神在月の街の空
どんよりと重く
昼でも昏い出雲の空模様が
一転して晴れて
雲間から金色の光が差しこみ
世界は開かれ
まぶしい力を浴びる
海へと降りていく道の途中の
小さな社の北向き ....
昨日1月12日は成人の日、ということで
いまからちょうど30年前、私が成人を迎えた頃の話
就職して半年ぐらい経ったころ
母親の妹(つまり叔母)がステージ4の卵巣がんで入院したと連 ....
心の隙間から空があふれる
ダメだよ
縫い合わせた糸を
ほつれさせてどうんすんだよ
夕焼けをうつした瞳に
まっすぐ見つめられると
足がすくむ
恋心に
逃げだしたくなる
ダメだよ
貴方 ....
○「考え過ぎない」
適度に考えるのは
よいが
考え過ぎると
心の毒になる
考えない訓練
忘れる訓練
気にしない訓練
ゆっくりする訓練
リラックスする訓練┅
こういう訓練を受けて ....
蛇口からあたたかいお湯が
無限みたいに注ぎます
キュッと締めれば
あたりまえの奇跡ができあがり
ばばあはそこに
枯れたからだをゆっくり浸す
ありがたいありがたい
ばばあのいうことに
....
でも
また君の
大きさも小ささも
あのあたりだからここらへん
しばらくしたら
あちら側のこちら側
しかし
どうにも左だから
そう思うと右で
でも
右だと左なるし
戻るから進ん ....
腕時計をちらちらと見る
プラットフォームで
君を乗せた特急列車を
今か今かと首を長く待つ
ドアが開いた
が
君の姿がない
その時
後ろから肩を叩く音 ....
○「熟睡」
睡眠は
幸せのバロメーターだ
熟睡できる人は
幸せ者である
○「危険がいっぱい!」
冬のトイレに風呂場
年寄りの車の運転に火の始末
登山の浮き石に枯れ枝
甘い言葉にう ....
えっとね。最近のAIはどんどん凄くて、むしろ少しぐらい日本語文章が変に思えるほうが人間味が出てきている。過渡期なんだよね。AIに淘汰される前のほんのひとときの文明の平和。最後の平和。かなしみの平和
....
やさしさもつめたさも中途半端で
特別デキるでもなくデキないでもない
平均点を抱えながら
ごまかしごまかし歩いてきた
照りつける空の下で
褒められたもんじゃないよ
綻びをひっぱれば
....
プラスティックの魚のような
バルーンを星に結んで
たやすく絡まる糸くずと
雨を撚りわける
夜が見えて来たら明日
太陽がまぶしく見えて来たら昨日
カートを押す風の猛烈な圧力に屈して
....
世界に影響するから
発言には気を付けて
世界には愛を届けられるから
もし
あなたが貧乏で
助けも少ないとしたら
切り抜けるには
働くしかないね
正当な働き口が
ある限りで
....
変わってしまった
十年前とも
二十年前とも
百年前とは
何も変わっていないかも
どうやらひとつの
物語を生きるものらしい
月、日、星
月、日、星
二度と会えないことよ ....
年始の風邪で寝込んでる
このまま死んでも誰かが
魔法の杖で蘇らせてくれる
ことはない
人生は私と共に消える
冷たい窓を少し開けて
部屋と宇宙を繋げてる
外の冬。ベッド ....
あの子、またブロッコリー残したから、持っていって。
いらねーよ、野菜なんか。こっちは体力勝負なんだよ。
あんたが好きな動画でも言ってる。
彩り、大事でしょ、コレだけ入れといてあげる。
....
こうやって毎日弁当持参してるでしょ、稼ぎが少ないから。
まあ、あるモノ詰めてるだけなんですけど。
そうすると見ちゃうんですよ、「バズ弁当」とか「毎日これでイイ」とか、そんなやつ。
大抵下 ....
見上げた青い空
雲一つない
白い飛行機が飛んでいく
思い入れなく見つめる
清々しい光景
あの日──
バイクから見上げた空
遠ざかる飛行機
手の届かな ....
今年はライブによく行った
シンディローパーの武道館で火がついた
音楽映画もたくさん見た
新宿のシンオンサイは楽しかった
池間由布子は衝撃だった
気がついたらリハーサルかと思った
世の中にこ ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる
冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
色を落とした、黄色、褐色の、紅色の
手紙の断片たちが、道の片隅や、真ん中に
からっ風で湿度をなくして
散らばっている
それを潰して
計算できない枚数に砕ける
どうしてうれしい
かなしくな ....
物理的接触不可です
この音声は無機質に告げて
その人の温度がもうどこにもないことを意味していた
そんなことはないと何度アクセスしても
エラーコード 0
温め直す工程は思った以上に遠くて
....
しわせはちっとも平等ではなくて投稿欄の家族愛たち
吉野家の普通の牛丼食べたいな駅の向こうが遠い病床
自分だけついてないとは思わないでもついていないことは本当
夢じゃなくてに掴みたいい ....
{引用=
青い水面に溶けこんでいる。陶酔。逆さまになったふたりの不定形。ぼくらの身体はまるで揺らめく塔のように、どこまでもながく伸びてゆくように、そのうねりをいつまでも繰りかえしてゆく。それは途方も ....
現実は
私を疲れさせる
作り笑いを引っ込めて
素に戻る
良く喋るひとは嫌いだ
一緒にいるなら
沈黙が心地好いひとがいい
気がつけば
夢想して微笑んでる私は
此処に存在してない
....
二両編成の電車は定時を守り
JRに乗り継げる駅で吐き出される乗客
足を踏み入れる車両には
見知り顔の人もいる
まばらな空席のあるロングシートで
深く腰を預ける彼らはただ目をと ....
雨がくる
雨が降る
気をつけて
あっという間に
やってくる
激しい雨
電車は止まる
車も浸水する
いたるところで
道路が海のよう
なすすべもない
こういうことで
大変なのに ....
時には泣きたい夜もある
空を仰いでため息をつくことも
詩人だから
希望を謳いたいけど
今は重圧がかかり
歩くこともできない
息が出来る
それだけで幸福だ
あの人の側に居たい
詩人とし ....
蝉が鳴いていると
静けさを感じる
流れる汗が背中をつたう
夏の音がする
深い夏をかいて浮かぶ
蝉の鳴き声以外
かき消されて
どこまでも静謐が広がってゆく
{引用=
楽 ....
駅から出るとバスターミナルを
陽が独占する
発車して行くバスの後ろ姿へ
あつかましく輝きながら
瞼を伏せて立っているバス停の
シェルターで、高校生ぐらいだろうか
少年と少 ....
部屋の奥で
俺は もう十年も
世界をやり過ごしている
壁に耳を当てると
どこか遠くで
鉄骨がきしむ音がする
誰かが死んだニュースが
テレビの青い光にのって
午前二時の床を這いずって ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30