散らばっている
コンクリートの怒りによって
掃き清められた余りにも尊い人生たち
線路は狂おしく悲しみながら
大きないかづちを流している
....
月がわらっ照ら
笑ってら
赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう
裸の木がくねっ照ら
苦ねってら
約束はいつも大義名分で破棄されるのだ
どこまでも静かに
愛 ....
墨
墨の黒は
普通のインクとは違う
きっと
普通のインクより深みがある
でも
アクリル絵具の黒よりも鮮やかで
水彩絵具の黒よりも頼り甲斐がある
墨に触れたのは何時だろう
中学 ....
痛み 超え
恐怖 超え
快楽 超え
嫌悪 超え
絶望 超え
希望 超え
死を前にして、死を前にして
外界 銀に照り映え在る
純粋にオドロキ確認し
内界 漆黒の光点広がり在る
....
珈琲の混ざった粘膜に唾液が滲みる
先刻の鳩の血液も蹴り足から鼻腔を貫いたか
公園で撒いたパンにありついた鳩を執拗に追い回していた
追手の鳩を蹴ったのは気紛れ
砂糖のない珈琲では消えない後味
....
裏山の防空壕の天井からは木の根がたくさん突き出ていた
入り口の高さは七十センチくらいで、湿っぽくて暗かった
近所のお爺さんから、近づいてはいけないと言われた
だけど、
小さかった僕らは友達三人 ....
ほんとに星になっちまったのかい スターマン
空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン
でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン
逃げないで
まだ終わらない
忘れてしまいたい昨日も
何か一つのきっかけになる
見つめてみて
自分が歩いてきた道を
そしてこれからを
なにもないよ
....
姫様
こんな朝には目をつむり
芯部の痛みをやわらげるのです
色無き人々の圧迫などには
目も向けず
想うのです
ぼくを
スノーホワイト
赤い果実はあなたの芯部で
いかなる毒をしみ出 ....
聖夜に雪や星が降る
水平線にひかりの島
薬をビールで流し込む
キリストみたいな世捨て人
聖歌が夜にこだまする
車は30年前ので充分
それは見間違いかも
糞 ....
あの空の黄色と紺色が
どうやって繋がるものか
わからない
そこが
天国のありか
やり方の知れないことに
ほんとうのことは宿っていて
静かにいきものを見つめている
のだろう
....
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