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 愛を囁くと梢が揺れた。
 協奏楽の流れる部屋に人は無口で
 病人の枕元に一輪の花をかざした。
 今在る優しさに皆耳を澄ませた。

 枯草の美に共感出来た時、私は和的な幸せを得た。
  ....
 季節という音楽を君が奏でるのを聴いた。
 透明な旋律は白銀の街には鮮烈だ。
 音楽は創造され、どよめきの中の瞳を凝視する。
 真昼の動揺を隠せない人々はそのまま夜になだれ込む。

 夜 ....
 内なる魂に呼応する音楽はどこへ行った。
 夜の帳のその奥に私は何を見た。
 全ては私の表面をなぞってゆくのみ。
 情熱の欠乏に微々たる感性が泣いている。

 瞳は轟炎の中の親子をただ見 ....
 月の調べにうっとりとする今日の夜だ。
 幾千幾万もの光の帯が私の窓辺にやってくる。
 天上の彼女は奏でる。
 今日も一日幸せな日だったと。

 深紅に染まったローズヒップティーを飲みな ....
 
 雨上がりの喫茶店で煙草の煙を追いかけていた。
 ここでは思想が絵となり、歌となった。
 私の目にするもの全てが題材となり得るのに、
 私は過程の楽しみを忘れていた。

 昔は一つの言 ....
 ランプスポットに明かりが灯る頃、
 私は常連客に珈琲を淹れていた。
 柔らかな音楽が流れ、
 店内は優しい暖色に包まれていた。

 お客の一人は英字新聞を何かに切り張りしていた。
 他の ....
 目の前にある現実を受け入れた時、
 世界がほんの少し明るく見えた。

 人の数だけ存在する悲しみを受け止めた時、
 ほんの少し自分の成長を実感した。

 苦しみを何でもないと思えた時 ....
 時の歩みに歩幅を合わせると見えてくる現実。
 
 真夜中に息を潜めると聞こえてくる騒音。

 眠りを妨げる得体の知れないものたち。

 そろそろ今年も終わる。

 新たな年には新 ....
しょだまさしさんのヒヤシンスさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛の囁き- ヒヤシン ...自由詩18*17-2-25
冬の街- ヒヤシン ...自由詩7*16-11-27
情熱- ヒヤシン ...自由詩2*16-7-2
月と天使- ヒヤシン ...自由詩5*16-6-18
創造するということ- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-11
喫茶店- ヒヤシン ...自由詩6*16-3-12
ほんの少しで全て良し。- ヒヤシン ...自由詩6*16-1-30
ご挨拶の詩- ヒヤシン ...自由詩10*15-12-30

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